2008年12月20日

歓迎します!

今年一番おすすめのクリスマスの本はこれ。

クリスマスのおきゃくさま
Diana Hendry John Lawrence 藤井 美樹子
4198601909


画像がないのが残念ですが、表紙は、通りに面した素敵な家の絵で
飾られています。
クリスマスイブの晩に、思いがけないお客様が次々その家を訪れる。
でも、このお宅のお母さんは、嫌な顔ひとつせず、お客様を迎え入れる。
いくら、広い外国の家でも、ベットはもういっぱい。
そうすると、バスタブに毛布をひい寝床にしたり、赤ちゃんは
流しに布団を敷き詰めて寝かせたり、挙句の果ては・・・。

私は、お客様を迎えるのが苦手だった。
(今もあまり得意とは言えないけれど)
だから、この本を読んだ時はビックリ!!
日本の昔話にも、一夜の宿を借りたり、貸したりする話がよく
出てくるが、こんな風に、家を開放し、他人に場所を提供するという
のは、やはり外国ならでは、という感じがした。
というか、これがクリスマススピリッツというものらしい・・・。

どちらかというと、オープンではなく、クローズドな私だけど、
図書室で働くようになってからは、少し変わってきた気がする。
仕事とはいえ、様々な性格の子ども達をわけへだてなく迎えるには、
「歓迎します!」の気持ちがないと、できなかったからだ。


実は先頃ちょっとショックなことがあった。
娘の学校では、以前から授業参観の後の学年懇談会の間、
親と一緒に帰る子ども達が図書室で待っていたのだが、
それができなくなった。
その時は、娘も風邪気味だったので、待たせてもらおうと思ったら、
結局、待つ場所がなくずっと外にいた。
暗くなってもまだ終わらなかったので、慌てて、ムリヤリ中に入れてもらったのだが。

娘の学校、つまり前任校の司書をやっているのは、親しくしている友人。
事情も彼女から直接聞いた。
図書室は待合室ではないし、集団下校なのだからそれに従って、
子どもは先に帰るのが正しい、と私も思う。
私だって、今の学校で、バス待ちの子どもや懇談会で親を待つ子ども達が、図書室に来て騒いだりすると、
「ここは、待合室じゃないのよ。本を読まないなら出て行きなさい」
と言いたくなる。
が、私は邪道だから、それも図書室、あれも図書室、これも図書室、
で、いいんじゃないかな、と思ってそのままにしている。
(もちろん、騒ぐ子に注意くらいするけど)

その友人のことを、司書として信頼する気持ちは今も変わらない。
きちんと自分の考えをもって図書室運営にあたっている人だから、
今回のことは保護者である私にとって都合が悪かっただけ、と思う。
ただ、私とはやり方が違うんだな、と、人が変われば変わるんだな、としみじみ思った。


この仕事はとても楽しい。
その楽しさの中には、空間を自分の思うままに飾ったり、
好きな本を集めたりする楽しさも含まれている。
でも、その楽しさに夢中になるあまり、子どものための場所だ
ということを、私も時折忘れてしまいそうになる。


今週は冬休み前の貸しだしで、学年ごとに全員で図書室に来た。
30人以上の子ども達が全員、座る場所もない学年もあった。
でも、とっても賑わっていて、暖かかった。

狭くても施設がボロくても、「歓迎します!」の気持ちが
あれば、そこは素敵に居心地のいい場所になるのかもしれないなあ。



posted by Helenaヘレナ at 17:20| Comment(13) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この絵本、先日、書店で立ち読みしました♪
(出窓で寝たら寒いよ〜とか思いながら・笑)
こんなクリスマス楽しいでしょうね。
私の実家は、どちらかというと人が集まる家で、母が楽しそうに歓待してたのですが、年をとるにつれて億劫になったようで、淋しいです。

参観の件、
小学生だけなら、待合室がわりに考えてもいいような気がしますが、うちの学校の場合、私の勤務時間外になるし、幼稚園児やひどい時はもっと小さい子まで置いていく親がいるので、正直困ります。教頭先生に話せば、きっと、図書室出入り禁止あたりに落ち着きそうで、それも釈然としないし・・・で、苦肉の策で、最近、参観日は休みにあてるという暴挙にでてます^^;。
「歓迎する」という気持ちが全くなくて、ごめんなさい。
Posted by 森クマ at 2008年12月22日 16:57
メリークリスマス♪
クリスマスの絵本ですきなのはバーニンガムのものですが、ヘレナさんオススメの本も今度読もうと思います。
今年、ケーキを手作りしました。
滅多に作らないので、出来栄えが微妙でしたが(笑)

