2008年08月09日

夏休みスペシャルクイズ

二週間前、実家の父が倒れた。
父の入院や病気の母のケアで姉と交替で実家へ行き、
家に帰ってきても、電話でやりとりをする日が続いている。
家にいても学校へ行っても、両親のことが頭から離れず、
何もする気が起きない。
さっき、ようやくブログを更新しようと思い、
その日のことを書いていたら、猫がパソコンの上を歩いて、
記事を全部消してしまった。
パソコンを歩くのはいつものことなのに、データを消したのは初めて。
猫は「自分は当然のことをやっただけ」というような顔で澄ましている。
そんな記事はやめろ、ということなのだろう。
でも、前回の記事がちょっと後ろ向きな内容だったので、
しばらくお休みしていた事情を説明させていただきました。


そういうわけで、私自身はともかく、学校も子どもも夏休み。
図書開館日には、真っ黒に色素沈着した子ども達が
ワラワラと図書室へ集まってくる。
1年生に「ヘレナ先生」と呼ばれると、おお覚えていてくれたのか!
と嬉しくなる。
私も子どもの顔を見たら、案外スンナリ名前が浮かんできて、自分でもビックリした。
仕事をする気にならない、と思いつつ、学校へ行って子ども達の顔を見ている間は、実家のしんどい状況を一時忘れていた。

特に夏休み中のイベントはやっていないけど、「夏休みのしおり」に
のせた「夏休みスペシャルクイズ」を拡大して、図書室の壁に貼った。

夏休supesyaru.jpg

ヒラメとカレイのクイズは新しく買ったこの本を参考にした。

どっちがどっち!?―にたものずかん (ニューワイドなるほど図鑑)
友永 たろ
4052026489


夏休みも残りあとわずか。
私は毎日暑くて、静かな秋が早く来て欲しい!と思うけど、
子ども達に聞くと、夏が一番好きで「永遠に夏だったらいい!」
のだそうだ。
posted by Helenaヘレナ at 16:56| Comment(5) | TrackBack(0) | 図書室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月26日

一学期

実は、一学期はすでに18日で終わっていた。

重い心を抱えて蝸牛のようにスタートしたが、
最後はバッファローの大群に追い立てられるように慌しかった。

でも何をやったか、と考えると、昨年度からの引継ぎ業務である
「読書マラソン」改め「本の森たんけん」。
新規図書の購入を200冊足らず。
前任校で恒例だったブックトークは、6年生に2回やっただけ。
子どもの名前は三分の一も覚えられたかどうか。
すでに、名前と顔がバラバラになりつつある。

二学期は、図書室の引越しがある。
大きな声では言えないが、今の場所では、耐震的にアブナイらしい。

終業式が終わり、子ども達もいっせい下校して
図書室で茫然自失していると、
「ヘレナせんせい、せんせい」と呼ぶ声がする。
まだ下校していない子がいたのかしら?とキョロキョロ見回すと、
北側の細い窓にセーラー服が見えた。
この3月前任校を卒業した女の子二人だった。
彼女達が入学した中学校は、この学校の道を挟んだ向かい側。
4月にも、一度三人の仲良しグループで遊びに来てくれた。
母校でもないよその学校に来るのは気が引けたのか、
この学校の卒業生であるお友だちを案内人に立てて来てくれた。

でも、今度は二人きりで裏山を登って潜入してきたという。
嬉しくて思わず二人の手を握り締めた。
嫁に行った娘がダンナと姑に内緒でこっそり帰ってきたみたい(?)
「誰かにみつからないか、ひやひやした!」
喉が渇いたというので、水筒のお茶をあげた。
三人で北側のベランダに出て、下を見下ろす。
校舎は傾斜地に建っており、図書室のある西側は持ち出しになっているため、一階だが高さがある。ほとんど宙吊り状態。
「わあ、ここ怖いねー」シズちゃんが呟いたので思わず、
「今度、図書室引っ越すんだ」と言ってしまった。
「忍び込みやすい場所にしてくださいね。また遊びに来るから」
ナミエちゃんが明るく言ってくれた。
うん、外から見てもわかるように、旗を立てておくよ。

