2006年03月22日

「合格」より「幸福」を目指して!

「合格」という言葉が嫌いだ。
「合格」という言葉で思い浮かぶのは、
工場で大量に生産された部品や製品。
そこに貼ってある「合格」の文字。
「合格」には“規格に適った品”というイメージがある。

そういった意味からいえば、「合格」という言葉が最も似合わない
人たちが、今日卒業していった。

今日は卒業式だった。
私はカメラマン。
練習の時は中々、合格点をもらえなかった6年生も、
今日は生まれ変わったように生き生きしていた。
本番に強いのだ。

式の後、知り合いの保護者から、卒業文集に寄せたメッセージが
良かった、と言われた。
そのタイトルが
「合格」より「幸福」を目指して!
大体こんな風に書いた。

みなさんは、私が会った中で最も「面白い」卒業生でした。
強烈な個性もさることながら、
一人一人がてんでに違う方を向いていて、
全くまとまりがないのが素敵でした。
今の時代、みんなが同じ方を向くのは危険なことです。

「盲導犬不合格物語」という本があります。盲導犬不合格物語.jpg

盲導犬になる訓練を受けたけれど、結局盲導犬になれなかったその後が描かれています。
「不合格犬」=「失格犬」ではなく、単に向いていなかっただけで、犬達は自分に合った道をみつけることで幸せになりました。
人間も同じではないでしょうか。

私はみなさんに、自分のやりたいことをみつけ、なりたい職業について
もらいたいと願っています。
でも、その希望がかなわなかったからといって、みなさんの人生が終わってしまうわけではありません。単に向いていなかったのです。
挫折ではなく勘違いだったのです。
自分を知ることは簡単ではありません。
たとえば「みんなと協力できない」「朝早く起きることができない」等で、
「ダメなやつだ」と叱られることもあるかもしれません。
でも心配ありません。できないことはしない、そういう生き方を選べばいいのです。自分はどういう人間なのか、どういう時幸せを感じるのか、よく見極めて、
「合格」より「幸福」を目指してください!


これから、社会はあの子たちをなんとか規格に合うように、
ふるいにかけようとするだろう。
「合格」という言葉の持つ気持ち良さに順応させようとするだろう。
でも、大切なのは社会的に合格することではなく、
個人として幸福になることなのだ。
それを忘れないでほしい、と思う。



posted by Helenaヘレナ at 16:20| Comment(3) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おいらは、知的障害のある子ども達が通う幼稚園で働いています。つい先日2度目の卒園生を送り出しました。たまたま縁あって読ませて頂いた文章に猛烈に感動いたしました。おいら自身「合格」という言葉に縁の薄い人生を送って参りました。でもおいらは間違いなく今、幸福です。世の中に一人でも多く胸を張って「自分は幸福だ」といえる人間を育てるために、おいらは今の職場で頑張る所存です。
Posted by むく at 2006年03月22日 21:29
大切な事を書き忘れてしまいました。「ありがとう。」
Posted by むく at 2006年03月22日 21:32
むくさん、温かなコメントありがとうございます。
十年前、東京からこちらに引っ越してきて、
世間体や、社会に蔓延するランクづけなどとは無関係に、
自分の幸福を追求する人達に出会い、
私もずいぶん楽になりました。
幼稚園の子ども達も、むくさんのような人に
出会えて幸せだと思います。
これからも、自分も子ども達も幸せにしてあげてください。
こちらこそ、「ありがとう」。
Posted by Helenaヘレナ at 2006年03月23日 09:49
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