楽しいクリスマスをお過ごしください。
Posted by kmy at 2008年12月24日 20:08
私もこの本好きです。
温かみがあります。
図書室をどう使うか・・難しいところです。
私は本を読む場所だけにする意志はなかったので、本を読まない利用法も歓迎していました。
本を読む子だけが来る場所だと、本を読まない子はどこまでいっても読まないものね。
待ち合わせ場所に使ってもらったことで、本に興味をもつことだってあるし。へええこんな場所だったんだ!って思ってくれることだってある。
私の机の下に潜ってブツブツ休み時間中、心に溜まったことを吐いていたお嬢さんだっている。
結局本を読む子よりそういう利用法をした子のほうが図書室のありがたさが思い出として残っていたりする。それはいけないことではないと思う。特に今のこの教育現場においては、それこそが図書室の意義かと思うほど。本を読む読まないだけにとらわれると、子供にとって大切なことを見失うのでは?本の貸し出し数だけにこだわるような図書室にはなってほしくない。綺麗にオシャレに飾ってあるだろうそこの図書室だからこそ、憩いの場になれるし、司書の素晴らしい感性が子供に影響を及ぼすはずなのに・・と思うとちょっと残念です。何かあったのかもしれないなあ〜〜
Posted by ミーシャ at 2008年12月26日 11:48
子供のための場所という言葉、身につまされました。。自分の城と勘違いしてはダメですね!!

参観の日は、お母さんを待つという名目で「その日は図書室で宿題しても良いよ」ということになってます。
学校的にはそこは濁していますが、来るものは拒まずの状態です。
それはもうけんかが始まったりと大騒ぎですが、小さな弟妹を連れて紹介してくれるのも楽しみでもあります。普段と違ったお兄ちゃんお姉ちゃんぶりが見れたりして!
Posted by 床屋 at 2008年12月28日 02:21
お久しぶりです〜。
私の勤務は午後3時までなので、放課後の受付は一切していません(もちろん3時になんて帰れませんが)。昨年度から放課後は鍵をかけて帰るので、懇談会などの時の子どもの待ち合わせ場所にもできなくなりました。今年度は私の勤務時間に関してうるさくなったので、よけいに。

以前は放課後も貸出ししたりしてたのでにぎわっていて、私はなかなか帰ることができませんでした。それでもその時間が高学年とのコミュニケーションが取れるときだったし、放課後しか来れない!という子も多かったので私も楽しかったのですが・・・
懇談会の日は子どもたちでいっぱいでした。なので帰るときに他の先生にお願いして図書館で仕事をしていただいてました。

不審者が出たりして下校時刻をちゃんと守るように学校側もうるさくなり、図書館には鍵をかけると決まったので(これは私からの要望でした。実は…盗難事件が2度もあったので<私の私物〉)放課後の図書館の利用はなくなったんです。
最初のうちは放課後に寄る子も多く「じゃぁ今日だけね!次からはナシだよ。これはみんな一緒だからね」と受付けしているうちに、放課後は閉館という意識ができました。
「放課後は来れない!」と言っていた高学年の子たちも、休み時間や昼休みにホントによく来てくれます。貸出しが減っちゃうか?と最初は心配しましたが、全然そんなことはありません。

懇談会の時など図書館で本を読んで待っていたい子がいるから、そういう時って切ないですが、そのために図書館にいてくだる先生もいないので(私の勤務時間であれば問題はないのですが)、他に待つ場所はあるし・・・と割り切っています。
長くなってごめんなさい〜。意識って変わりますね。
Posted by Yoshiko at 2008年12月28日 08:17
何でも図書室にお任せといくのも辛いですよね。
親切な人は、とことん使ってやれ!という風潮も見え隠れだし。
最近、それで考えてしまったこともあります。
ボランティアのつもりで 笑顔で何でも引き受けていた。それが相手の思う壺で、そのあと なんと「首切り!」 
こちらは どう対応していいか オロオロしないこと。ぶつぶつ呟かないこと。三の刻参りをしないこと。手放しちゃえ!! 気持ちいい すっきりしたと言えるまで 自分を大切にしてあげよう
Posted by つきのぼうや at 2009年01月07日 03:40
森クマさま、お返事遅れてスミマセン。
実は年始早々インフルエンザになってしまいました。年末も正体不明の熱に悩まされたというのに・・・。しかし、五年ぶりくらいにかかりましたが、インフルエンザはツライ!!!
予防してください。

勤務外の時間なら、仕方ないでしょう。
私も帰ります(笑)
森クマさんの図書室はきっと「歓迎します」の気持ちにあふれていると思います。
「裏庭」を見ていれば、わかりますもん。
Posted by Helenaヘレナ at 2009年01月08日 09:55
森クマさま、お返事遅れてスミマセン。
実は年始早々インフルエンザにたたられてしまいました。年末も意味不明の熱に冒されたというのに・・・・。
インフルエンザはツライです〜。
しっかり予防してくださいね!!

