1日目は、おせちとお雑煮を食べて、初詣に行った。
2日目は、友達の家で、酒好き6人が集う新年会をした。
招待してくれた女主人カリンさんが酒の席で、
このブログのことを宣伝してくれた。
「ふだんは、何やってるかイマイチわからないじゃない。
得たいがしれないっていうか。
でもブログを観ると、いろんなことやってるんだよね。
授業もしてるし。子どもも全然そんなこと言わないから、知らなかったよ」
ブログをはじめたきっかけのひとつが、
“図書室の先生がどんな仕事をしているのかわかってもらうこと”
だったので、成果があったという証拠なのだろう。
特に、保護者の方々には広くアピールしたい。
しかし、図書室の先生というのはやはり得体の知れない
存在なのだろうなあ。
ありがとう、カリンさん、にごり酒おいしかったわ。
今度学年連絡網で、URL回してね!
前置きが長くなってしまったが、そういうわけで、
毎日あっというまに一日が終わってしまう。
このままでは、気がつくと2006年の年末になってしまいかねない。
今年の目標は、本を読もう。
なんだか読書週間の標語のようで、情けないのだが、
この司書の基本を怠りがちな私。
今年はさっそく、読ませていただきましたよ。
「くらのかみ」(小野不由美 作 講談社)
最初箱入りのこの装丁を見た時、ホラーかな?と思った。
ホラーは苦手なのだ。夜トイレに行けなくなってしまう。
でも、ミステリーと書いてあるし、村上勉さんの挿絵が、
「こわくないから、早く読みにおいで」と言っているようだったので。
山間のひなびた田舎町、その町の有力者である本家、代々語り継がれた呪いの伝説、
後継者を決める親族会議、蔵座敷、表屋敷、底なし沼に地蔵供養。
まるで横溝正史の世界だ。
物語に出てくる四人ゲーム(死人ゲーム)とういうのが、またコワイ。
真っ暗な部屋の四隅に四人が立ち、ひとりずつ、壁伝いに歩いて行く。
「隅にたどりつくと、そこに座っている人の肩を叩く。
肩を叩かれたふたり目は、同じように壁づたいに歩いて三人目の隅にいる
三番目の人物の肩を叩く。肩を叩かれた人が次の隅に向かって・・」(本文より引用)
そうやってたどり着いた隅にいる人間の肩を順番にたたきながら、
ぐるぐる回るゲームなのだが、しかし、現実に四人ではこのゲームは成立しない。
四番目に歩いた人物がたどりついた一番目の隅には、
誰もいないハズなのだ。一番目の人物は、すでに二番目の場所へ移動した後なのだから。
なのに、誰もいないはずのその場所に誰かがいた。
気がつくと、子どもがひとり増えている。
それも、みんな見知っている顔ばかり・・・。
いかにもコワイ導入だが、その後、不思議と怖さも忘れ、
夢中で読み進めることができたのは、
主人公の子ども達も、また事件に巻き込まれたその親たちも、
平凡ではあるが邪気のない善人ばかりであり、
事件自体も、むごい結末には至っていない。
その割りに、細部のからくりがよくできていて飽きさせない。
事件を解決しようとした子ども達が、ナゾに迫りながらも、
同時にそのナゾを複雑にしている、という展開がうまい、と思った。
字が大きくルビも振ってあるので、高学年のミステリー好きにはいいかもしれない。
親族が多く、ちょっとややこしく思えるが、系図や家の間取りが書いてあったりと、
わかりやすく工夫してある。
それに、全部理解できなくても十分という気もする。
私もややこしい部分は、わからないままにして読んでいった。
小野不由美作品は「十二国記」が有名だが、読んだことがない。
中学校の図書室には置いてあるようだが、小学生にも読めるだろうか。
今年は小野不由美作品に注目してみようかな。
本年も宜しくお願いいたします。
この間はせっかくの機会を…すみませんでした。
「十二国記」全部揃っていますので、よろしければどうぞ!
でも、でも、とっても危険です(笑)
我が家では、夫婦ではまってしまい、しばらく家の中が停滞したため、危険本のひとつに指定されています。
ホラーが苦手とのことなのですが、「屍鬼」もお勧めです。
特にこの地域だと臨場感が…。
Helenaヘレナさんと本のお話がしたいです。
わたしも、十二国記について。中学生には、とても人気のシリーズですが、小学校高学年の子なら、読みこなせる子どもがいるかな、と思います。天水さんのコメントにもあるとおり、はまると、一気読みしたくなり、私も仕事そっちのけで読みました。
ことしも、よろしくお願いします。
P.S私は、沖縄出身ではないのです。結構、カルチャーショックがあります。
新年にごり酒ですか。こちらは年末に山形の温泉で「どぶろく特区直送」のフレッシュなブツでご満悦でした。以降酒が切れず、本日から仕事始めだというのに、会社で朝から茶碗酒(お祝いです、でも純米酒)、夜は早くも新年会…。
ことしもよろしく、楽しいブログを読ませてください。
今年も記事楽しみにしています。
『くらのかみ』は読んだことがあります。この講談社のミステリーシリーズは一時気に入っていくつか読みました。(個人的には『透明人間の納屋』が好きなのです)
図書室の先生ということで、あまり接点はありませんが、児童書・絵本が好きなので子どもたちと接する毎日の発見や素敵な本のレイアウトなど楽しみにしています。
天水さま、大丈夫ですか?
今年はぜひお会いしたいです。
「十二国記」全巻あるとは、サスガ!!
今度ぜひ、魅力のほどを教えてください。
しかし、天水さん、読書家!
お話しても、教えてもらうことばかり、
という感じです。
楽しい本、マンガ、紹介してもらえるのを楽しみにしています!
ayakoさま、情報ありがとうございます。
小学校高学年なら、OK!ということで、
早速購入したい、と思います。
沖縄出身ではないのですね。
私もこちらに来てかなり、エイリアン感覚でしたが・・・。でも、沖縄の方は、オープンな感じがするから、楽しそうですね。
今年もよろしくお願いします!!
izaさま、山形とは、もしや天童木工のお嬢のご実家でしょうか?
今年も相変わらず、飲む一年になりそうですね!
皆様によろしく!!
kmyさま、情報ありがとうございます。
「透明人間の納屋」もぜひ、読んでみたいと思います。また、面白い児童書や絵本のことなど、
教えてください!!
今年もよろしくお願いします!!