2007年06月19日

太陽をかこう

3年生の読書の時間。
先週「よかったねネッドくん」を題材に、ネッドくんを鮫から助けてあげる絵を書いてもらった。

よかったねネッドくん
レミー チャーリップ Remy Charlip 八木田 宜子
4032014302


今日は、まずその発表をした。
常日頃から感じることだけれど、最近の子どもは本当に絵が上手い。躊躇うことなく、器用にサラサラかき上げてしまう。
でも、私が子どもの頃は(今もだが)絵が描けなくて悔しい思いをした。何度も何度も書き直し、画用紙は何本ものエンピツの線の跡と、
消しゴムの毛羽立った跡ですっかり汚れてしまった。

だから、わかるんだなあ。
「てん」に出てくるワシテの気持ちが・・・。

てん
ピーター レイノルズ Peter H. Reynolds 谷川 俊太郎
4751522639


ワシテが出会ったような先生に私も出会えていたら、
こんなにコンプレックを感じることはなかっただろうか。

「てん」を読み聞かせた後、ワシテの描いた見事なてんを
見ている内に、「太陽」が浮かんできた。

さあ、みんなはどんな風に太陽を描くかな?

太陽をかこう
ブルーノ・ムナーリ 須賀 敦子
4783401349


ブルーノ・ムナーリの「太陽をかこう」には、
実に様々な「太陽」が出てくる。
原始人の描いた太陽もあれば、みんなが描くような赤い太陽、
オレンジみたいな太陽、切り絵で作った太陽、線だけで描いた太陽
有名な画家の描いた太陽も載っている。
ピサのつくったモザイクの太陽を見て男の子が「月みたい」。
アンドレ・マッソンの太陽にはみんなギョッとしていた。
勅使河原蒼風の黒い太陽を見せていたら、
付き添いのN先生が「書家なんですよ。習字の先生」と教えてくださった。そうか、知らなかった。
さすが!書写の授業も担当しているN先生。
習字って字を書くだけじゃないんだね。
太陽に顔を描く人もいる。
「インデアンかな?太陽は神さまだったからね」とN先生。

他にも面白い太陽を描いた画家がたくさんいるよ。

ゴッホって知ってる?

ゴッホの絵本―うずまき ぐるぐる
結城 昌子
4097271113


私は、絵を描くのはダメだったけど、
絵を見るのは好きだった。
これはお気に入りのシリーズ「小学館あーとぶっく」。

ゴッホの太陽は暑そうだ。
もっともゴッホに描かせると、月も星月夜も眩暈を引き起こして見た
景色のようだけど。

「クレーの絵本」にも、太陽が出てくる。
「ルソーの絵本」に出てくる太陽はジャングルから見た日没。
ルソーはジャングルをたくさん描いているけど、一度も本当の
ジャングルを見たことがなかった。みんな空想。
「モネの絵本」に出てくる太陽は「印象・日の出」という題名で、
ここから印象派という言葉が生まれた。
それまでアトリエにこもって描くのが普通だったのに、
モネはイーゼルを太陽の下に持ち出して絵を描いた。
「積みわら」の連作は、太陽の角度と光によって同じ場所で
描いたとは思えない多様な絵になった。
「スーラの絵本」のスーラは、印象派の画家。
遠くから見るとわからないけれど、近づいて見ると、
スーラの絵が点で描かれていることがわかる。
「ルノワールの絵本」のルノワールは木漏れ日を描くのが好き
だったんだって。「ぶらんこ」をみるとわかるね。

一人の男の子が「僕、不思議な絵を見たことあるよ」
とエッシャーのだまし絵の話をしてくれた。
N先生もエッシャーが好きらしい。
いやあ、好きな本を紹介するのって楽しいね!!

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posted by Helenaヘレナ at 14:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 図書室 アニマシオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
須賀敦子さん、このひとのエッセイは大好きです。絵本の翻訳もされていたんですね。
ヘレナさん、目が高いなあ。
酒だけじゃなくて。
Posted by iza at 2007年06月20日 12:41
いやあ、iza姉さんほどではありませんよ。
でも、実はこの本はサンタさんから娘へのプレゼントだったのです。
だから、目が高いのはサンタさん。
ちなみに「木をかこう」というのもあります。
Posted by Helenaヘレナ at 2007年06月21日 09:24
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