勤務時間外なら仕方ないですよ。
私も帰ります(笑)
森クマさまの図書室はきっと「歓迎します」の気持ちにあふれていると思います。
「裏庭」を見ればわかりますもん。
Posted by Helenaヘレナ at 2009年01月08日 10:04
kmyさま、お返事遅れてスミマセン。
実は年始早々インフルエンザにたたられてしまいました。年末も意味不明の熱に冒されたというのに・・・・。
インフルエンザはツライです〜。
しっかり予防してくださいね!!

手作りのクリスマスケーキ!いいですねえ。
私もいつか作ってみたいと思っています。
今年もよい年になりますように。
よろしくお願いします!!!
Posted by Helenaヘレナ at 2009年01月08日 10:07
ミーシャさま、お返事遅れてスミマセン。
実は年始早々インフルエンザにたたられてしまいました。年末も意味不明の熱に冒されたというのに・・・・。
6日に、娘と図書館を回って、その帰りにミーシャのおたくへ寄らせてもらおうかなあ、という淡い計画を抱いていたのですが、本当に淡すぎておじゃんになってしまいました。
でもインフルエンザの呪いがとけたら、一度娘と一緒に伺いたいです。

図書室のことは、ミーシャならわかってもらえると思っていました。
でも、なんといっても臨時の身。どこで線を引くかはその人次第。割り切った考え方をする方がいいのかもしれません。
う〜ん、雇用条件に左右されるなんてムナシイ
でねえ。
Posted by Helenaヘレナ at 2009年01月08日 10:13
床屋さま、お返事遅れてスミマセン。
実は年始早々インフルエンザにたたられてしまいました。年末も意味不明の熱に冒されたというのに・・・・。
インフルエンザはツライです〜。
しっかり予防してくださいね!!

床屋さんも学校司書をされているのですね!!
そうそう、お母さんが小さい弟や妹も一緒に置いていくので、お姉ちゃん達が必死になって面倒見るんですよね。
私も初めて司書になった年、ものすご〜い腕白な三歳児に翻弄された覚えがあります。
でも、最後には、二年生だったお姉ちゃんと一緒に私の似顔絵を描いてくれました。
今もその絵はとってあります。
保護者にとって、図書館も司書も教室や担任の先生に比べて関心が薄いのは仕方のないこと。
でも、だからこそ、気兼ねなく出入りできる場所にもなりえるわけで、保護者にもっと学校図書館のことを知ってもらうために、アピールしたいと思っています。

床屋さんの懐の深さ、大らかさを私も見習いたいと思います。
Posted by Helenaヘレナ at 2009年01月08日 10:22
Yoshikoさま、お返事遅れてスミマセン。
実は年始早々インフルエンザにたたられてしまいました。年末も意味不明の熱に冒されたというのに・・・・。
インフルエンザはツライです〜。
しっかり予防してくださいね!!

勤務時間を行政側から一方的に制限されるのはツライですよね。
5時までだって、サービス残業しなければならないことが多いのに、結局は自分の負担になるんですよね。
放課後が来られないから、昼休みや休み時間にせっせと通ってきてくれる子供達かわいいですね。
きっとそれだけYoshikoさんが子供のことを考えていて、それが伝わるからでしょうね。
私もYoshikoさんのがんばりを励みになんとか一年乗り切りたいと思います。
Posted by Helenaヘレナ at 2009年01月08日 10:30
つきのぼうやさま、お返事遅れてスミマセン。
実は年始早々インフルエンザにたたられてしまいました。年末も意味不明の熱に冒されたというのに・・・・。
インフルエンザはツライです〜。
しっかり予防してくださいね!!

う〜ん、私だったら絶対三の刻参りしちゃいますね(笑)
そんな風にいさぎよく生きたいといつも思っていますが、実際は未練たらたら、愚痴ダラダラでしょうね。
でも、最近読んだ安房直子さんの『うみのひらめ』(タイトルうろおぼえですが)という童話で、うみのひらめが主人公の若者に言う「わたしはあなたのようなまじめにこつこつやっている人が、損ばかりしているのを見るのはがまんができませんのでねえ」(こちらもうろおぼえです。スミマセン)というようなセリフがあるんですが、本当に今の世の中、まじめにコツコツがんばっている人が損ばかりしている気がして滅入ってしまいます。そういう人が正当に評価され報われる日が来ればいいのになあ、と思います。
Posted by Helenaヘレナ at 2009年01月08日 10:42
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