二人はまた裏山を降りて帰っていった。
セーラースカートで、重いカバンを提げて薮をかきわけながらそろりそろりと降りてゆく。
「気をつけるんだよー。転がらないように!」と大声で言うと、
「また、来ますー」と手を振ってくれた。

菜の子先生はどこへ行く? (福音館創作童話シリーズ) (福音館創作童話シリーズ)
富安 陽子
4834023516


昨日久しぶりに出勤したら発注していた「菜の子先生シリーズ」の最新版が届いていた。
いつも菜の子先生の活躍が爽快なシリーズだが、
四話目の『十二人めのクラスメイト』は、読むとしみじみ切なくなった。

山の中腹にある児童数八十三人の小さな小学校は、もう随分前から、
変わるはずのないクラスの人数がひとりぶん増えてまたもとに戻るという不思議な現象が起きている。
そしてそれはいつも卒業式の近づく6年生のクラスと決まっていた。

小学校には、桜の古木が子ども達を見守るように枝を広げている。
そういえば、前任校にも大きな松の木があった。
図書室から見えるその松は、実は無闇に枝を剪定できないいわくつきの樹なのだが、私は学校の守り神のように思って、毎日眺めていた。

『十二人めのクラスメイト』で私が切なく思ったのは、
子ども達に「あの子」と呼ばれているもう一人のクラスメイトの子が呟いた言葉。

「だって、ぼく、ほんとうに、あの子たちの友だちみたいな、幼なじみみたいな気がしてたんだもん。毎日毎日学校で、あの子たちに会ってたんだもん。これからもずっと、いつまでもいつまでも、あの子たちといっしょにいられる気がしてたんだもん」(本文引用)

私もそう思っていた。

菜の子先生は本当に面白い。

「私は、いつだって学校のどこかにいます」(本文引用)

と力強く言ってくれる菜の子先生と、この学校にいる内にぜひ会いたい、と思う。
posted by Helenaヘレナ at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月11日

昨日、今日届いた本

昨日と今日、ネットで頼んでいた本が連続して届いてHappy!

昨日届いた本はこれ。

変愛小説集
岸本 佐知子
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編訳の岸本佐知子さんは、ジャネット・ウィンターソンの
『オレンジだけが果物じゃない』を読んで以来ファンになった。
『気になる部分』などエッセイも出ていて、
読んでいてゲラゲラ声をたてて笑ってしまうくらい面白い。

最初タイトルを『恋愛小説集』と見間違えていた。
でも岸本佐知子さんがそんなに素直なタイトルの本を出すかしら・・?
と思っていたら、やっぱり「変」だった。
『変愛小説集』は、愛にまつわる物語を集めてあるものの、
その愛はどこか変。

例えば『五月』という作品では、愛の対象が人ではなく「木」。
私は恋愛というと、身もだえするほど切なかったり、嫉妬したり
というような「生っぽい」感情がどうしても先にたってしまって、
“木”のイメージとうまく折り合わない気がしたのだが、
読んでいると木に恋した主人公の気持ちがわかってきた。
木ではないけど、私だって前任校の図書室へ行くと昔の恋人に会ったみたいに心乱れる。

でも、主人公が男性なのか女性なのかはっきりせず、
もしかしたら同性愛者?という小説の訳が岸本佐知子さんは
とても上手い、というか合っている、と思う。
私は翻訳小説は、作家より翻訳者で決めることが多い。
みなさんはどうですか?

今日届いた本はこれ。

イカ干しは日向の匂い
武田 花
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ああ、表紙の写真を見せられなくて残念。
私は武田花さんのファンなのだ。
写真集というジャンルはもともと好きなのだが、
武田花さんの本は、写真も文章もそれぞれ素敵な上に、
さらにそれがセットになっているところが、また素敵!!
お母さんの武田百合子さんの文章も好きだけど、
花さんの文章は、こんなにフツウに何気ない文章なのに、
なんでこんなにいい味なんだろう、とため息が出てしまう。


この週末は至福の時を過せそうです。
posted by Helenaヘレナ at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

泣かせちゃった!

