2006年10月03日

お金ってなあに?

昨日、スーパーマーケットへ社会科見学へ行った3年生。
娘が怒りながら言うには
「買物もしちゃいけないし、試食もダメなんだよ〜」
試食大好きな彼女。
気持ちはわかるが、食べ盛りのあのメンバーが
みんなで試食したら、恐ろしいことになってしまう。

と、いうことで、関連があるかどうかわからないが、
今日の3年生の読書の時間のテーマは「お金」。
2冊本を選び、読み聞かせをした。

ハリネズミ一冊目は「ハリネズミと金貨」(偕成社)。これは、以前コメントで教えていただいた本。
冬ごもりも間近に控えたある日、ハリネズミのおじいさんは、道で一枚の金貨を拾う。干しきのこでも買おうか、と思ったが、どこにもきのこを売っていない。そのとき、出くわしたリスが、キノコをプレゼントしてくれる。
「その金貨はくつを買うのに使ったらいいわ」とリス。はりねずみじいさんは、今度はくつを探しにいくが・・・。
V.オルロフ原作、田中潔のお話もいいが、V.オリシヴァングの挿絵も素敵。ロシアのお話で、田中潔さんの「あとがき」によると、20世紀ロシアでは、現実にお金があってもあまり役に立たず、知り合いの間で必要なものを融通しあわなくてはならなかったらしい。自分が困った時、頼りになるのは、困っている時助けた相手だが、しかし、どういう人を助けることが将来役に立つかはわからない。だから、『ロシアには不幸な人、困っている人を目にしたとき、損得抜きに自然な感情のまま手をさしのべる人が多かったのです』(あとがき本文引用)
本を読んでいる時、一人の男の子が「ハリネズミじいさん、すげえ」と言っていた。きっと彼は、ハリネズミじいさんの人徳がなせるわざだと思ったのだろう。しかし、このハリネズミがどんな人物でも、困っている姿を見たら、リスもカラスもクモも、手を差し伸べたのだ。

かあさんのいす.JPG2冊目に読んだのは、アメリカのお話。私の大好きな「かあさんのいす」(ベラB.ウィリアムズ あかね書房)だ。「ハリネズミと金貨」がロシアの社会状況をよく反映した本だとしたら、この「かあさんのいす」は、実にアメリカらしい作品という気がする。
読み終わった後、子ども達に「最初に読んだ本とこの本、似ているところがひとつありましたね。それはどこでしょう?」と尋ねた。
一人の男の子が手を挙げてこたえてくれた。
「困っている時に、近所や知り合いの人たちが、いろんなものを持ってきてくれたところ」
そう。よく聞いてたね。はなまる!
「かあさんのいす」で、主人公の“わたし”の家が火事になり、
ぜんぶぜんぶ燃えてしまった時、知り合いの人たちが、テーブルやカーテンやベッドや食器なんかを持ってきてくれたのだ。
でも、ゆったり座る大きなイスだけはなかった。
“わたし”の家族は、夢のイスを買うために、大きなビンに少しずつ
コインをためていく。

ハリネズミのおじいさんが、
「(金貨はとっときなよ・・・・か。じゃが、なんのために?」(本文引用)と考え、
「だれかの役にたつかもしれんしな!」(本文引用)と言って、
金貨を道に戻したのに対し、「かあさんのいす」の家族は、
日々の生活の中から少しずつコインを集め、念願のイスを手に入れる。

二つのお話は一見、違うようだが、そこには、周囲の人への愛、そしモノに対する愛着が共通して流れている。

お金って不思議。
それ自体に意味はないが、何かと交換することで、
愛が生まれたり、思いやりが伝わったりするのだ。

かあさんのいすビン.JPG







posted by Helenaヘレナ at 16:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ウチの3年生達も、先日スーパーに見学に行ってきました。
家の人からそれぞれ買い物を頼まれて行ったということです。
中には”特売の”卵を買ってくるようにお母さんに言われた子がいたそうで、引率した先生の方が持たせるのに苦労したそうです。
だって、午前中に見学だったのです。午後も授業があるというのに、お母さんもよく考えて買うものを頼めばいいのにねえ・・・と思いましたよ。
Posted by nora-taka at 2006年10月06日 00:27
nora-takaさま、
すごいですねえ。そのお母さん。
生活力があるというか、あっぱれ、というか。
漫画のような話だと思いました。
うん、私もなんか頼めばよかった。
ポイントカード持たせて。
しかし、娘の行ったスーパーは、毎週
行っているお店なのです。
まあ、裏を見せてもらえるのでいいのですが、
どこに何があるかは、みんな聞くまでもなく
よ〜く知っていたんだろうな。
Posted by Helenaヘレナ at 2006年10月06日 09:08
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