へ行って来た。
学校をお休みすることに、良心の呵責がなかったわけではないが
私達司書は、文化の伝道師なのだから、こういった展覧会を見て
自分を磨くべきなのだ!と、聞かれてもいないのに、
家族に弁解しつつ出かけた。
(さすがに、校長先生には言えなかった)
東京に住んでいた頃はよく美術館へ行ったものだ。
特に平日の、しん、と静かな美術館を一人ぶらぶらするのが好きだった。
物言わぬ美しい絵画や彫刻に囲まれていると、
外のわずらわしい現実世界がどんどん遠のいていく。
そう、私は美術館に引きこもるのが好きだったのだ。
しかし、今回、平日の午前中という時間帯だったにも関わらず、
来館者がとても多いのに驚いた。
人の列に押されながら絵画の前に行き、ちょっと観る角度を変えたいと思ったら、
人の身体にぶつからないように注意しなければならない。
昔のようにもっとゆったり観たかったが、私一人の美術館ではないから仕方ない。
よく見ると、すでに仕事をリタイアされた方々が多そうだった。
子ども独立して、自分達のために時間を使えるようになったので
友だちや夫婦で展覧会めぐりをしている、という感じである。
私も、それぐらいの年齢になれば、もっともっと来れるんだわ!
でも、東京に住んでいないから交通費が大変だし、
今日みたいに日帰りは疲れるから宿泊ということになれば、ホテル代もかかる。
その時のためにも、やっぱり働かなくっちゃ!としみじみ思ってしまった。
久しぶりに東京の美術館へ行ってもう一つ驚いたのが、
ミュージアムショップの品揃えが充実していることだった。
以前は、ポストカードとかポスターとかしおりぐらいだったが、
チョコレートや切手、印象派の色が再現できるペンといったアイデア商品まで並んでいる。
一緒に行く?と誘ったら
「人がいっぱいいる東京の、それも美術館なんてイヤダ!
・・・でもお土産は欲しい」
と言っていた切手コレクターの娘に、マティスの作品とクリスマスの切手を買った。

そうそう、肝心の展覧会の内容だが、マネ、モネ、ドガ、ルノワール、ロダンにゴッホ、
ピカソもあるよ、と実に贅沢だった。
個人的には、ピサロやユトリロ、クレーがよかった。
でも、どちらかというと好きなアーティストの作品を何点も見たいという、私のようなタイプには、もっとアーティストを絞り込んだ展覧会の方がいいのかもしれない。
大好きなアンドリューワイエスも一点のみ、でちょっと寂しかった。
でも、少ない有休をとってきているんだから、そんな贅沢言っちゃいけないわ!
といっても、やっぱり今度も平日に来たい!
雑魚寝でよろしければ、東京の宿ご提供。
もれなく酒もつきますが。
切手、といえば、目白駅近所の切手の博物館。
昨年オープンした日本橋の三井記念美術館にも、コレクションが有ります。
東京駅の中央郵便局は、土日でも記念切手が変えますよ〜
阿佐谷には、古い記念切手がまとめて5%引きくらいで買える(ただし選択できません、コウモリの切手とか入ってた)、渋いおじいさまの渋い店があります。
そういうワタシも使える記念切手オタクです。
たまにはいらっしゃいませんこと?
それでも自分の世界にはいれます。あの時間がたまりません。
いやあ、izaさまのお宅も懐かしい!!!
来年あたりぜひ、おじゃましたいです〜。
その阿佐ヶ谷のお店いいですね。
コウモリの切手欲しい!!
しかし、切手マニアとは知りませんでした。
今度、娘のコレクションと交換しましょう!!
いいなあ〜!!
上野は今見どころいっぱい!です。
満喫してきてくださいね!
司書というより、この地のすべての人にかけている部分ですね。子育てが終われば、お金などなくてもそういう時間が持てます。無駄遣いしなければね。大切なことはなにか?きちんと見極めて使えばいいだけのことです。見栄をはって新車に乗るより、同じものを買うなら高くかったことが自慢になるのではなく安くかったことを自慢にして、その分でで海外にだって行かれます。本当は若いうちに無理しても見たほうが視野は広がるし人生はより豊かになるものですが。
自己啓発という言葉が存在しない社会ですが、堂々と自己啓発だと行ってでかけるといいと思います。そういうことに有給が別にあるべき職業です。でも、上野はなんだかね、行ったことが自慢の時間もお金もあまっているおばさんが多すぎて困りものです。絵画の見方をルーブルやオルセーで学んでしまうと(感じる)上野はパスだわ!
休日でしたので、午前中に行ったものの、かなりの人でした。平日は魅力的ですね。
>もっとアーティストを絞り込んだ展覧会の方がいいのかもしれない。
同感でした。
規模は小さくても、好きだと感じる絵をゆっくり眺めていたいなあって。
時間があったので,かねてから行きたかった横浜美術館でシュールレイリスムとアートの企画展を観ました。美術館は、やはりひとりで行くのがいいわ。
「偶然の出逢いが、実は必然である」
説明のボードに書かれたことばに、納得しました。今の時間、今、考えていること、人との出逢い、すべて必然でもあるわけなんですね。
モーリーさんのおっしゃっている「この地のすべての人にかけている部分ですね。子育てが終われば、お金などなくてもそういう時間が持てます。無駄遣いしなければね。大切なことはなにか?きちんと見極めて使えばいいだけのことです」
共感できます。私も含めて、人が、心豊かに生きていく糧はなにか考えれば100人いれば100通りあります。
絵をゆっくり観たあと、オーケストラを聴きました。学生ながら、完璧な演奏に胸が熱くなりました。拍手をしながら、心の中でブラボーを叫び、友人に「アンコール曲は何を用意してるのかな」と尋ねると「このホールは高いお金払ってるんだから、ないよ」のひと言。私の熱い心は一瞬冷めましたが、大好きなブラームスのハンガリアン舞曲が演奏されました。
そういえば彼女と、かつて美術館へ行ったとき「絵のしたに値札を貼ってくれれば価値がわかるんだよ」と言ってたっけ。
コンサートマスターの娘は、君の遺伝子じゃないねと 憎まれ口をたたいてしまった^^
でも、東京で開催している美術展に行ったぐらいで自慢の種になるというのは寂しいですよね〜。
現在の問題はお金より“時間”なわけですが、仕事や家の事情で我慢するより、ちょっと無理してもこういう時間を作っていった方が精神的にも良く、その後仕事や家事もはかどるなあ、と思いました。
日本ではとかく勤勉が美徳と思われがちで、自分のために何かしたり楽しんだりすることに罪悪感を抱いたりしますが、自分の人生を有意義に楽しむ、というのはとても大切なことだと思います。
世間体だの社会的な成功だの、そんなくだらないことが気にならないくらい、好きなこと、魂が魅了されるものがあるということは幸せだなあ、としみじみ感じるこの頃です。
美術館は平日の午前中がオススメです!
すごく有名な作品はたくさんあったのだけれど、
今ひとつ印象の薄い展覧会だった気がするのは、
“こだわり”みたいなものが欠けていたせいかなあ、とも思いました。
でも、久しぶりに本物に出会えたことは、よかったです!!
シュールレアリズムは私も大好きです。
「偶然の出逢いが実は必然である」
そうですよね。偶然というのは、もしかしたらその人が無意識の内に選び取っている必然なのかもしれません。
mintさまの変わらない旺盛な好奇心と豊かな感受性、素晴らしいです。
お互いこれからも大いに楽しみましょう!!