木曜日は一学期の最終返却日だった。
この日までに、本は全て図書室に集合する!(ハズだ)
来週、夏休みに読む本を各学年ごとに借りに来ることになっている。

といっても、期日を守れない子がいるのはどこの学校も同じ。
この日に全員返せたのは一学年だけだった(1年生ではない)。
まあ、異動早々でもあるし、穏便に行きましょう、と、それでも
一応やんわりと担任の先生に報告した。
その結果、この日一番たくさん聞いた言葉が、
「あの子は平気でウソをつくんですよ」だった。
なるほど。大人だって平気でウソをつくんだから、子どもだってつくだろう。
しかし、信じた結果、毎度毎度そのかわいい顔に騙されてきた担任の先生達の悔しさがにじんでいて、笑えなかった。

だったら正直に言えばいいのか、というとそうでもない。

今日、図書室の掃除に来た2年生の女の子が雑巾を振り回しながらスキップしつつこう言った。

「また、本わすれちゃった〜。ハハハ」

こんなに平気で本当のことを言われたら、黙ってはいられない。

「ん?ミーちゃん、今のは本当ですか?」

「本当だよ。わすれちゃったものはしようがないじゃん」
まだスキップしている。

「ちょっと、こっちへ来てください」
まだニコニコしている。黒い目がクリクリかわいい仔リスちゃんみたいな子なのだ。

「先生は、怒っています!」というとちょっと表情が変わった。スキップも止まった。

「ミーちゃん、忘れたのは良いことですか?・・・そうですね。
悪いことですよね!先生との約束を破ったんだからね。
それなのに、そんなにニコニコしてていいんですか?
ミーちゃんは悪かったなあって全然思ってないでしょ?
でも、悪いと思ってないと、月曜日もまた忘れるかも!
しれませんよね。
だからもっと反省してください。いいですか!」

じーっとこっちを見ていた丸い大きな目が段々潤んできて、
「ごめんなさい」と言った後、俯いてとうとう泣いてしまった。

あーあ、泣かせちゃった。
子どもを泣かせると、どんなにこっちが間違っていないと思っても、
うろたえてしまう。
以前だったら、ここですぐに頭をなでなでしてしまうところだ。
しかし、今回は耐えた。

結局、掃除中、ミーちゃんはそんなに大げさには泣かなかったものの、
ずっと表情が固かった。

箒を掃除道具ロッカーにしまいにきた時、思わず
「ミーちゃん、先生と指きりしよう」と言ってしまった。
「指きりげんまん、ウソついたら・・・給食のおかずをもらうよ」
そこでようやくニッコリ笑ってくれた。

やっぱり負けてしまった。
ウソをつかれても、つかれなくても、大人は必ず負ける。
そういうことになっているらしい。
posted by Helenaヘレナ at 21:22| Comment(4) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

本の森を飾ろう!

水曜日は、第4回図書委員会だった。
年間活動計画の一学期の活動は、おすすめの本の紹介ポスターを
作ることで、もうとっくに終わってしまった。
さあ、何をやろうか?
実は、図書委員の女の子が以前「本の森のあたらしい友だち」を
書いてくれたことから、「本の森の友だちキャラ」を募集している。
キャラクターが集まったところで、図書委員さんがそれぞれの作品に
賞を決めることになっているのだ。
しかし、まだ枚数が集まっていない。

じゃあ、図書委員会でもキャラクターを描こうか、
と相談していたら、5年生の女の子が、
「ねえ、本の森なんだから、森らしく葉っぱとか描いて飾りつけしたい」と呟いた。
それ、いいじゃん、そうしよう!!
と言うと、「ヤッター」と嬉しそうに笑った。

