2006年04月06日

ピカピカの・・・。

今日は新任式・入学式・始業式の三つのセレモニーが行われた。
毎年思うのだけれど、一年生ってピカピカしている。
まさに「ピカピカの1年生」。
記念品をもらう時など、手と足が一緒に出たりして、
機械じかけのお人形のように、かわいい!!

もちろん久しぶりに会う2年生〜6年生もかわいい。
一緒の時間を過ごしてきた子ども達というのは、特別なのだ。

担任発表があり、みんな嬉しそうだった。
高校生くらいになると、拍手やブーインングがすごい
と聞くが、ブーイングされるとイヤだろうな。

「いい先生ってどんな先生」で展示した本の中に
「ピーボディ先生のりんご」という本がある。
あのマドンナが書いた本である。

マドンナが出した本は5冊あるが、図書室にあるのはその中の4冊。
マドンナといっても、今の子ども達は知らない。
保護者から「読んでみたい」と言われ、貸し出したことは何回かあった。
どの本も、絵が美しく(マドンナは絵は描いていないが)、
江国香織や村山由佳など、人気のある女性作家が訳している。
共通しているのは、教訓というか、うまく言葉が見つからないが、
人生の深い奥儀のようなものが語られている点だと思う。

私が一番印象に残っているのが、この「ピィーボディ先生のりんご」だ。

ピーボディ先生は、小学校で歴史を教える傍ら、少年野球のコーチも
しており、子ども達に慕われ尊敬されている。
しかし、ある日、ピーボディ先生がお金を払わないで、店からりんごを取っていくのを、チームの男の子が目撃する。
男の子は、びっくりしてそのことを仲間に話してしまう。
ウワサはまたたくまに町じゅうに広がり、
子ども達は野球の練習にも来なくなった。
実はりんごの代金は前払いしてあって、ピーボディ先生は
泥棒ではなかったのだ。
ピーボディ先生は、そのウワサを広げた男の子に、ある方法で、
自分のしたことの重大さを教えようとする。

マドンナのあとがきによると、原作となった話が生まれたのは、
300年前で、原作者はウクライナ生まれの教師だそうだ。
「言葉の持つ力と、そして、他人を傷つけることのないよう
注意深く言葉を選ぶにはどうすればよいか、が主題です」
(あとがきより)

「私が泥棒だといううわさも、なかったことにはできないんだよ」というピーボディ先生の言葉は、ピーボディ先生がとったある方法によって、
少年の心に重く厳然と刻まれたことだろう。
一度言ったことは取り返しがつかない。
なぜ、あんなことを言ってしまったんだろう。
できるものなら時間を戻したい、と思ったことが
誰でも一度以上あるはずだ。

言葉に宿る大きな力。
それは、人を無実の罪に陥れることもあれば、
英雄にまでのし上げることもある。
ピーボディ先生は結局最後まで、少年を許すとは言わなかった。
少年のことはとっくに許していたかもしれないが、
やったことは永久に許すわけにはいかなかったのだ。


「どう見えたか、というのは、どうでもいいことなんだよ。
大切なのは、ほんとうはどうか、なんだ」
というピーボディ先生の言葉。
私達は「どう見えるか」で毎日、殆どの事を判断している
「ほんとうはどうか」を見極めるのは難しい。

ピーボディ先生のりんご.JPG
posted by Helenaヘレナ at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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