移転の理由は、耐震性に問題があるため。
もともと、危険な場所として有名ではあったが、
四川の大地震を機に、市の調査が入った。
上の階にあった教室はすでに、夏休み中に南館に移動した。
残るは図書室だけ。
南館はもう空き部屋がないので、
同じ館の反対側に位置する「物置」に移動することになった。
ところが、この「物置」、一般教室分の広さしかない!
それで調べ学習のための図書を今の図書室に残して、貸しだし頻度の高いものだけ移動する案が出た。
授業で調べ学習をする時のみ、先生の付き添いの上、元の図書室へ行き、資料を選んだら、
教室に持っていってやる。
他に方法がないから仕方ない、と言われても、司書としてなかなか納得できるものではなかった。
蔵書管理はできないし、図書室から足が遠のくことは必至だし、
第一、図鑑も事典もない図書室なんて・・・。
虫や魚の図鑑を見るために図書室に来る子だっているのだ。
図書室が建物のあっちとこっちに分かれたまま、
この先何年もやっていくなんてできるだろうか?
と、ぐだぐだ悩んでいる内、保護者や職員の声が少しは届いたのか、
もしかしたら仮設図書室が来年あたり建つかも、という情報が入ってきた。
そういうわけで、とりあえず安全を重視し第一段階の「物置」への移転が決まったのだ。
自宅の引越しは何度か経験したことがあるが、図書室の引越しは初めて。
フレディさんが起こしてくれた室内図面と書架や机の図面を、切り張りしながら、
レイアウトを考えた。
図書室に閉じこもり、一人悶々悩んでいると煮詰まってくる。
そういうわけで、週末は肩こりがひどかった。
引越しは再来週からなんだけど・・・・。

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でも、お引越しは大変ですね。
分散配置だと管理面でも困るし、子ども達の利用状況も見えなくなるし。
仮設図書室できるといいですね。
先のことは全くわからないので、
あまり考えないようにしています。
でも、立ち退き命令が出るほど危険な場所に
子ども達を呼び込むのも気がひけるので、
早く安全なプレハブが建って、平常に図書館業務ができることを祈っています。