2007年09月10日

最後の司書に・・・・

土曜日は運動会。
練習も佳境に入ってきた。
私は、今年もカメラ&ビデオ担当。
校庭でダンスを練習中の1・2年生を、
カメラ片手に2階ベランダから見学。
本番前にフォーメーションや、撮りどころを確認するためだ。
ベランダをそろりそろりと移動していると、
校長先生にぶつかった。
一緒に下を見下ろしながら、しばし雑談した。

「三色ともなると、こじんまりしてますね」と言うと、

「そうねえ。その内運動会もできなくなる人数になるんじゃないかと
心配だね」と仰る。

校庭からは、私たちの姿を見つけた子ども達の
「あっ、校長先生とヘレナ先生だ」という声が聞こえてくる。

「やはり、統合でしょうか?」

「う〜ん、もう、仕方ないってみんな思っているようだよ」

町内に小学校は四つあるが、その内三校は100名を切っている。
一校に統合される、という噂をもう随分前から耳にしていた。
私たち臨時司書にとっては、統合=クビである。

「この校舎はどうなるんですか?」

「これは、このまま置いとくんじゃないかな」

「私は、ここの最後の司書になりたいです」

「ハハハ、最後のね・・・。じゃあ、統合されたら、
この校舎をもらっちゃったらどう?維持費がかかって大変か」

「そうですね、図書室だけでいいから。
そしたら、ここで文庫を開こうかな」

本当に、ここで文庫ができたらどんなにいいだろう。
もし、夢がかなったら、こんな図書館にしたいな、と思った。
それが、この本。

としょかんライオン (海外秀作絵本 17)
ミシェル・ヌードセン ケビン・ホークス 福本 友美子
4265068170


今、話題の本らしい。
文章を書いた作家も、絵を描いた画家も、そして翻訳者も、
それぞれに図書館には思いいれがありそうだ。
その思いが素敵な本に結実したんだな・・・。

図書館って、誰でも入れるし、好きな本を自由に読んでいい。
でも、その「自由」を支えているのは実は「きまり」で、
その「きまり」を支えているのは「人」だ。

最後のページの
「たまには、ちゃんとしたわけがあって、
きまりをまもれないことだってあるんです」
という文章がすごくいい。

そうそう、我が図書室には、ライオンこそいないけれど、
ライオンに負けないくらいキュートな動物がいます。

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posted by Helenaヘレナ at 14:41| Comment(6) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヘレナさん、こんにちは。
今日の夕方、借りてきて早速読みました、「としょかんライオン」。
なんともほんわかした、すてきな気分です。
いいですね、こういう図書館。

明日は運動会ですね。
思い出深い場面を、たくさん焼きつけてくださいね。
Posted by つぼみ at 2007年09月14日 20:23
学校が統合する、子どもにとっても親にとっても非常に環境変化を強いられる出来事だと思います。
うちの子どもは今年3校統合になりましたが、いい点もあり、悪い点もあり……。
校舎をどのように利用するかというのも地区では重要な問題になるかと思います。
そこに図書室ができたら、本当に素敵だと思います。司書も統合されてしまう、ということになるのですよね……結局、わが町も一番大きな学校に半分吸収されるような形になったと感じています。
結果的に既存の校舎を使ったため、環境があまり変わらない生徒と、遠くなりバス通学のため子どもも親もかなり負担を感じる地区とになり、不公平感を感じています(いずれ慣れるかもしれませんが)

運動会はいかがでしたか?
今日はこちらも地区運動会でした。昨年までは35人の小学生との合同開催が地区のみ(しかも雨)になりました。だんだんと過疎化が進んでしまうようで、本当に寂しいです。
「仕方ない」かもしれないけど、失っていくものも多いです。
(長文になってしまいました)
Posted by kmy at 2007年09月16日 17:44
あまりに重たい話題なので、コメントするかしないか迷っていました。(と言っても大したことを書くわけではないですが・・・)
『としょかんライオン』は私も好きです。ただ、私は最後の文章をそのまま受け取れず、頭の固い司書や教師への針の一刺しくらいに思っていましたよ。
それにしても4校が1校とは、子ども達の通学も大変になりますね。ヘレナさんの素敵な学校図書館(窓からの山並みも素晴らしいのですよね)もなくなる可能性が高いとは、驚きました。うちの市でも昨年度1校統廃合されましたが、別の方が一人辞めたので、廃校になった学校の司書は空いた学校に移ることができました。でもヘレナさんのところはそうはいかない。
何かよい方法はないかな。文庫というのも夢物語でないと思います。よい人材と校舎と本はあるわけだから、何か活用する方法はないか、行政当局に訴え考えてもらいたいですね。
Posted by nora-taka at 2007年09月18日 23:18
つぼみさま、コメントありがとうございます!!
運動会は、途中雨に降られましたが、
午後は晴れて最後まで行うことができました。
とてもいい運動会でした。
私がこの学校に来た年に一緒に入学してきた子ども達にとっては、小学校生活最後の運動会。
彼らの雄姿をカメラで撮りながら(ベデオ&カメラ担当なのです)ついつい涙ぐみそうになって
しまいました。
一日一日が、大切な思い出に変わっていきます。
Posted by Helenaヘレナ at 2007年09月19日 11:43
kmyさま、コメントありがとうございます!!
確かに、統廃合されれば、いろいろ出てきますよね。人数が多いということはメリットもあればデメリットもある。
親としては、運動会等イベント的には多少寂しいところはあっても、気心の知れた友達、先生のもとアットホームな雰囲気で学んで欲しいという気がします。
学年途中で、他の学校へ行くというのは子どもにとってストレスになるかもしれませんね。

いい運動会でした。
年々涙腺が弱くなり、子どもががんばっている姿を見ると、涙ぐんでしまう私です。
Posted by Helenaヘレナ at 2007年09月19日 11:51
nora-takaさま、コメントありがとうございます!!
実は「としょかんライオン」は、nora-takaさんのブログで見つけました。お断りもせず、大変失礼しました。
私が子どもの頃の図書館は、きまり、きまりで堅苦しい場所というイメージがあったと思います。でも最近の図書館は、きまりは大切だけど、そればかりクローズアップされないように、利用者側の気持ちに立った雰囲気のところが多いような気がします。最後の文章は、どちらかというと、昔ながらの図書館を踏まえてのものかな、という感じがしました。

統廃合は、確かに重いですね。
借金をたくさん抱えている行政としては、人件費削減を掲げており、余裕のある考え方ができないのが現状のようです。
でも、校舎は取り壊さないで欲しい。
私にとって母校よりもずっと親近感がある今の学校、本当は孫の代まで続いて欲しいです。
Posted by Helenaヘレナ at 2007年09月19日 12:03
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