2005年09月14日

司書のお仕事 「ならべかえことばクイズ」と「すずのへいたい」

運動会まであと三日。
残暑が厳しい中での練習で、子ども達もそうとうへばってきている。
こういう時に、寸暇を惜しんで図書室につれてきてくれる
先生って大好き!

その先生の意向に応えるためにも、
運動会とは全く関係のないことをやりました。

まずは、頭のストレッチ!
「ならべかえことばクイズ」

ひまなつり.jpg

「ひ・な・ま・つ・り(ひな祭り)」の言葉を並べかえるともう1つ言葉ができる。
絵に関係のある言葉です。さあ、なんでしょう?

さらうなよpg.JPG

卒業証書らしきものを手に持っている少女。
「さ・よ・う・な・ら」の言葉を並べかえてみてください。
ちょっとコワイですが、やっぱり絵に関係のある言葉ができます。さあ、なんでしょう?

こういうのを、十問くらいやりました。
最初とまどっていた子ども達も、だんだん乗ってきました。
疲れるかな?と心配だったのですが、
「先生、もっとやりたい」「楽しい!」という声で安心しました。

これは、石津ちひろさんの「ことばあそびえほん」(石津ちひろ 文 飯野和好 絵)の中の、ならべかえことば のページを拡大コピーして
答えを隠しました。この本には他にも、さかさまことば(回文)、はやくちことば があり、石津ちひろさんの本領発揮というところでしょうか。面白いですよ。

さて、「ひなまつり」は、「ひまなつり(ひまな釣り)」
   「さようなら」は、「さらうなよ」でした。できたかな?

時間がまだあったので、読み聞かせをしました。
本は「すずのへいたい」(H.Cアンデルセン 作 竹下文子 文 西巻茅子 絵 岩崎書店)

すずのへいたい1.jpg

「すずのへいたい」って小さい頃読んだことがあるハズなのに、
どんなお話だったか、はっきり覚えていませんでした。
読んでみると、ああ、そうだった、と思い出すのですが。
不思議な話ですよね。
すずが足りなくなったせいで一本足になった「すずのへいたい」がいます。
彼は、紙のバレリーナにひそかに恋をしている。
ある日、じっと彼女を見ていると、びっくり箱の小鬼が出てきて
「何見てるんだ?」とたずねます。
答えないすずのへいたいに、腹を立てた小鬼は、
「あさまで まってろよ!」という捨てセリフを残してひっこみます。
朝、へいたいは、窓辺から下に落ちてしまう。
そして近所のいたずらっ子が作った新聞紙の船に乗せられ、川に流されていきます。
その後、魚に飲み込まれたと思ったら、
その魚を買った家の台所で、魚のおなかの中から発見されます。
実はその家は元の家でした。
再びバレリーナに会えた喜びもつかの間、
すずのへいたいは、突然、子どもにつかまれストーブに投げ込まれてしまいます。
燃えながらもバレリーナを見つめるすずのへいたい。
その時、風が吹き、バレリーナがストーブへ飛び込んできました。
結局二人とも燃えてしまいましたが、
翌日灰の中に、ハートの形をしたすずのかたまりと、
バレリーナがつけていたボタンのかざりが、残っていたのです。

何の脈絡もなく、突然悲劇が次々とすずのへいたいを襲うところは、
不条理と言っていいくらいですが、
この悲劇を引き起こしたのは、一体なんなのでしょう?
やはり小鬼の呪いなのでしょうか?

また紙のバレリーナの気持ちはどうだったのでしょう?
すずのへいたいは人間的に描かれていますが、
バレリーナは紙として即物的に描かれていて、
彼女が本当はどう感じていたのかはわからないままです。
バレリーナもへいたいが好きで、自分からへいたいを追って
ストーブに飛び込んできたのか?それとも単なる風のいたずらだったのか?
最後まで謎として残されているところが、この物語に一層の深みを与えています。

すずのへいたいのハートと、バレリーナのボタンのかざりが
寄り添うように灰の中に残されているのを見れば、
バレリーナの気持ちがわかる気がします。

posted by Helenaヘレナ at 09:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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