そういうわけで、キャラクターを描くか飾りつけをするか、
各自やりたい方を選んで始めた。
みんなすごい集中力だった。
お喋りもしないで、黙々とイラストを描いたり、色画用紙を切ったり。
委員会の後は集団下校だったので焦ったが、
しっかり後片付けまでしていった。

飾りつけ、一部お目にかけましょう。

futabahonn.jpg
咲いたのは、花ではなく“本”。

tsuta.jpg
本棚に絡みつく蔓が素敵!

suika.jpg
西瓜も転がっている。

kocchiheoide.jpg
みんな「こっちへおいで!」
posted by Helenaヘレナ at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月04日

日本の神話

新しい学校には、保護者による読み聞かせボランティアがある。
そのボランティアの方が6年生に読み聞かせてくれた本。

日本の神話〈第1巻〉くにのはじまり
舟崎 克彦
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息子さんが自由研究で「お神楽」を調べた際、
親子でいろいろ日本の神さまについて勉強したらしい。
伊勢神宮にも行ったという。
その結果、自分達が日本人でありながら日本の神さまのことをまるで知らないことがわかった。
子ども達にも神さまの名前くらいは知って欲しくて、今回読み聞かせに選んだということだった。
“宗教”ぽくなるかな?と躊躇していたけれど、でもギリシャ神話を読むのだから、と。

このシリーズを図書室で見つけた時、私も貴重なお宝に出会った気がした。
読んでみると、「アマテラス」だの「スサノオ」だの「いなばのしろうさぎ」だの、単語くらいは聞いたことがあるが、系統だったことはまるで知らない。
今回じっくり読んでみて、そうだったのか!と発見したことがいくつもあった。

しかし、司書として保護者の読み聞かせボランティアに関わるのは初めてだが、みなさん意識が高い方ばかりでビックリ!!!
他にアンデルセンの『はだかのおうさま』を読んでくれた方がいたのだが、話を知らない子ども達がたくさんいて驚いたらしい。
神話もアンデルセンも昔から脈々と伝わってきたものだから、やはり大切にしたい。
そういうものを子ども達に伝えていくのが、
保護者ボランティアの活動として意義があることではないか、
との意見が打ち合わせの際に出て、みなさん頷きあっていた。

う〜ん、勉強になります。
posted by Helenaヘレナ at 23:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

こびとづかん

こびとづかん (cub label)
なばた としたか
4860951085


今回新しく買った本の目玉の一つがこの『こびとづかん』。
二年ほど前だろうか。
nora-takaさんのブログで目にした時は「おお!」と思わずのけぞった。
前任校で購入しようと思いつつも、結局果たせなかったのは、
ここの子ども達には受け入れられないかも・・・。
という直感が働いたから。

そして、今の学校で購入したのも、ここならもしや人気が出るかも、
という直感が働いたからだった。

そしてその直感が当たった。

始まりは3年生の女の子だった。
絵が恐ろしいほど上手で、プラス宇宙遊泳的にぶっとんだ思考を持つ彼女は、ひと目見るなりこの本を気に入ってくれた。
仲良しの男の子を連れて放課後やってくると、
男の子のために朗々とした声で『こびとづかん』を音読し始めた。
以来、3年生を中心にブレイクした。
ちょうど国語で、本の帯を作るという授業をやっていた彼らは
こぞってこの本の帯を制作し始めたのだ。

でも、何より私が感動したのは、女の子の音読をじっと聞き入っていた男の子の言葉。

「じゃあ、本当にいるんだ。今日ウチに帰ったら探してみよう。
黄色い花ってタンポポでもいいのかな。団地の駐車場のとこに咲いてたから。」


ウケねらいでも何でもない。
本心から素直に出たつぶやきだった。

「感動したね、わたしゃ」
家に帰ってフレディさんに話すと、
「なんか、その言い方、『ちびまるこちゃん』みたい」
と言われた。
そういえば、今の学校の子ども達って、ちびまるこちゃんのマンガに登場する子ども達とどこか似てるような・・・・。
posted by Helenaヘレナ at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月28日

