2008年01月28日

鬼びいき

節分が近いので、鬼の本を展示した。

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大学の卒論が「上田秋成の鬼」の研究だったからか、
もしくは、坂口安吾の「青鬼の褌を洗う女」に憧れているからか
私は鬼びいきである。

鬼といってもいろいろいるが、できれば、虎の褌をきりりとしめた
古風な鬼が良い。
つのは、1本より2本が好みである。

最近優しい鬼が流行っている。
「ないたあかおに」とか「島ひきおに」とか、話としてはよくできていると思うけれど、
やはり鬼は昔ながらの野蛮で非道なのがいいと思う。
大体、そうじゃないと、節分が盛り上がらない。

それで、2年生の読書の時間にはスタンダードタイプで行くことにした。「ももたろう」である。


読んだのはこの本。

ももたろう
松谷 みよ子 瀬川 康男
4577025493


「ももたろう」にも色々あるが、これは、絵も綺麗だし、
ももたろうが鬼が島へ行くまでのエピソードも丁寧に書かれていて、
ももたろうのキャラクターがよくわかって、いいと思った。

鬼が島の鬼をやっつけた英雄なのだが、この本に描かれているのは、
どちらかというと正義の味方というより、ものぐさな天才というイメージ。
食っちゃ寝ばかりで、てんで働かないと思っていたら、
ある日むっくり起き上がり、唐突に
「鬼退治に行くから、団子を作れ」と言う。
その言い草も横柄で、お話を聞いていた2年生の男の子が
思わず「えらそうに!」呟くくらいである。
でも、そういう変人ぶりがいいのであって、
こんな奴なら、鬼も退治するだろう、納得する。

誰もが知っている「ももたろう」だが、子ども達は思いのほか
楽しんで聞いていた。

読み終わって、ああ、ももたろうこそ、鬼のようだ、
と思ったのであった。


posted by Helenaヘレナ at 17:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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