2008年07月11日

泣かせちゃった!

木曜日は一学期の最終返却日だった。
この日までに、本は全て図書室に集合する!(ハズだ)
来週、夏休みに読む本を各学年ごとに借りに来ることになっている。

といっても、期日を守れない子がいるのはどこの学校も同じ。
この日に全員返せたのは一学年だけだった(1年生ではない)。
まあ、異動早々でもあるし、穏便に行きましょう、と、それでも
一応やんわりと担任の先生に報告した。
その結果、この日一番たくさん聞いた言葉が、
「あの子は平気でウソをつくんですよ」だった。
なるほど。大人だって平気でウソをつくんだから、子どもだってつくだろう。
しかし、信じた結果、毎度毎度そのかわいい顔に騙されてきた担任の先生達の悔しさがにじんでいて、笑えなかった。

だったら正直に言えばいいのか、というとそうでもない。

今日、図書室の掃除に来た2年生の女の子が雑巾を振り回しながらスキップしつつこう言った。

「また、本わすれちゃった〜。ハハハ」

こんなに平気で本当のことを言われたら、黙ってはいられない。

「ん?ミーちゃん、今のは本当ですか?」

「本当だよ。わすれちゃったものはしようがないじゃん」
まだスキップしている。

「ちょっと、こっちへ来てください」
まだニコニコしている。黒い目がクリクリかわいい仔リスちゃんみたいな子なのだ。

「先生は、怒っています!」というとちょっと表情が変わった。スキップも止まった。

「ミーちゃん、忘れたのは良いことですか?・・・そうですね。
悪いことですよね!先生との約束を破ったんだからね。
それなのに、そんなにニコニコしてていいんですか?
ミーちゃんは悪かったなあって全然思ってないでしょ?
でも、悪いと思ってないと、月曜日もまた忘れるかも!
しれませんよね。
だからもっと反省してください。いいですか!」

じーっとこっちを見ていた丸い大きな目が段々潤んできて、
「ごめんなさい」と言った後、俯いてとうとう泣いてしまった。

あーあ、泣かせちゃった。
子どもを泣かせると、どんなにこっちが間違っていないと思っても、
うろたえてしまう。
以前だったら、ここですぐに頭をなでなでしてしまうところだ。
しかし、今回は耐えた。

結局、掃除中、ミーちゃんはそんなに大げさには泣かなかったものの、
ずっと表情が固かった。

箒を掃除道具ロッカーにしまいにきた時、思わず
「ミーちゃん、先生と指きりしよう」と言ってしまった。
「指きりげんまん、ウソついたら・・・給食のおかずをもらうよ」
そこでようやくニッコリ笑ってくれた。

やっぱり負けてしまった。
ウソをつかれても、つかれなくても、大人は必ず負ける。
そういうことになっているらしい。



posted by Helenaヘレナ at 21:22| Comment(4) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご無沙汰してます(^^)
あ〜よくわかります(^^ゞ
正しいと信じる教育でも なかなか勇気が要りますよね。
でも小学生は 素直でいいなぁ(^_^;)
Posted by ネコちゃん at 2008年07月12日 19:34
あー・・・なんか担任の先生の言葉が痛いです。
「平気でウソをつく」って。そういう子も確かにいるけど、そんなふうに言い訳してほしくないです。
私も自分で教室を回って、子どもから本を回収することもあります。
先生達も、私の顔を見ると、私が言う前に「ごめんね。あと○人だから」と言ってくれる人もいます。今は事故や事件が多いから家に取りに帰らせるわけにもいきませんからね。
将来のためにも小学生のうちに「借りたものは返す」という習慣をつけたいです。
まるで借金取りのようなワタシ。
Posted by nora-taka at 2008年07月13日 01:15
ネコちゃんさま、わかっていただけて嬉しいです。忘れ物しようと物を壊そうと、あっけらかんと「わざやったんじゃないもん、しょうがないじゃん」と言う。
でも、それは私のセリフよ!!と言いたくなることがあります。
でも、図書室の先生が怒ってばっかりいると、結局子ども達は図書室に近寄らなくなるのでは??
という思いがあって、なかなか怒れませんね。
うん、それにしても所詮小学生は素直で、最終的には大人の指示に従うから、まだいいのかもしれません。
Posted by Helenaヘレナ at 2008年07月14日 08:48
nora-takaさま、そう!まさに借金取りのようです。この時期どの教室に行っても「本をとりにきたの?」と聞かれててしまいます。
忘れた子どもには「先生との約束を破ったんだよ」と言います。大人だってどんなにいい人でも、優秀な人でも、約束をやぶったり、何度言っても借りたものを返さないと、信用されなくなるもの。こういうことは子どもの内に習慣づけたいですね。
しかし、私が子どもの頃は忘れ物をしたり宿題をやってないと、真剣に悩んだものですが、最近の子は実にあっけらかんとしています。
まあ、あまり気にして学校に行けなくなるのも困るでしょうが・・・。
Posted by Helenaヘレナ at 2008年07月14日 09:07
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