2007年02月05日

我が家のお雛さま

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昨日お雛様を出した。
フレディさんと娘が人形をしつらえているところへ、
手伝おうと手を出したら、「ダメだよ。素手じゃ」と、軍手を渡された。
写真を見ながら、ぼんぼりはどの位置だっけ?と言いつつ
飾り付けたが、男雛と女雛の二人だけなので思ったより早くできた。
段飾りのお雛様がある娘の友だちのウチでは、
家族総出で一日かかるそうである。
略式はラクだ。

略式とは言っても、娘はけっこう嬉しそうである。
母もなんとなくウキウキする。
家の中で唯一畳があるのは、娘と私が寝ているこの寝室だけなので、
お雛様を飾った隣に、昨夜もやっぱり布団を敷いて寝た。
床の間も障子もない、和室ではない、ただの畳の間。
そのくだけた空間が、お雛様の登場で、どことなくひきしまってみえる。
和の静謐と華やぎが漂っている。

お雛様というと思い出すのが、この本。

りかさんjpg.JPG 梨木香歩の「りかさん」(偕成社)。市松人形というと、私なんかは、「コワイ」というイメージしかない。大体、人形自体が怖くて、我が家にあるのはもっぱらヌイグルミだ。それでも人からいただいた物は仕方なく飾ってあるが、なるべく目をそらして見ないようにしているくらいだから。
でも、この「りかさん」は全然怖くない、気立てのいい人形だ。
しかし「恨まない、っていうのは、人形にはとてもめずらしい資質だ。美徳といっていい」(本文引用)という文章を読んで、再びぎょっとする。
怖い場面は、確かにあったが、それでも、この本を読み終えた時、
「人形もいいなあ」と思った。雛人形が身近に感じる。
このお雛様は、娘が幸せになりますように、と祈ってくれているんだな。

梨木香歩さんというと「西の魔女」の素敵なイギリス人のおばあちゃんが、
思い浮かぶが、この「りかさん」でも、主人公にとって祖母である麻子さんは大きな存在だ。
麻子さんは、人形を修繕したり染物をしたりと、純和風なおばあさんだけど、「西の魔女」と似ているところがある。
たとえば、現世を修行の場だと思ってるところとかが、そうなのだが、
二人ともリンとしていて、それでいてユーモアがあって、どこか秘密めいていて、こんなおばあちゃんになりたい、と憧れる。

飾りつけが終わって、三人でじっくり雛人形を眺めながら、
「なんか顔つきが変わったね」と娘が言うと、フレディさんも
「うん、ちょっと大人になったみたいだな、髪も伸びたし」
そんなセリフを聞いても、そう怖いとは思わなくなったのは、
「りかさん」のおかげかな?
でもこの略式のお雛様、麻子さんがなんというか
聞いてみたい気がする。





posted by Helenaヘレナ at 10:23| Comment(4) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
西の魔女、大好きな1冊でした。そう、確かに凛としたイメージの主人公でしたね。
こんな本が出たのね。
もう何年も子供の本から遠のいているので知りませんでした。読みたいなあ・・と久しぶりに思いました。
いいですね、お嬢さんで!お雛さまにはいろいろな思いがありすぎて、ちょっと悲しいです。いつか明るく幸せなお雛様を誰かのために買うことができたらいいのになあ〜
Posted by ミーシャ at 2007年02月08日 20:14
そうだね。子どもの現場から遠ざかると、子どもの本は読まなくなるだろうなあ。
西の魔女って、生活を楽しくする知恵というか魔法というのを持っていて、そこがどことなくミーシャに似ているな、と思いました。
この麻子さんも良いですよお。
ぜひ図書館で借りてみて!
最近娘は毎日、お雛様とお話しています。もっと仲良くなれるように。
ミーシャのお雛様の話、聞きたいなあ、と思います。また、会いたいわ!
Posted by Helenaヘレナ at 2007年02月09日 08:55
お雛様、今年も大切な人が現れず、買うことができませんでした。
御訪問いただいたようですが、前からでかけてみたいと思っていたお雛様が並ぶ屋敷に、でかけてみました。実はとても恐いものを感じるものがあったのだけど、もちろんそれは撮影せず。
ヘレナさんのお人形に対する恐怖心を思い出すような霊気のあるものでした。
でもそれは一つだけね。
あとの多くは何も感じず。時代を超えてこの県にだって大切にすればいいと思う文化があったのだと感じました。静岡近くの場所だけだと思うのだけれど、お雛様通信でもだして、お屋敷の中にいるお雛様を持っている人がいないか?調べてみても面白いかもしれませんよ。
金沢のお城にある、徳川からお嫁にいらしたお姫様のお雛様がステキだったけれど、それ以来の感動でした。ログハウスの中のお雛様なんか、フレディーさんなら作れるのでは?
段に飾られるより、お家に入っているほうがステキ!遠いけど是非行ってみてください。子供図書館も是非寄られてください。
通信によかったら画像使ってください。
Posted by ミーシャ at 2008年02月26日 18:32
そうかあ、やっぱりいろいろあるのですね。
遠いけど、本当に行ってみたいです。

なんだか、またまた3月が近づいてきて、
色々考えることも多いです。
この仕事が好きだし、私にできることは、もう他にないのだから辞めろと言われるまで、続けるのだろうけれど、今ひとつ徹底的にのめりこむ覚悟がない・・・・。

支援してくださる方もいて、もっと積極的になんて肩を押されるんだけど、えーっ、もういいよ、ってなってしまうのよねえ。
元来怠け者だからさ・・・。

本当に、また詳しくお話に行きたいです。
春休みくらいに。
ミーシャさまも忙しそうだから、時期を見て。



Posted by Helenaヘレナ at 2008年02月27日 10:08
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