2006年09月13日

とてもすてきなわたしの学校

昨日、昨年度の卒業生が遊びに来てくれた。
史上最強の図書委員長と、在学中からよく
図書室に来てくれていた女の子二人。

「こんにちわ」と顔を出した時は、
「あら、まだ授業中よ。教室に戻りなさい」
と言いそうになったが、
話している内「成長したなあ」としみじみ思った。

6年生の時は、甘えがまだたっぷり残っている感じで、
友だちや先生との関係も自分の中で混沌として、
よくつかめず、頭を抑えられてるな、鬱屈してるな、
という雰囲気がどの子にも漂っていた。
それがスッと抜けて、頭ひとつ雲から上に出た感じ。
広い世界を知って、他人との距離感も少しつかめてきたかな。
言葉遣いもビックリするほど丁寧だし、礼儀正しかった。

「私達の教室がもうない〜」「小学校に戻りたい〜」と言いながら、
中学校のことを楽しそうに話してくれた。

この学校に来て驚いたのが、卒業生がしょっちゅう遊びに来ること。
にこにこしながらやってきて、担任だった先生と話したり、
後輩に当たる在校生と遊んだりしている。
私の経験から言うと、母校を訪ねたことなど一度もなかった。
学校がいいからか、子ども達がいいからか。
たぶんその両方なのだろう。
学校ギライだった私にはちょっと羨ましい。

「先生、ずっとここにいたい」と可愛いことを言いながら、
図書室で記念のお絵かきをしている彼女達を見ていて、
思い出したのが、この本。

??????????????????????????jpg.JPG「とてもすてきなわたしの学校」(童話館出版)

実はこの本、うちの娘の大のお気に入りだった。
寝る前に「今日はどの本読む?」と尋ねると、一時期こればかり
リクエストされたことがある。
作者のドクター・スースは、日本ではあまりなじみがないようだが、
アメリカでは有名な絵本作家らしい。
特に、韻を踏んだナンセンスうたで知られていて、
この本もそういう点に配慮された訳文になっている。

内容はかなりぶっとんでいる。
学校で読み聞かせるのを躊躇するくらいだったので、
ウチの娘がこの本を気に入ったのがちょっと不思議だった。

「学校のなまえは なんでもスクール。
わたしたちは みんな この学校がだいすき。」(本文引用)

その理由は、
「ほかの学校が わすれている、たくさんのことが べんきょうできる。
先生たちが かがやいている。それぞれ、じぶんのかんがえを もっている」(本文引用)

確かに登場する先生はみな個性的。
どんなことを教えてくれるかというと、

「生きている小鳩に どうやって コショウをかけるかをおしえ」(本文引用)てくれたり、

「特大のトカゲに どうやって くらをつけるかをおしえ」(本文引用)
てくれたり、

「サボテンと め牛のちがいを おしえ」(本文引用)てくれたりする。

これだけ読んでもナンセンスの局地という感じがするが、
絵にもその傾向は現われており、シュールというか派手というか、
しっとりした挿絵が好きな私など、見ていてちょっと疲れる。

でも、この本には子どもが大好きな、ビックリ箱を開けた時のようなウキウキ感が、溢れている。
本を閉じてもボンカーズ先生が「みなさ〜ん」という
高らかな声とともに、トビラを押しのけて顔を出しそうな気がする。
そしてその根底には、他とは違うことの尊さ、はみ出すくらいの個性と
創造力の素晴らしさ、を子ども達に伝えたい、というしっかりとした
意図があるように思われる。

娘が「こんな学校、いいなあ」と言うので、
「どんなところがいいの?」と尋ねてみた。
「だって、変わってて、面白いんだもん」という返事が返ってきた。

子どもは楽しいこと、面白いことが大好き。
あの学校の図書室にはとびっきり変で、楽しい先生がいるんだよ。
私もそんな風に言ってもらえる先生になりたいな。









posted by Helenaヘレナ at 12:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 またまた、楽しい本を紹介していただいてありがとうございます!「いつもちこくのおとこのこ」と並べて飾ってみたい本ですね。
 ドクタースースの本は、「マルベリーどおりのふしぎなできごと」があります。これもナンセンスな、でも楽しいお話で、1・2年生に読み聞かせしたら大うけでした。
 
Posted by hima at 2006年09月14日 11:18
himaさん、ありがとうございます!!
ドクタースースの本、他にもあるのですね。
早速検索してみます!!
Posted by Helenaヘレナ at 2006年09月15日 16:35
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