2006年07月11日

7月のブックトークー3年生「本がすきな子 このゆびとまれ」

7月のブックトークの時期がやってきた。
夏休み中に読む本(2冊)の貸し出しは来週。
その前に、3年生〜6年生までの各学年1時間ずつ、
本の紹介(ブックトーク)をする。

スタートは3年生から。
テーマは「本がすきな子 このゆびとまれ!」本好きな3年生にピッタリのテーマだと自画自賛。

このテーマをもとに、6冊の本を紹介する。

本が好きな子このゆびとまれ.jpg

最初の本は「かいぞくオネション」(山下明生さく 長新太え 偕成社)
このテーマは実は、この本から取った。
最初のページにこう書いてあるのだ。

「日ようびのすきなこ このゆびとまれ
うみのすきなこ このゆびとまれ
せなかのかゆいこ このゆびとまれ
おねしょしたこも このゆびとまれ」(本文引用)

読み上げてあてはまるところに指を立ててもらった。
圧倒的に多かったのは「うみのすきなこ」だった。
ここは山なのに、みんな海が好きなのだなあ。
「おねしょしたことがある子」と聞くと、男の子が3人指を立てた。
正直な子、いいなあ。
そうこの主人公のヒロくんもおねしょしちゃったんだよね。
でもちゃんと理由があるの。
それは「パパがつりにつれていってくれなかったからだ」(本文引用)
つりが好きな3年生なら、気持ちわかるよねえ。
おねえちゃんにバカにされ、お母さんに怒られ、
最悪気分のヒロくんに海からお迎えが来た。それは・・・・?

2冊目は「インク ヴァンパイア@ぼく見ちゃったんだ」(ソニー・マガジンズ)
ヴァンパイアは吸血鬼だけど、ここに出てくるヴァンパイアが
吸うのは血ではなくて・・・。
主人公の男の子は本屋さんの息子。でも大の本嫌い。
そんな彼がある日店で見かけたお客は・・・。
ポケットからストローを取り出し、実演してみせた。
う〜ん、うまい!本ってチョコレートみたいな味なんだって。
その上、登場人物になって、本の中身をそのまま体験できるらしい。
目で本を読むよりもずっと、リアルに!
いいなあ、私もインクヴァンパイアになりたい!

3冊目は「はれときどきぶた」(矢玉四郎 作・絵 岩崎書店)
みんなと同じ3年生の畠山則安くん、通称十円やすくんの話。
十円やすくんの自慢は、2年生から休まずつけている日記。
ところが、ある日、その日記をお母さんがこっそり読んでいるのを
知った十円やすくん。
怒って、それ以来ヘンな日記をつけることにした。
「あしたの日記」明日起こることを書くのだから、まるっきりウソとは
いえない。
でも、日記に書いたことが次々に現実になって・・・。
えんぴつをてんぷらにする場面を紹介したのだが、これが大ウケだった。
もし「あしたの日記」をつけることになったら、
我が3年生はどんな日記を書いてくれるだろうか?

4冊目は「ねこが見た話」(たかどのほうこ さく 瓜南直子 え 福音館書店)
「家政婦は見た!」ではなく「猫は見た!」である。
不思議に面白い話が四つ入っているが、私が1番面白いと思ったのが
「おかあさんのいすのまき」。
十円やすくんの場合は、日記に書いたことが本当になったけれど、
これは、おかあさんがつぶやいたことが本当になる。
ただし、条件がある。それは・・・?

最後に私のとっておきの一冊を紹介した。
「北風のわすれたハンカチ」(安房直子 ブッキング)
この本、以前にもブログで記事にしたことがある
もう絶版になっていると思っていたら、
ブログを読んでくださった方からの情報で、
復刊されたことを知った。ありがとう!!

私が小学生の頃に買ってもらった思い出の本なのだ。
本屋さんで買ってもらった時のこと、
ワクワクしながら読んだあの時間、
そして学校の図工で友だちと一緒に、しかけ絵本を作った思い出。
はるか昔のことなのに、鮮やかによみがえってくる。
この本を図書室の本棚にみつけた時は、奇跡のように思えた。

図書室にあったのは、私が買ってもらったものと同じ
「旺文社ジュニア図書館」シリーズの一冊で、
さすがにぼろぼろだった。
今回新しく買ったのは、復刊ドットコムに寄せられた読者リクエスト投票
により復刊されたもの。挿絵も装丁も変わっていない。あの頃のまま。
表題作「北風のわすれたハンカチ」ももちろん好きだが、
「小さいやさしい右手」もわすれがたいお話だ。
タイトルがまずいい。まるで3年生のみんなの手のよう・・。
このお話を少し詳しく紹介して、もう一冊安房直子さんの
作品が収められている本にうつった。

「つきよに 日本の名作童話20」(南塚直子 絵 岩崎書店)
この本には5つの小さなお話が入っているが、
どの話も印象的な色に彩られている。
「きつねの窓」「青い花」「ひぐれのお客」など。


ブックトークが終わった後は、夏休みに読む本の予約を受け付けた。
紹介した本は、すべてジャンケンで競って予約してくれた。
私の思いが伝わったのか、「北風のわすれたハンカチ」は、
6人の子が借りたい、と言ってくれた。

これは、ブックトークの小道具。
テーマとストロー、簡単な台本を綴ったブックトーク用ノート。

本好きな

3年生が終わって、ほっと一息。
明日は5年生・・・・。












posted by Helenaヘレナ at 12:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヘレナさんにとっての安房直子さんが『北風のわすれたハンカチ』なのですね。
この本は、子どものころに読んだことがなく、本当につい最近になっての「安房直子コレクション」の中のお話として読みました。子どものころに通っていた図書館は今はもう行くこともないのですが、そこにあれば絶対借りて読んでいたのに、と思いますが確かなかったと思うのです。娘が読んで結構気に入っていたようで、自分で同じようなお話を紙に書いていました。
司書さんのいる図書館っていいですね。そして、こうして本を紹介して授業があるのが羨ましいです。
安房さんを読まれる子どもはどのくらいいるのかも気になったりします。
Posted by kmy at 2006年07月19日 16:09
「北風のわすれたハンカチ」はまさに、私の思い出の本です。でも、子どもの頃は、作者の名前など殆ど気にかけていなかったので(変わった名前だな、と思ったかもしれませんが)、大人になってこの仕事を始めて、安房さんの名前を知ってからも、結びつかなかったのです。
それが、図書室で偶然この本をみつけて、安房直子さんという作家に興味が湧いて、kmyさんのブログで全集の存在を知り、読み始めたわけです。
今は大好きですが、子どもよりもむしろ大人にわかるお話が多い気がします。
図書室にある安房さんの本も、「北風ー」以外は「つきよに 日本の名作童話」と、「トランプの中の家 赤い鳥文庫」くらいなので、子ども達も殆ど手に取ったことがなかったのではないでしょうか。
今回「北風ー」を紹介したことで、何人かの子は読むことになったわけですが。

娘にもぜひ読んで欲しいなあ、と思っていたのですが、娘は3年生としてその場にいたにもかかわらず、予約もしなかったのが、ちょっとショック!感性が違うのかしらん。
kmyさんがうらやましいです。
Posted by Helenaヘレナ at 2006年07月19日 17:19
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