2007年12月04日

理詰めには、理屈で対抗

科学の時代に生まれたからか、どうかはわからないが、
理屈が通らないことは信じないという子が多い。

口癖は「ありえねー」

以前、ある男の子が
「ミッキーマウスなんて、ネズミだし。ネズミが服着て喋ったりするなんて、ありえねーし」
と言っていたのを聞いて「なるほど」と妙に感心したのを覚えている。
確かに。おまけにネズミが犬を飼っているなんて言語道断であろう。
(プルートのこと)

じゃあ、あんた達の好きな「ハリーポッター」はどうなのよ?
と聞きたくなるが、よくよく読めばハリーポッターはファンタジーではあるものの、
あのディティールの細かさからわかるように、理屈もしっかり通るように作られているのだ。

そんな理詰めの人たちに「サンタクロースはいるんだよ!」
なんて言っても「ありえねーし」と言われてしまうのがオチだ。
試しに図書室に来る子ども達に「サンタ」のことを尋ねてみると、
高学年になればなる程、ほとんど信じていない。

「先生、サンタクロースって、本当は親なんだよ」
「どうして?」と聞くと
「私、お父さんが押入れからプレゼント出してくるの見ちゃったもん」
なるほど・・・。

「空飛んだりとかできないよ、普通。それにウチには煙突ないしね」
「そう?サンタさんは壁抜けの術ができるんだよ」
と言ったら馬鹿にされた。

こうなったら、理詰めには理屈で対抗するしかない!!

ということで、今回図書室だよりで紹介したのが、この本。

クリスマス・クリスマス (たくさんのふしぎ傑作集)
角野 栄子
4834011402


この本には、セント・ニコラスという司教がサンタクロースである、
ということや、スウェーデンやフィンランドに現在あるサンタの家のことが、
絵や写真入りで詳しく紹介されている。
写真というのは実に説得力があるもので、サンタなんぞいないと言う子どもにも、
「ほらー、写真見てみぃー」と見せると、すっかり信じてしまうのだ。

図書室だよりの中で
「サンタクロースはいます!」と言い切った上で、
―でも、彼は妖精でも魔法使いでもなく、私たちと同じ人間で、
子ども好きな初代のセントニコラスが亡くなった後は、
彼の意志を継いだサンタクロースが世界中で、子ども達のために活躍しているのです。

というようなことを書いた。
私たちと同じ人間―と書いてよかったのかどうか、少々迷うところだが、
でもサンタクロースが人間なのは間違いないだろう。
超人的ではあるけれど・・・。

ちなみにウチの娘にこの話をしたところ、どこで聞いたんだか、
「うん、知ってるよ。教会の司教だったんだよね。
それで今は、日本支部とかいろいろあって、今のサンタクロースは
第〇〇〇(数字を忘れた)代目なんだよね」という返事が返って来た・・・。

ところで、そんな理詰めの彼らにぜひ読ませたい本がある。

クリスマスの奇跡
キャスリーン メドウズ 宇佐 和通 Kathleen Meadows
4054013635


nora-takaさんが紹介してくださっているので、内容には触れないが、
この奇跡としか言いようのない実話を彼らはどう読むだろうか?








posted by Helenaヘレナ at 16:23| Comment(4) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
面白いような、でも複雑な感じですよね。
ミッキーマウスのこととか。
この時期、サンタクロースという存在のこと、どう考えていくか、子どもはどう思っているのか、ただ単に「親があげる」じゃどうなの、親が子どもにプレゼントする日だったら、何か特別さが感じないように思えてきます。
「サンタさんにお礼をお母さんからもあげたほうがいい」と言われてそれはちょっと・・・と思ったのですけど。
わたし自身は「親がプレゼントをくれる」のが早い時期から知っていて、親も隠す風でもなく、という感じでした。だからといってサンタクロースが不合理だとかウソだから、という気持ちにはならないのです。
サンタクロースがもし、実話にしろ、伝説にしろ、おとぎ話にしろ、もし、まったくそれが無かったら、子どもたちにはプレゼントはなかったのだということを考えると、この存在自体は子どもにとっては偉大なのではないかと思えてきました。
年末の愛情を伝える特別な日として、単なる物質文明のイベントで終わらない「気持ち」の伝わる日であることを願いたいと思っています。
Posted by kmy at 2007年12月07日 17:07
kmyさま、まったく同感です。
私が子どもの頃は、クリスマスにケーキは食べたけれど、サンタさんからプレゼントをもらった記憶はあまりないんですよね。
ケーキ無し、の年もあったりして、親に「どうして?」と聞くと「うちは浄土真宗だから」という
答えが返って来ました(笑)。家に仏壇もないくせによく言うよ、と思ったものです。
今の子どもは非常に恵まれていて、誕生日だの、お年玉だの、それ以外にもプレゼントをしょっちゅうもらっています。
我が家のひとり娘も、欲しかったものが手に入らなかったことはない、と言っていいほどです。
だから、クリスマスは、プレゼントをもらえる日でもケーキを食べる日でもなく、この世界の不思議や奇跡に感謝する日であって欲しいと思うのです。それを代弁しているのが、サンタさんの存在ではないかな、と。
Posted by Helenaヘレナ at 2007年12月10日 09:48
こんにちは。
遅ればせながらですが・・・
>理詰めには理屈で対抗
わかります、わかります。それと同じ理由でか、無理やりハイテクサンタを登場させて時空を飛ばしてみる絵本もあるようです。
そういう絵本より、私もクリスマスの奇跡を渡したいなあ。
だけど、たまーに、信じている子がいるから、この時期、何気ない会話にも用心してしまいます^^;。
Posted by nora-taka at 2007年12月10日 10:58
nora-takaさま、そうですよね。
1年生とかは結構信じているようです。
私が困るなあ、と思うのはテレビですね。
バラエティ番組などで不用意な発言が多いので、
気をつけて欲しいなあ、と思います。
家で娘と一緒に見ている時など、ドキリとしてしまいます。
ちなみに4年生の娘は「一応信じてる。まだ」と言っておりました。
Posted by Helenaヘレナ at 2007年12月11日 14:33
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