2007年03月25日

この三日間のこと・・・

3月23日(金)
終了式・離任式・送別会
一年の内で、最も嫌な日。今日一日ハンカチが手放せない。
私は「離任式」がキライだ。
転任する先生の涙ながらの挨拶を聞くのもつらいし、
何より子供の泣き顔を見たくない。
多分朝から暗い顔をしていたのだろう。
5年生の子たちに、
「先生、行っちゃうの?離任オーラが出てるよ」と言われた。
てっきり私が離任するものと思いこんだ彼らは、お別れの手紙を書いてくれていた。
しかし、離任式を見て、あれれ?となったというワケ。
「その手紙ちょうだいよ」と言うと、
「やだ!だって離任しないんでしょ」と渡してくれない。
今日はね。でもまだわからない。
いつになったらわかるのかしら・・・?

3月24日(土)
朝からおなかの調子が悪い。
昨夜の送別会で飲みすぎたせいか、もしくはシシ鍋にあたったのかもしれない。
昨日は初めてイノシシを食べた、記念すべき日だった。
シシ鍋を食べた帰り、犬に吠えられた知人の話を聞いていたので
もっと臭いかと思ったが、ぜーんぜん。
ブタより匂わない。おまけにさっぱりしていて、やわらかい。
お店の人の話では、コレステロールもなく、血をサラサラにする効果があるらしい。
送別会でなければ、もっと良かったけど。
今回は、仲良くしてもらっていたさやか先生や、一緒にこの学校に着任したY先生が離任することになり、淋しかった。
私の残留が決まれば、一番の古株になる。
残留は嬉しいが、古くはなりたくない・・・・。

3月25日(日)
フレディさんの両親が、春休みの間娘を預かってくれることになり、
東京まで送っていった。
なんと、京王プラザホテルでのランチつき!!!
最近暗い話題が多い私の日常にあって、唯一輝かしい出来事!
東京を離れて15年。すっかりおのぼりさんになってしまった。
新宿駅で下りた途端、人ごみに圧倒され、何度も人の波にさらわれそうになりながら、なんとかホテル一階のレストランに到着。
フレディさんの両親は元気で若々しく、嬉しかった。
と同時に、実家の親の変わり様を思い出し、涙ぐむ。

ランチを食べ、両親と別れた後、一人目黒へ。
東京都庭園美術館で開催されている
「だれも知らなかった アルフレッド・ウォリス ーある絵描きの物語ー」展を観に行った。

東京都庭園美術館は、東京に住んでいた頃よく足を運んだお気に入りの美術館。
訪れるのは15年ぶりだ。
旧朝香宮邸。アール・デコ様式の建物が美しい。

アルフレッド・ウォリスは、70歳から独学で絵を描き始めた異色の画家。
若い頃漁夫として航海し、その後船具商を営んだということで、
描かれているのも、荒海を航行する帆船や港の情景など。
貧しかった暮らしを反映するように、作品はカンバスではなく、ボール紙の切れ端や板に描かれている。
その海の絵は、どれも色調が暗く、これはボール紙の色が影響しているのか、それとも彼が暮らしたセント・アイヴスから見た海がこのような色だったのか・・・、と考えた。
面白いと思ったのは、ボール紙や板に留まらず、
家の中のあらゆるものに片っ端から絵を描いていたこと。
彼の情熱の洗礼を受けた花瓶や小物箱も展示されていたのだが、
ふいごに描かれた絵が特に印象深かった。

展示を廻っている途中、ふと覗いた2階の書庫の窓から桜
が見えた。
暗い部屋の向こうに、額に納められた絵のような桜が鮮やかに
切り取られていた。時間が止まったような静謐な情景。
ここを去った後も、私の記憶に刻印されたまま消えることはないだろう。


