2006年12月08日

昔見た夢「おしいれのぼうけん」

おしいれの2年生の授業。
読み聞かせに選んだ本は「おしいれのぼうけん」
(ふるたたるひ たばたせいち 作 童心社)。

非常に有名な本にも関わらず、今まで一度も読み聞かせに使ったことがなかった。
なんとなく趣向に合わなかったのだと思う、私の。
今回どうして選んだのか。
本当はずっと気になっていたのかもしれない。


エッシャーの銅版画を思わせるモノクロの絵が、
押入れの奥に広がる世界に似合っている。
デコイチとミニカーのライトの光は、
本では白いのに、頭の中に広がるイメージは冴え冴えと黄色いのだ。

絵本なのに長くて、30分はかかったが、
子ども達は身を乗り出して最後まで飽きることなく聞いていた。

みんなは、押入れに入ったことある?
と尋ねると、殆どの子が「あるー」と返事した。
「いつも入って遊んでるよ」「部屋にしてるんだ」
叱られて入れられた子はいなかった。
「うちには、押入れ、ない」と答えた女の子。

そういえば我が家にもないなあ。
あるのはクローゼットか物入れで、
昔ながらの白い襖に黒い取っ手がついている「おしいれ」はない。
ウチの娘は、「こたつ」も「おしいれ」も知らずに育つんだな、
と思った。

「こたつ」も「おしいれ」も、中に闇を持っている気がする。

私も子どもの頃、押入れに入ったことがある。
かくれんぼをしていた時だ。
中に入って、ぴたっ、と戸を閉めると、ほんのりとした闇が広がる。
誰も探しに来ない、と思うと、くすぐったいような、クスクス笑い出したいような気分。
でも、しばらくすると、闇の粒子が、どんどん細かくなって
押入れの世界がじわりじわり広がっていくように感じる。
そして、いつの間にか、夢と現実の境界がわからなくなってくるのだ。

そういえば、この本、自分の夢を手探りで進んでいる感じがあるなあ。





posted by Helenaヘレナ at 11:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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