蝙蝠少年

先週は、子ども達を巡る不思議な出来事がいっぱいあった。

まずは、5年生の男の子が午後突然やってきて言った。

「なんだ〜、誰もいないじゃん」

でも、誰もいないのがなんだか嬉しそうである。
彼は最初見たとき、ちょっと乱暴そうなイメージがあった。
というのはつるんでるのが、授業抜けしてフラフラしてる子達
だったからである。
(まあ、その子達も乱暴ってわけではないけれど)
でも最初の印象とは違って、彼は案外真面目だった。
本の森探検(読書マラソン)にもしっかり参加し、
感想用紙に、『みにくいシュレック』の似顔絵を描いてくるようなオチャメな男の子だった。

「ちょっと調べたいんだけど。生き物のこと」

と言いながら、片手でTシャツの上からみぞおちの辺りをそっと押さえている。
「なんか、いるの?そこ」と尋ねると、
ニコニコ嬉しそうに笑いながら、(というか、いつも笑っているように
見える)
「ダメ!バレたらやばいから。先生に見つかったら絶対、ダメです!
って言われる・・・絶対言わない?」
「言わないよ。大体誰に言うの?」

彼がそっとTシャツをめくると、茶色い毛の小さな生き物がランニングにしっかりとしがみついていた。
パッと見、野ネズミのようだが、カラカサみたいな羽根が爬虫類っぽい。
コウモリだ。
「コイツ、何食べるのかな?」

書棚を探すと、こんな本があったので一緒に見た。

ふしぎいっぱい コウモリ (AMAZING WORLDS)
Jerry Young 徳永 優子
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でも、著者が外国の人だからか、この本に載っているのは、
主に外国に生息している大型コウモリが殆ど。
彼のお腹にしがみついているのは、小型コウモリの方だろう。
目がモグラのように小さい、というか殆どない。

動物図鑑で調べると、小型コウモリの食べ物は虫、主に蛾と書いてあった。

「蛾?蛾食べるの?こんな子どもに蛾なんかやっていいのかな?」
彼はひどくとまどって、何度も「蛾かあ」と呟いた。
どうやら、蛾が怖いらしいのだ。意外にも。

「小さな蛾でいいんじゃない?」

と話している内に、チャイムが鳴った。

「マズイ、行かなきゃ。帰りの会が始まっちゃうよ」
と、Tシャツを下ろした。

「その子潰さないように気をつけるんだよ。
皆にみつからないように祈ってるよ」

「知ってる奴もいるんだ。一緒に体育館の掃除やってた奴ら。
体育館で見つけたから」

そう言って、相変わらず嬉しそうな顔をして出て行った。

どうするのかな?
飼いたそうにしていたけど、蝙蝠って飼育可能なんだろうか?
おうちの人が許してくれるとも思えないけど。
彼の様子を見ていると、動物を飼いなれているようには見えない。
飼ったことはないけど、飼いたいと思っている。
蝙蝠をお腹に抱えている顔がすごく幸福そうだったから。
いや、でもいつも微笑みを浮かべているような、そういう顔なのか。
posted by Helenaヘレナ at 18:40| Comment(4) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月23日

お試し期間中!

新しい本

朝、図書室に出勤し、ピカピカの新しい本が目に入った途端、
気が滅入ってしまった。
学校図書館では、せっかくの粋のいい新鮮な本も子ども達の手に取られなければ、
存在価値がないのだ。

どうしようかな〜、と悩んでいたところへ、
授業が早く終わった3年生がみんなで遊びに来てくれた。
顔見知りの男の子を捕まえて
「〇〇くん、新しい本が入ったんだけど、ちょっと立ち読みしていかない?」(立ち読みは冗談だけど)
と、声をかけた。

