2007年10月23日

タイトルをつけよう!

週に一度の3年生読書の時間。
今日は、夏休み、私が受けた「アニマシオン講習会」の実践を
子ども達にやってもらうことにした。

読書で遊ぼうアニマシオン―本が大好きになる25のゲーム
モンセラット サルト Monserrat Sarto 佐藤 美智代
4760114440


講習会の時の講師は「読書で遊ぼうアニマシオン」の訳者
佐藤美智代さんと青柳啓子さんだったが、
今回私がやったのは、青柳さん講師の「タイトルをつけよう」。
ちなみに、講習会資料には
参考図書「読書へのアニマシオン75の作戦」
となっている。

読書へのアニマシオン―75の作戦
マリア・モンセラット サルト Maria Montserrat Sarto Carmen Ondosabar
4760120300



資料によると、
手順1「アニマドールが書名の目的を説明する」とあるので・・

daimeijpg.JPG

「図書室にある本はすべて題名(タイトル)がついています。
本の題名はどうしてついているのかな?なぜ題名が必要なんでしょう?」と問いかけた。
一人の男の子が手を挙げて
「読みたい本を図書室で探しやすくするため」と答えてくれた。
素晴らしい!!!

『コーヒーのひみつ』と『武田信玄』の2冊を見せて、
「題名を見ればその本に一体何が書かれているか、内容がわかります。自分が読みたい本が探しやすくなりますね」

「もう一つは題名は名前と同じ。他の本と区別するためです。」
『ポプラディア』と『ニューワイド百科事典』を見せ、同じ百科事典でも、名前を変えることで他のものと差別化を計っていることを説明した。

「では、物語の題名にはどんなものがあるでしょう?」

(1)『てぶくろ』『おてがみ』『スーホの白い馬』のように、そのお話の中心となる物の名前がそのままつけられている場合。また、『スーホの白い馬』は、どんな馬なのか?スーホとは誰なのか?という風に、読者の興味を引く効果もある。

(2)『スイミー』『あしなが』のように、登場人物の名前が題名になっている場合。
『スイミー』は、副題でその本の内容が説明されている。
『あしなが』は、その名前のイメージがマイナスから、最後にプラスに好転するという劇的な展開を伴っている。

(3)『おまえうまそうだな』『ちゃんとたべなさい』『ずうっと、ずっと、大すきだよ』のように、物語中のセリフが題名になっている場合。
『ちゃんとたべなさい』は、お母さんのそのセリフでお話が展開していく。
また『おまえうまそうだな』は、ティラノサウルスのその言葉を、
アンキロサウルスの坊やが誤解した所から、心温まる父子の物語に発展する。
『ずうっと、ずっと、大すきだよ』は、そのセリフが全てを物語っている。

(4)『すてきな三人くみ』『あのときすきになったよ』のように、
物語のテーマが題名になっている場合。
また2冊とも、物語のはじめは題名から遠くかけ離れている。
それ故、読者の興味を最後まで引っ張っていく効果がある。


以上をざっと紹介した後に、「ロバのシルベスターとまほうの小石」を読み聞かせた。

ロバのシルベスターとまほうの小石 (児童図書館・絵本の部屋)
ウィリアム スタイグ William Steig せた ていじ
4566008355


夏休みの講習会では、受講生があらかじめ本当の題名を知っていたわけだが、小学生の場合知っていると本当の題名に引きずられてしまうので、題名は伏せた上で読み聞かせをした。
もともと題名を知っているという子は何人かいたが・・・。

紙を配り、考えた題名を書かせる。いくつでもOK!

一人ずつそれを発表させる。

「シルベスターの石」や「赤い小石」といった題名をつける子が多かった。他に「きせきの小石」や「シルベスターのたからもの」
「もとにもどれたらな〜」。

私が受けた講習会では、その後一番良かったと思う題名に投票して、
一番の題名に選ばれた人は、その題名の由来を発表するのだが、
今回は子ども達の人数が少ないのと、どうしても票が集まった題名が優秀である、という雰囲気になってしまうのでやめた。

ちなみに、私が講習会でつけた題名は・・・

『ダンカンさん夫婦の長い冬』で、一票も入らなかった。

相変わらず、題名をつけるのが苦手だったのだ・・。






posted by Helenaヘレナ at 14:41| Comment(4) | TrackBack(0) | 図書室 アニマシオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも、ヘレナさんのセンスのよい表現に感心しながら、読んでいます。講習を生かしてもらえたなんてうれしいです。そうなんですよ〜小学校4年くらいまでは、<元の題名>にひきずられちゃうんですよね。私もその場で読み聞かせて実践のときは、題名をかくしてやります。それから、いいタイトルを選ぶ投票も難しいですよね。オープンでやるから、「あの子が私のに入れてくれたから、私もおかえしに入れなきゃ」みたいな心理がはたらいたりして・・・
話はかわりますが、みんなで遊べそうな新しいクリスマス絵本があったら、またブログで教えてください! この時期いつも選ぶのに苦労するんですよー
Posted by 青柳啓子 at 2007年10月26日 10:39
ろばのシルベスターと魔法の小石
の英語版 絵本が 清里のペンション
「リッツ イン 清里」の陳列だなにありました。ちょっと驚きました。
Posted by 佐藤 at 2007年10月27日 18:40
青柳さま、
コメントいただき、ありがとうございます!!!
嬉しいです!!!
実践したクラスは、わずか8名!という人数だったので、投票してもどうなのかなーという思いもありました。
今回に限らず、子ども達の作品に子ども達が投票する、というのが難しくなっている気がします。
以前、俳句でアニマシオンをした時には、クラス全員27名が作った俳句の人気投票を行いました。名前は伏せてやったわけですが、楽しかったし、子どもも喜んでいました。
これくらい人数がいれば、またやってみたいなあ、と思います。
クリスマス絵本は、ハロウィンが終わったらまた考えなければと思っています。
Posted by Helenaヘレナ at 2007年10月29日 09:55
佐藤さま、
コメントありがとうございます!!!
そのペンションは行ったことがありませんが、
原書でも一度読んでみたいです。(読めれば・・)
今、図書室で「スウェーデンの絵本展」を開催中なのですが、全てスウェーデン語で全くわからないにもかかわらず、元の言語で読む?見る?というのは、興味深いものがあります。
Posted by Helenaヘレナ at 2007年10月29日 10:00
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