美術館を後にして、山手線で新宿に戻る途中、
知り合いからのメールで能登半島を震源地とした北陸地方の地震を知った。

めぐろか

15ねんぶり!感激!の東京都庭園美術館。

posted by Helenaヘレナ at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヘレナさん、春という季節は節目であり、いいことも悪いことも変化を求められるような気がして、どことなく苦手です。
ヘレナさんのご実家の状況、とても大変そうです。
自分のことだけでなく、周りを見ながら生きていくこと、それが自分の心にはかなり負担になることってあります。それでもほかに誰がやるの?といいながら奮い立たせたりして。
久々の東京とのことですが、若いときには何も臆せず歩けた都会が、少し年をとるとなかなか周囲に溶け込めないような気がしてしまいます。
東京に降り立っただけでも、妙に居心地が悪かったりしました。
展覧会の絵、70歳で絵を描き始めたというのは素晴らしいですね。年齢のことを考えると、もう遅いのではと思うことが多々あったりしますし、周囲の状況を考えると躊躇してしまいがちです。
アルフレッド・ウォリス氏に見習い、わたしも今年はがんばろうと思いました。
長々失礼しました。
Posted by kmy at 2007年03月27日 10:11
いやぁ、ごぶさたしております。
でもでもニアミス。庭園美術館!わたしも行ったんですよぉ。ヘレナさんの前日の土曜に。

ウォリスは70歳にして絵を描き始めた。船が好きな彼がその思いを残しておく手段が描くということだったのかなと感じました。私が70になったとき何を残したいのかなと思いながら庭園を歩きました。それにしても通りかかった画家が民家の玄関に飾ってあったウォリスの絵にぞっこん惚れ込んだというのも不思議なめぐり合わせですね。人には運や、それにまつわる縁も感じずにはいられません。

ご両親のこと、気がかりでしょうね。離れているとなおさらでしょう。我が家の近所にアメリカに嫁いだ娘さんがお母さんの介護のために一家で帰ってきているおうちがあります。身長が2mもありそうなご主人がAETの仕事に就き支えているそうです。友人の所は、遠距離なので公的な支援をフルに利用し帰れるときに介護しています。いろんな方法があることでしょう。ヘレナさんが、生き生きと暮らすことがご両親の願いなのではないでしょうか。・・・生意気なことを言ってしまいましたが。

この次は、ニアミスではなくご一緒したいものです。富士見にも春がきています。

Posted by みんと at 2007年03月27日 18:35
kmyさま、ご心配いただきありがとうございます!母が病気で歩けなくなり、その母をずっと支えていた父がムリがたたって、腰を患い入院してしまいました。
「すぐに来い」「ずっといてくれ」と言われても、現実にはなかなか難しい状況。
でも、親のことではずっと逃げ回っていたので、今正面きって向き合うことがようやく出来て、そういう意味では以前より楽になったのかもしれません。
東京は行くと体力を使いますが、でも、こんなにたくさんの人がいて、それぞれに悩みを抱えながらもみんな日々生きているんだな、と思うと、妙な解放感とともに元気が湧いてきます。
アルフレッド・ウォリス展を見て、私も年齢なんか関係ないんだ、と思いました。
その人その人の生きる速さというのがあるんですね。あきらめず頑張っていきたいと思います。
Posted by Helenaヘレナ at 2007年03月29日 10:22
みんとさま、なんという偶然でしょう!
私達、やっぱり志向が似ているのですね。
嬉しいわ!!
病気で歩けない母をずっと支えていた父がムリがたたって入院。母は頭もしっかりしているし、相変わらず前向きで、この度、長く続けていた短歌の歌集を出版することになり、そのことで頭は一杯です。いろいろやらなければならないことがあるのに、身体が思うように動かず辛いのでしょう。公的支援をもっと受けてもらいたいのですが、本人の性格上、他人より身内に頼りたいと言うのですが、仕事や子供もある身では、こちらもなかなか思うように動けません。大体あまりに遠すぎて!
厳しい状況ですが、親も自分も捨てることなく、なんとか乗り切りたい、と思っています。
落ち着いたら、またお会いしたいです。
Posted by Helenaヘレナ at 2007年03月29日 10:30
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