2006年01月18日

校長先生がすすめてくれた“二年間の休暇”

校長先生が、二年間の休暇をすすめてくれた。
こう書くと、これはクビということだろうか?
それとも、君はちょっと働きすぎ(?)だから、
海外にでも行ってゆっくりしてきた方がいいよ・・・。
その間、図書室は僕に任せて。
なんて、言ってくれるとウレシイのだけど。
「」をつけないと、こういう誤解を招きますね。

校長先生に図書室だより「飛行船」に載せる
原稿依頼をお願いしたところ、
「二年間の休暇」つまり「十五少年漂流記」を薦める文章を書いてくださったのだ。
日本では「十五少年漂流記」として知られているが、原題は「二年間の休暇」という。
「十五少年漂流記」は、明治時代に翻訳された時、つけられたそうだが、
非常によく出来たタイトルだと思う。
だって、これだけで、十五少年が漂流した話だな、ってわかってしまうもの。
しかし、原作者のジュール・ベルヌさんは、
「『二年間の休暇』と名づけるのがふさわしいこの物語」
と原作の中でも言っているくらいだから、
この邦題を知ったらどう思っただろうか?
感想を聞いてみたいものである。

さて「二年間」というくらいだから、原作は長い。
わが図書館にも福音館の完訳ものがあるが、
これを子どもに読めというのはちょっと厳しい。
校長先生も「十五少年漂流記」は子どもの頃読んだが、
「二年間の休暇」はそれから30年後に読んだらしい。
「十五少年ー」の方は子どもに、「二年間ー」の方は
保護者に薦めていらっしゃる。

図書室には福音館の「二年間の休暇」がある。
私がここに来るずっと前に使っていたらしい
貸し出しカードがまだ本に入っており、見ると
4、5、6年で合わせて5名が借りていた。
昔の小学生はこれを読んだのだろうか?
そういえば、今の中二の男の子が五年生の時読んで面白かった、と
言ってたっけ。読める子は読めるんだろうな。

「十五少年漂流記」の方は
「こども世界名作童話(ポプラ社)」のシリーズのものがあるが、
字の大きさからいっても明らかに低学年向け。
中学年から高学年向けのものが抜けている。
急遽近くの図書館で、講談社の少年少女世界文学館のものを借りてきた。

五少年漂流記.jpg

このシリーズは、難しい言葉やわからない単語の説明が
同じページの中にあり、とても親切。
特に、子ども達になじみのないモノ、
例えば、操舵輪、羅針盤、カンテラなどは絵で説明してあり
イメージがわきやすい。
日本文学館は、図書室にもあるのだが、世界の方はない。
シリーズもので高価なので躊躇してきたが、
これを機に考えてみようかな。
最近の子は「名作」と言われるものはあまり読まない。
比較的読まれているもので「赤毛のアン」ぐらいだろうか。
「秘密の花園」はブックトークで取り上げた時、
一時人気が出たが。
装丁や絵がクラシックだと敬遠される向きがあるらしい。
読めば面白かった、という答えが返ってくるんだけれどね。

「十五少年漂流記」はどうだろうか?
低学年向き、高学年向き、完訳版と三種類取り揃えて展示しようと思っているが、
校長先生の知名度で借りてくれるかな?
posted by Helenaヘレナ at 12:27| Comment(3) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ウチの図書館にもこの世界名作全集があります。(中学校のほうに)あまり本が好きでない子に薦めるにはいいのですが、何年か前在籍していた、本好きな子が「この本注釈が多すぎて、物語に入り込めない。うるさすぎて嫌い。」といっていました。難しいところですね。「二年間の休暇」は、私自身子どものころに福音館版を呼んだ記憶があります。でも、今手にとって見て、今の子どもたちが読むかどうか、不安です。昔の本は、字が小さいから、それだけで拒絶する子が結構いますよね。
Posted by aya@ara at 2006年01月18日 17:26
「二年間の休暇」は私も大好きです。でも私も子どもの頃は「十五少年漂流記」で読んでいたので、同じモノだと知ったのはこの仕事に就いてから…。中味を読むまでは、こんな分厚い本、子どもが読むわけないと思っていたのですが、中味を知ったら、やっぱりこれは子どもに読んで欲しい本ですよね。
 昨日中学校で、J.ヴェルヌのファンとおぼしき男子生徒が作品について熱く語ってくれました。時代の流れを経てもなおこどもたちに感動を与える凄い作者だと思います。
 世界名作全集については、私も注釈が気になってあまり好きではありません。この手の本では同じ講談社ですが「痛快世界の冒険文学」シリーズが小学校高学年及び中学校男子には人気です。
 福音館の「二年間の休暇」をこどもたちに読んで貰うにはどうしたらよいのでしょうね。
Posted by 紫陽花 at 2006年01月18日 21:34
ayaさま、紫陽花さま、
参考になるコメントありがとうございます。
注釈が多すぎるといえば、なるほどそうですね。
なんとなく、古文かなんかの参考書のような
感じもします。
j・ヴェルヌの作品を熱く語れる中学生っていいなあ。かっこいい。
でも、名作といわれるものは、長く読み継がれてきただけあって、読んでみると本当に面白いものが多いのですよね。
とりあえずは、児童向けに簡略化されたものを読んでもらって、中、高校生になってから再度完訳モノに挑戦してみるよう薦めるしかない気がします。
そのためには、まず児童向けのものが良くなくてはいけませんね。選書は慎重にしたいと思います。
Posted by Helenaヘレナ at 2006年01月19日 09:33
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