2007年02月28日

“12歳”は難しい

来週やる6年生対象のブックトークは、
テーマが「12歳」。
テーマは昨年の内に決まっていた。
「12歳」の本を求めて、blogでも呼びかけ、
いろいろな方に教えていただいた情報を元に、
新しく本も購入した。

「12歳」をテーマにした本を読んで感じたのは、
私がいかにこの年齢から遠く離れてしまったか、
ということだった。
「12歳たちの伝説」(後藤竜二 作 新日本出版社)
は、とても力のある本で、グイグイ引きこまれるように
読んだ。
でも、読み終えた途端息苦しくなってしまった。
なんとなく気恥ずかしい感じもした。
以前、重松清さんの「きみの友だち」を読んだ時も
同様に感じたのを思い出した。
面白くて、夢中になって読んだし、読み終わった後は、
とにかく辺り構わず人に薦めたかった。
でも、やっぱり、逃げ出したくなるほどの息苦しさを感じた。

邪.jpg

湯本香樹実さんのこの2冊も、リストに加えた。
机に置いていると、5年生の女の子たちから、
「この本、面白そう。読みたい。」とせがまれた。
どうやらこの装丁に魅かれるらしい。
装丁って大事だ。
字も小さいし、内容も複雑だが、この子たちなら読めるかもしれない、と思った。

「夏の庭」は、
設定もストーリーもくっきりと際立っていて、
そういう意味でも読みやすい。
しかし「春のオルガン」は、全く赴きが異なる。
Amazon等の読者レビューを見ると、同世代、つまり
12歳の読者は非常に共感を持って読んだらしい。
わかる気がする。
この本は読む人によっては、物足りない感じを持つかもしれないが、
この独特の雰囲気は、まさに「12歳の春」なのだ。
この年齢から遠く離れた私にも、それはわかった。

湯本香樹実という人の作品は、一風変わっている。
森絵都のように甘くないし、梨木香歩のようにも割り切れない。
その分、心の隅っこにいつまでもひっかかっている感じだ。

感慨深いのは、4、5年前は、
森絵都さんの本も、梨木香歩さんの本も、湯本香樹実さんの本も
この小学校の図書室にはなかった、ということ。
私自身、この作者の本は、中学生向けだと思っていた。
それが、今や大人気である。
この何年かの間に、小学生に何があったのだろう?


posted by Helenaヘレナ at 09:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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