すると、「あっ、ホントだ」「鬼太郎の本もある!」「僕はファーブル!」
と言いながら、わらわらと子ども達が寄ってきた。
みんな本はすでに「本の森たんけん(読書マラソン)」の本を借りているので、借りないで、図書室で熱心に読んでいる。

そこで、急遽、
「新しい本お試し期間中につき、現在本を借りているで人も
新しい本をもう1冊借りられます!」と宣言した。

最初からこううすれば良かったのだろうが、新しい本の冊数に限りがあったため、躊躇っていたのだ。

こうして新しい本は目出度く日の目を、ではなく子ども達の目に
止まったのだった。

しかし、ファーブル昆虫記を借りていく子がけっこういるのには
驚いた。
図書室には古くて難しいファーブルしかなかったので、
今回新しくひさかたチャイルドの絵本を買ったのだ。

ファーブル昆虫記 (たまころがし) (科学絵本ライブラリー)
ファーブル昆虫記 (たまころがし) (科学絵本ライブラリー)ファーブル


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本を借りていく子にカウンターから
「読書マラソン以外の本もかりてみてね」と言うと、
「読書マラソンの本を借りろ、って言うんじゃなくて、
違う本にしろ、って言う先生は珍しい」と言われた。

これは誉め言葉かな?うん、きっと誉め言葉に違いない。
posted by Helenaヘレナ at 20:28| Comment(4) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月21日

まっています!新しい本

今年度初、というか、異動して初めて本を購入した。
まだ子ども達の読書傾向をしっかり把握できていないので、
というか、今、子ども達が借りているのは殆どが「本の森たんけん」(読書マラソン)の本なので、把握しようがないのだが・・・。
とにかく1回目は控えめに買った。
前任校の2倍の児童数なので、本の倍買える訳で、
気持ち的にはかなり余裕がある。

前任校で人気があった「ダヤンコレクションぶっく」や、
怪談好きなこの学校の子ども達向けに「水木しげるの妖怪百科シリーズ」など。

atarashiihonnnnnn.jpg

チラシを作り、各学年に一枚ずつ配った。
「数にかぎりがありますので、かしだしはお一人様一回につき一冊とさせていただきます」
というお断りつき。
それでも、この冊数じゃ全員分はないかもしれないなあ。
借りれない子がいたらかわいそうだなあ。
そんなことまで心配した。
配架するのも貸しだし開始の休み時間ぎりぎりまで待って、
本の入ったダンボールも子どもの目につかないように気をつけた。
だって、以前は子ども達が鼻をひくひくさせて、
(新しい本は匂いでわかるらしい)
「先生、これもしかしたらあたらしい本?」なんて聞いてきたからだ。

しかし、休み時間になった途端、図書室に押し寄せる子ども達・・・
という私の想像は見事裏切られた。

だれも、新しい本を借りに来ない。
図書室に来た子に「新しい本が入ったからね!」と言っても
「ふ〜ん」、「私、読書マラソンの本がいい」
「もう少しで20冊だもん」「ポイントもらうんだ」

ショック!だった。
この子達は新しい本に興味がない????
読書マラソンなんてやめてしまおうか。
でも、もしやめたら、誰も本なんて借りにこないかもしれない・・・。

折りしも、昨日は娘の学校でPTA役員会があって、前任校へ行った。
市内の図書館に勤めている友人についつい愚痴ってしまった。

読書に対する考え方があまりに違っていてついていけない。
子どもも先生も図書室に関心がないように見える。

友人は私の愚痴を全部聞いてくれたうえでこう言った。

「でも、ここ(前任校)だって、最初はそうだったんじゃない?
何年もかけて、変えていったんだから。
またこれから変えていけばいいよ」

そうか・・・。
そういわれれば、最初の年はやっぱりめげてしまうこともいっぱい
あった気がする。もう忘れてしまっていたけど・・・・。

もう一回一から出直して・・・。
でも、どうすればいいのか、わからない今日この頃なのです。
posted by Helenaヘレナ at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする