2008年03月26日

最後の図書室

異動になった。
知らされたのは、24日の夕方。
校長先生から「異動になっちゃったよ」と言われた時は、
「また、先生ったら冗談ばっかり」と笑い飛ばしていた。
冗談じゃないとわかって、ショックでどうしたらいいか
わからなくなってしまった。

25日の離任式は、泣きに泣いた。
見ていた娘はさぞかし恥ずかしかったことだろう。

この図書室の最後の司書になるのが私の夢だった。
それが叶わないとわかった時、
悲しいと、を通り越して、痛かった。
母親からムリヤリ引き離された子供のような気持ちだった。


新しい学校は今の倍くらいの規模。
町内では唯一の大規模校?????だ。
次に行く場所があるのだから、幸せだと思おうと努力している
のだけど、まだ、心の半分くらい寂しさが占めている。


新しい図書室からまたブログを発信したいと思っていますが、
いつになるか、わかりません。
その時はまたよろしくお願いします。




posted by Helenaヘレナ at 17:29| Comment(20) | TrackBack(0) | 図書室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月21日

桜草の卒業式

これまでにも何度か書いた気がするけれど(しつこい)
今年から、図書室が卒業式の保護者控え室になった。
例年この時期、展示机は秋の海のように淋しく、
反してカウンターの中は、宇宙の始まりのように混沌としている。
しかし、今年は違う!!!
展示机には「6年生の思い出の本」が並び、先週の大掃除にも力が入った。
半年ぶりに洗面台をピカピカに磨き上げ、書架の上まで雑巾で拭いた。
先日我が家に人を招いてお雛様パーティを開いた時、
フレディさんが
「来客があると家が綺麗になってなっていいなあ」と
ふと洩らしていたのを思い出した。
「ホント、たまには図書室も(子ども達以外の)来客があると綺麗になっていいわ!」

fuusa.jpg

大掃除が終わった後の休み時間、3年生の男の子が
遊びに来て、カウンターを見ながら聞いた。

「先生、どうしてカウンター、封鎖されてるの?」
「えっ・・・。封鎖?・・・卒業式の控え室になるから飾っただけだよ」
「ふうん」

男の子は理解できていないようだった。
まあ、そういわれれば、カウンターの中が見えないように
目隠ししているようにも見える。

ちなみにこの桜草は、卒業式に飾るために昨年暮れから
全校で育てていたもの。

今日、卒業式の晴れの演台を飾った。

嬉しくて、淋しくて、そして感動して、自然と涙が溢れてくる
卒業式だった。

私はカメラ係だった。
卒業証書を受け取っている時の緊張した顔、
涙ぐみながら一生懸命卒業の歌を唄っている顔、
そして、式の後の晴れやかな笑顔を、間近で見せてもらった。

感謝しています。

oriduru.jpg




posted by Helenaヘレナ at 15:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 図書室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月19日

The best and most beautiful things in life

gosotsugyouomedetou.jpg

今年から卒業式の保護者控え室が図書室になった。
委員会活動が終わり、カウンターの中を整頓してくれる
当番の子ども達が来なくなった途端、
荒れ放題に荒れていたのを、昨日必死になって掃除した。

この「卒業おめでとうございます」のカード立ては、
同じ町内の司書友だちが作ってくれた。
ルミコさん、ありがとう!!!


昨日、卒業生にどくしょノートを返す際、
これも言おう、あれも伝えたい、と何日も前から考えていたが、
結局、顔を見たら、何も言えなくなった。
ただ、これだけは、と思っていったのがこの言葉。

The best and most beautiful things in life cannot be seen,
not touched but are felt in the heart.

文集に添えた文章なのだが、和訳を載せなかった。
中学校で英語を勉強すれば、すぐわかると思ったのだが、
やはり、と思い簡単に意味を説明した。

奇跡の人、ヘレン・ケラーの言葉。
ヘレン・ケラーが自分の人生からつかみとった美しい言葉。

卒業していくこの子達も、いつか借り物ではない、自分の言葉で語る日が来ることを、願っている。

posted by Helenaヘレナ at 09:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月18日

記念品

今日、6年生に6年間の貸し出しの記録
「どくしょノート」を返した。

dokusyoのーと.jpg

昨年とほぼ同じで、卒業に際して作ってもらった俳句を
栞にしたもの、とメッセージカードを綴じ込んだ。
去年と違うのは、その子のスナップをのせたこと。
大人になって、ああ、こんな本を借りてたのか、
こんな図書室だったのか、そして自分はこんな顔してたんだな、
と思い出してもらえると嬉しい。


卒業生からもこんな記念品をいただいた。

kinennhinn.jpg

放課後いつも図書室でマンガを描いていた仲良し四人組の
「ポップでスペシャルなイラスト集」。
表紙に「ヘレナ先生公認」と書いてある。
「制服」「ウエディングドレス」「クール」「スポーティ」など、
30のテーマで書かれた四人分のイラストが詰まっている。
「先生お題ちょうだい」と言われると「う〜ん、じゃあ王子」
「ハロウィンが近いから魔女」と言って、お題に沿った絵を
描いてもらっていた。
四人とも小学生とは思えないくらい絵がうまい。
ウチの娘も最近ヒマさえあればマンガをよく描いているが、
「6年生になったら、〇〇ちゃんみたいになるのが夢」
というくらい憧れの四人組である。

もう一つは、やはり今すぐプロのイラストレーターになれるのでは?と思うほど絵が上手い男の子からもらった折り紙作品。
手先が器用なのだろう。
絵だけでなく、折り紙を折らせても上手い。
6年生には返却締め切り日を過ぎても、まだ読み終わっていない
本を、「卒業式までに返してね」と言って延長して貸していた。
この子が借りていたのは「魚のおりがみ」と「恐竜のおりがみ」。
それを返す日に、実際にその本を見て折って作品を持ってきてくれた。

ありがとう!大切にするね!!
posted by Helenaヘレナ at 17:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月14日

思い出の本

今年度の貸し出し、返却ともに終了。

「先生、春休みの本の貸し出しはいつですか?」
何人かの子にそう聞かれた。
「春休みの本の貸し出しはないの。3年生になったらまた借りてね」
と言うと、「えーっ」と残念そうな声が返ってきた。

次の貸し出しは4月になってから。
でも、今学期はまだ一週間ほどある。
展示コーナーに何もないのも淋しいし、
卒業生を送る意味もこめて、

「6年生の思い出の本」を展示した。

6nennseino.jpg

6年生の女の子が、ある日書棚の本を見ていて、
「あーっ、先生、私のルーツを発見した!」
と言って取り上げたのが「せなけいこ・おばけえほん」だった。
彼女は「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズの大ファンなのだ。
「この本がきっかけで、妖怪好きになったんだよ」
嬉しそうな彼女を見て、この展示を思いついた。

実際に6年生に思い出の本を選んでもらったり、
私の方でこっそり読書ノートを見せてもらったりした。

6年生の思い出の本.jpg

また中学でも思い出の本をたくさん作ってください。



posted by Helenaヘレナ at 14:35| Comment(4) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月12日

きえない絆

kienaikizuna.jpg

廊下の卒業掲示がようやく完成した。
「ようやく」というのは今週の月曜日に始めたため。
もちろんこれだけやっていたわけではないが、
この仕事が中心だったことは間違いない。

なぜこんなに時間がかかったのか?
ひとつには、卒業生の写真が職員室だのパソコン室だの
何箇所ものパソコンに分かれて入っていて、
あっちへ行ったり、こっちへ行ったりして作業をしなければ
ならなかったのと、
もうひとつは、私の思い入れが強すぎたせいだ。

今年の卒業生は、私がこの学校に来た年に入学してきた。
いわば、同級生。
入学式の写真に写っている先生達は、次々転任してしまい、
結局6年間一緒にいて、その成長の過程を見ることができたのは、
私一人だった。


ああ、自分はすごい古株なんだなあ、と思うと同時に、
この子達が卒業してしまったら、私がただ一人残されるんだ、
という寂しさが募る。

といっても、私にはこの子達のような卒業はない。
(失業とかはあっても・・・)

「先生、卒業しても遊びに来てあげるから」
となぐさめてくれる子ども達を見て、

そうだ、私がここからいなくなったら、彼らの6年間を知っている
人間が誰もいなくなるのだ、

という使命感を支えに、なんとしてもここにしがみついていよう、
と決意したのだった。
posted by Helenaヘレナ at 15:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

図書委員会専属?折り紙のプロ

先週の「図書室のPRポスターをかこう!」を最後に
今年度の図書委員会の活動はすべて終了した。
毎日の当番にも、もう来なくていいことになっているのだが、
嬉しいことに律儀に来る子がいる。

その中の一人、4年生のT君は毎日のようにカウンターに入って、
図書室を飾る折り紙を折ってくれている。

今年から、図書室が卒業式の保護者の控え室になった。
やっぱりちょっとそれらしくしなきゃなあ、
と思っていた矢先なので、喜んでお願いした。

origamitennsaijpg.JPG

torinoorigami.jpg

誠文堂新光社の「新・おりがみランド」シリーズを見て、
折ってくれた。
このシリーズは図書室にも何冊かあるのだが、
ちょっと難しいかなあ、と思っていたのだ。
ところが、今年度、高学年の男の子を中心によく借りられる
ようになった。

4416303041恐竜のおりがみ〈3〉 (新・おりがみランド)
川畑 文昭
誠文堂新光社 2003-04

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T君は、
「5年生になっても図書委員やるから」と言ってくれた。

ありがとう!嬉しいな。
T君と一緒に、私もまたこの図書室にいられることを切に願う。
posted by Helenaヘレナ at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月07日

図書室のここがすき!―図書室をPRしてください

最後の委員会活動。
年間計画にある活動はすべて終わったが、
今日は私のお願いをひとつ聞いてもらった。

それは「図書室のPRポスターを作ろう!」

私はOLをしていた頃広報部にいたので、
広告宣伝にはちょっとうるさい。

でも、図書委員会のみんなには、お世辞ではなく、
本当に自分がいいと思ったところをポスターにしてもらった。

PRtosyoshitsu.jpg


どう?魅力的な図書室でしょ?

