2006年11月17日

本なんて大っきらい

保護者に行った図書室だよりのアンケート
「心に残る本を一冊教えてください」で挙がった本を探しに
図書館へ行った。
そこで、出会ったのがこの本。
「本なんて大っきらい」(文 スザンナ・タマーロ 絵 葉祥明 愛育社)

????±????????§¢.jpg 本がキライなレオポルド。でも両親が誕生日のプレゼントにくれるのは、いつも本、本、本・・・。
ページにびっしり並んでいる文字を見ると、レオポルドはなぜか頭がくらくらして気分が悪くなってしまう。
お医者さんの判断は「本恐怖症」。
テレビやコンピューターゲームをやめて、本を読めばよくなるという。こうして、両親の本による治療が始まるが・・。


体重の半分ほどの本を読まなくてはいけない、という父親の言葉で、読んだ本を計りにのせていく場面や、
レオポルドの夢に出てくる、身体が本でできたモンスターの場面を読んでいると、子ども達に何の疑問もなしに、本を読むことをひたすら勧めていた自分の行為が果たして正しかったのかどうか、疑問に思えてくる。




だから、家出をしたレオポルドが、目の見えないおじいさんに
出会うことで、行き着いた意外なラストにほっと胸をなでおろした。
ことさら、最後の、本物の海は見たことがなくても、本を読むことで、
海岸も大海原も、潮の香りも、凪と嵐の違いも、それこそ地球を
十八周したみたいに実感できる、という言葉は、
そうよ、そうよ、と頷きたくなるくらい共感できるのである。

それでも、やっぱり、忘れてはならないな、と思うのは、
その子に合わない本をムリヤリ勧めてはいないか、
本を貸したことで、もうOKと、自己満足に陥っていないか、
常に自分に問いただしてみる姿勢だろう。

最後にこの本、文章もさることながら、
葉祥明さんのさし絵がとても美しい。
今回のアンケートでも、葉祥明さんの本がたくさん挙がっていた。
「地雷ではなく花をください」シリーズしか知らなかった私。
葉祥明さんの魅力に出会うことができた。



posted by Helenaヘレナ at 15:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。