2006年07月06日

馬鹿なのはどっち?利口なのはどっち?

先日3年生の読書の時間に「がちょうときつね」(リブリオ出版)を
読み聞かせた。がちょうときつね.jpg

まずはじめに
「がちょうときつねがいました。どちらが利口だと思いますか?
絵も何も見せないで子ども達に聞いた。
頭にきつねとがちょうと思い浮かべてイメージで答えてもらうわけだが、
圧倒的に「きつね」の方が多かった。
うん、昔話にもよく登場するキツネは、頭がいいというかズル賢いイメージ
なのだろうな。

ある日、がちょうときつねがジョギングをしていた。
がちょうは「おはよう!」と元気よく挨拶したのだけれど、
きつねから返ってきた言葉は

「ばかな がちょうめ!もう、あさじゃないんだぞ!」(本文引用)

がちょうはそんな憎まれ口を叩かれても一向に気にせず、
次々にふりかかる危険からきつねを救おうとする。

それでもきつねはありがたかるどころか、
相変わらず、がちょうをバカ扱い。
木の下敷きになってるところを助けてもらったのに

「にれのきと かしのきの ちがいが わからないなんて ばかな やつが いるもんだ」(本文引用)

万事がこんな調子。

危険に対処する方法も知らないくせに、
他人をバカよばわりする頭でっかちな人、
人間の世界にもいそう。

読み終わって、
「さあ、がちょうときつね、どっちが利口かな?」
と聞いたところ、がちょうの方に手を挙げた子が圧倒的に多かった。
きつねにも手を挙げた子が何人かいたのでビックリしたけど。

「でもさ、バカなのは、どっちもどっちだよな」「そうそう」
との子ども達の声には更にビックリ。
がちょうの知恵ときつねの教養どちらも身に着けた立派な大人に
なれそうだねえ。

テーマが似通っている本を、この他に二冊みつけた。

ざぼんじいさんのかきのき」(岩崎書店)

ざぼんじいさんjpg.JPG

ざぼんじいさんは、甘い柿がたくさんなる木を持っているのに、
誰にもわけてあげようとしない、ケチなおじいさん。
おとなりにひっこしてきたまあおばさんがあいさつに来ると、
よりによって柿のへたをプレゼント。
でもまあばあさんは、とても嬉しそう。
不審に思うざぼんじいさん。
まあばあさんの手にかかると、柿のへたでも葉っぱでも木の枝でも
ステキな遊び道具になってしまうのです。
私もこんなおばあさんになりたいなあ。

もう一冊はトルストイ原作の
人にはどれだけの土地がいるか」(いのちのことば社フォレストブックス)人にはどれだけの土地がいるか.jpg

私が住んでいる近所に、大手のリゾート会社が開発した別荘地がある。
森だった場所を切り開き、まるで団地のようにずらりと家が建っている。
しかし、別荘地だからか、人気はなく、庭は荒れ果て、
いつ来ても、一向に人の気配がしない家も少なくない。
住まないのなら、森を残しておいて欲しかった。

以前見た「イングリッシュペイシェント」という映画で
地図に境界線はあるけれど、実際の土地に線はない、という
意味のセリフが出てきた。

土地を囲って「オレのものだ」といくら言ったところで、
本当は誰のものでもないのかもしれない。












posted by Helenaヘレナ at 09:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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