2007年06月22日

愛しい本

昨日は、新しく入ったものの中から子ども達に人気の本を
紹介したが、今日は、子どもはともかく私の心をつかんで
離さない本を三点。

あさの絵本
谷川 俊太郎 吉村 和敏
4752003449


プリンス・エドワード島の写真集で有名な吉村和敏さんと、
言葉の魔術師谷川俊太郎さんのコラボレーション。
この絵本は写真だけでも、言葉だけでも成立しない。
それぞれが生かしあって、過ぎ去ってしまえば、
二度と訪れることのない一瞬の時間に、永遠の命を与えている。
しかし、谷川俊太郎さんの言葉って、どうしてこんなにいいのかな。
特別珍しくもなければ、難しくもない、一見ありふれた言葉を
使っているように見えるのに、読んでみると、
もうこれ以外の言葉はない、と思えてしまう。

竜退治の騎士になる方法
岡田 淳
4036460102


「こそあどの森」シリーズの岡田淳さんの本が他にも欲しくて、
nora-takaさんに教えていただいた本。
岡田淳さんらしい本。この人の本って誠実なんだよね。
これは、将来に不安と迷いを感じている子どもにぜひ読ませたい、
と思いながら、いや、この本は案外大人向けなのかもしれない、
と思い直した。
将来がもうあまりなくても、不安や迷いはもうあまり感じてなくても
もう一度自分を見つめ直す必要のある大人にこそ読んで欲しいかな。
つまり、それほど哲学的な本だと私は思いました。
紹介するとしたら、やっぱり6年生だろうか。
それも今じゃなくて、卒業間近の。

かはたれ―散在ガ池の河童猫
朽木 祥 山内 ふじ江
4834021483


普段仕事で本を読むとき、私は無意識の内にも
「これは、児童書なんだ」と思って読んでいる、と思う。
もちろん、児童書が大人の本に比べて劣るとか、
そんなことは全くない。
大人向けとか子ども向けとか区別のない本もたくさんある。
それでも、長年趣味で大人の本しか読んでこなかった私には、
やはり違和感を感じる部分も多い。
多分この仕事をしていなければ、手にとらなかった本も多い。

でもこの「かはたれ」は、全くそんな違和感を感じなかった。
同業の友人から借りて読んだのだが、
借りているから早く読まなければ、と思いながらも、
読み終わってしまうのがもったいなくて、寂しくて、
仕方なかった。
厳選された言葉で、丹念に綴られた文章。
登場する動物も河童も女の子もみんないとおしく思える。
子どもに紹介したいと思うのだが、
どう紹介すれば、この物語世界をうまく伝えられるのか。
表紙もステキだけど、子どもが好む今風な感じではないし、
ただ置いておくだけではだめだろう。
う〜ん、夏休み前のブックトークまでにはいい伝え方を
考えよう。








posted by Helenaヘレナ at 16:58| Comment(3) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もこの本買ってしまいました。馬鹿な私は図書館で『たそかれ』から読んでしまい、これは絶対『かはたれ』を読まねばと思って速攻で読みました。『たそかれ』は『かはたれ2』の様な書き方をされてないから独立したお話しのように思うけど、絶対『かはたれ』を読んだ後の方が良いですよね。
 紹介は確かに難しいかなぁ。でも読んで欲しいと思って買ったのだから、本がきたら頑張って紹介してみよう!!なんとなくカッパは夏のイメージだから、この夏休みに借りて欲しいですね。すてきな紹介の言葉が見つかったら私にも教えて下さい。
Posted by 紫陽花 at 2007年06月22日 19:10
『たそかれ』も『かはたれ』も知りませんでした。興味をそそられますね。
『あさの絵本』は、写真が好きなのでそれだけでひき込まれてしまいます。
『竜退治の騎士・・・』はもちろん私も好きで子どもにもよく紹介しますけど、しっかり読むのは6年生の男の子ですね。長編ではないけれど、今の精神的に幼い子ども達には理解しにくいのかもしれません。
Posted by nora-taka at 2007年06月22日 23:38
紫陽花さま、
『たそかれ』も読みたいと思いつつ、まだ
購入していません。続編があるものって、大体最初のものの方がいい場合が多いので、ちょっと躊躇していたんですが、独立したお話になっていると聞いて安心しました。
子ども達に本の紹介をする時は、思い入れが強いものほど、どう紹介すればいいのか迷ってしまいます。これから夏休み前のブックトークの本を選んでまとめます。う〜ん、大変だけど頑張るぞ!!


nora-takaさま、
岡田淳さんの本を教えていただき、
ありがとうございました!!!
『竜退治の騎士・・』は期待通りでした。
しっかり読んで、理解してくれると、その子の今後の支えにもなりそうな本ですね。問題は、自分の身に引き寄せて考えられるかどうか、ですが・・・。
紹介していただいたもう一冊の『二分間の冒険』ですが、まだ入ってきてません。人気があるのでしょうね。入るのが楽しみです。
Posted by Helenaヘレナ at 2007年06月25日 09:51
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