委員会が終わった後、4年の女の子が来て言った。
「先生、さっき図書室の宣伝してたでしょ」
「そう!よくわかったねえ」
狙いはバッチリ!
「うん、図書室はあたたかい」って、
ストーブの絵が書いてあるのでわかった」

そうか、やっぱりあったかいのが一番ね・・・。
posted by Helenaヘレナ at 18:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 図書室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月05日

卒業に贈りたい本

okuritaihonn.jpg

卒業式が近くなってきたので、展示を変えた。

sotsugyouni.jpg

本を選ぶのに苦労した。
「卒業」とか「旅立ち」といったテーマの本が案外ないのである。
小学校6年生が主人公の本は結構あるのだが、
舞台はまだ“夏”だったりする。

『ルピナスさん』は、毎年図書便りでも「卒業に贈りたい本」として
取り上げているので、まず思いついた。
「卒業」という言葉は一切出てこないが、私にとっては
“卒業生を送る本”。

『ありがとう、フォルカーせんせい』も、「卒業」ではないが、
「恩師」が出てくるので選んだ。

『春のオルガン』は、小学校を卒業した春休みが描かれている。

『ズッコケ三人組の卒業式』は、そのまんまだが、
今年の卒業生はこのシリーズをまったく読まなかった。

『アーモンド入りチョコレートのワルツ』は、『彼女のアリア』
というお話が「卒業式の朝」で始まる。

『ぼくと未来屋の夏』は、今年の卒業生がよく読んだ本だから。


卒業の本って、難しい。
他の学校ではどんな本を展示されているのでしょう?
来年の参考にぜひ教えてください。

この展示今日したのだが、ちょっと遅かったかな?という感じ。
今週の金曜日が最終貸し出し日なのだ。
う〜ん、なんだか焦るなあ。
でも、スケジュール帳を見ると、卒業式までまだ余裕がある感じ。
昨年度はもっときつかった気がする。
・・とよく考えてみると、そうか、今年は2月が一日多かった!
なんだか得した気分でした。


posted by Helenaヘレナ at 17:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月04日

幸福な人生

3年生の読書の時間も今日が最後。
私が一番伝えたいことがお話になっている本を読み聞かせた。

過去の記事でも紹介したヘレナ先生の
石コレクション。

それにちなんで―。

4895726304あたまにつまった石ころが
キャロル・オーティス ハースト Carol Otis Hurst James Stevenson
光村教育図書 2002-08

by G-Tools


私はこの本に出てくる作者のお父さんのような人に
なりたかった。
作者のキャロル・オーティス・ハーストがあとがきで言っているように、

「父ほど幸福な人生を送った人を、わたしはほかに知りません。」
(本文引用)

これほど幸福な人がいるだろうか?

家が貧しくて大学に行けなくても、
自分で興したガソリンスタンドが潰れてしまっても、
失業して、妻や友人から皮肉交じりに
「あなたの頭の中には石ころがつまっているのね」と言われても、
大学に行っていないせいで石の専門家として雇ってもらえなくても、
それでも、石を眺めていれば、すべてが満ち足りている人生。

以前、図書だよりで紹介したことはあったが
読み聞かせをするのは、これが初めてかもしれない。

この子たちになら、わかってもらえるに違いない、と思った。
社会的にも経済的にも恵まれていないこのお父さんが
どうして幸福と言えるのか?ということを。

読み聞かせの後、私の石のコレクションも見てもらい、
もう一冊本を紹介した。

4751523015岩石・鉱物図鑑 (「知」のビジュアル百科)
R.F. シムス
あすなろ書房 2004-01

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このお父さんのような幸せな人にしかわからない
ワクワクするような楽しい本だ。







posted by Helenaヘレナ at 14:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

流氷を見る猫

朝出勤前に、点いていたテレビを消そうと、
ふと見ると、ミュータントが熱心に画面に見入っていた。

流氷ミュー.jpg

映っていたのは、流氷の海。
NHKの朝のニュースでやっていた特集「北海道、流氷の海にもぐる」。

muu-tanntoterebi.jpg

いつもは薪ストーブの前で、気持ち良さそうに寝てばかりいる
ミューが、目を輝かせて、流氷の海中に泳ぐ魚の動きを
じっと追っている。

以前は外にも出していた。椋鳥を採ってくるのが好きだった。
しかし、近所のノラ猫との相次ぐケンカに負傷。
挙句耳までちぎれてしまった。
追い討ちをかけるように、ミューに住んでいた蚤が家の中で大繁殖!
そんなこんなで、今ではすっかり籠の鳥ならぬ豪邸の猫(ウソ!)。

どんな思いで流氷の海を見つめているのかな?

myuteテレビを見る.jpg

ミューの目に海の青が映っている。


posted by Helenaヘレナ at 10:58| Comment(2) | TrackBack(0) | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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