2006年07月03日

5年生の「ともだち」

3年生の読書の時間でやった「ともだちってどんなひと?」を、
5年生の道徳の授業でやった。
道徳の授業なので、担任の先生と共同での授業である。
進行は担任の先生で、私は「ともだち」(玉川大学出版部)の
読み聞かせと、それに沿った質問シートの説明。
ともだち本.jpg

たった2年の違いではあるが、3年生と5年生では、
世界観が全く違う。
3年生は、自分のことでせいいっぱい。
でも、5年生になると、学校生活にも慣れ余裕が出てくる。
どういう余裕かというと、他人のことを気にする余裕。

あの子、なんかヘンじゃない?と感じる余裕。
異質なものを排除しようとする余裕。
「あの子へんだよね」と言い合うことで、お互いの絆を確かめあったりする余裕。
まあ、そういう年齢らしい。5、6年生というのは。

それで、子ども達に書いてもらう内容も3年生とは若干違うものにした。

まず、最初に、ともだちについて思うことを自由に書かせる。
これは、担任の先生の案。
その後「ともだち」の本を、「ともだちって」「ともだちなら」「ひとりでは」まで読む。
各ページ、文章は2行程度なので、私の感じるところもコメントした。
例えば、
「ともだちって みんながいっちゃったあとも まっててくれるひと」(本文引用)
のページでは、小学校の頃の思い出を話した。
私の苦手な算数のテスト。
クラスメートはどんどんテストを提出して帰って行く。
気がつくと教室に一人取り残されていた。
窓の外はもう、暗くなりかけていた。
なんとかテストをしあげうつむきながら教室を出ると、
友達が待っていてくれた。
あの時、あの子がいなかったら、私は自己嫌悪と不安な気持ちのままに、
家までの道をひとりトボトボ帰らなければならなかっただろう。

本を読んだ後、「ともだちってどんなひと?」「ともだちなら、どうしよう?」「ひとりではダメだけど・・・」の3つの項目について
書いてもらった。

道徳.jpg

3年生の授業では、ここまでだったが、5年生はその先がある。
本の続きを読む。次は「どんなきもちかな」である。
「しかられた ともだちは どんなきもちかな」(本文引用)
「なかまはずれに されたら どんなきもちかな」(本文引用)
ここでも、思い出を話した。なぜなら私にはこの気持ちがよくわかるから。仲間はずれにされた時、私は周りにたくさん人がいる学校という場所にも関わらず、孤独だった。
まるで自分だけ無人島にとり残された不安な気持ち
もしくは、透明人間になった感じ。私のこと、みんなには見えないのかしら・・・。

ここまで読んで、また質問シートに書き込んでもらった。

5年生のともだち裏jpg.JPG

@こんな時友達はどんなきもちかな?
A@の時のともだちのきもちを、考えてみよう。
「さびしい気持ち」「悲しい気持ち」とかではなくて、私が話したように
できるだけ詳しく。
B@の時Aの気持ちのともだちにあなたは、何をしてあげたいですか?

回収した質問シートを担任の先生に見せてもらった。
う〜ん、5年生は、深い。
はじめにともだちについて自由に書かせたのが良かったみたい。
その子の正直な気持ち、本音が生き生きと、伝わってくる。

友達といるときが1番安心する。
けんかしても仲直りができる。
友達がいない世界は考えられない。
どうしたら友達ができるんだろう。
リレーでビリになった時、恥ずかしくて、同じチームの人に
責められるんじゃないかと思っていたら、友達が
「私も遅いよ。大丈夫」とはげましてくれた。

最後に、担任の先生が書かせた「授業をうけた感想」には、
「とてもいい本」
「普段あまり考えない友達について考えることができてよかった」
などの感想が多かった。

私も今回授業するに当たって、友達についてじっくり考えた。
大人になっても、友達で悩むことはある。
友達関係は難しい。
でも、悩むってことは、それだけ友達を求めているということなんだろうな。
この本は、友達について考えるヒントをくれる。

 



posted by Helenaヘレナ at 16:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 アニマシオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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