2008年02月18日

ブラック・ユーモア

12月から月に2回ほどの割合で、英会話の個人レッスンに通っている。
先生は、イギリス人。白い顎髭とベレー帽がよく似合う
インテリジェンスなおじいさまである。
県境にある八ヶ岳を望むご自宅で、お茶をいただきながらの
フリーデスカッション。
普通の英会話スクールと違い、話題は外国の文化、政治と
多岐に渡り、実に有意義である・・・話が理解できれば!!

さて昨日は、「bad humor」と言って、面白いカードを見せてくれた。
どんなカードかというと、おじいさんが後ろからおばあさんの胸をモミモミしている絵が書いてある。
おじいさんが「Guess Who?」(だーれだ?)と言うと、それに答えて
おばあさんが「I dont care」(誰でもいいわ!触ってくれるなら)

こういうブラックユーモアなカードが向こうにはたくさん売っているらしく、我が先生はその大ファンなのである。
英語圏では会話でもユーモアを大切にしているらしいとはよく聞くが、しかし、このカードを本当に人に贈るのだろうか?
生真面目な私には、ちょっと考えられない。

ということで、今日の2年生の読書の時間にはこの本を読んだ。

4915632601みにくいシュレック
おがわ えつこ
セーラー出版 1991-03

by G-Tools


ウィリアム・スタイグ氏の晩年の作と聞いているが、
さあ、これでどうだ?人生最後の勝負!を仕掛けてるいる感じがある。
表紙の絵からして強烈。おまけに題名は「みにくいシュレック」だ。
(しかし、最近の子は「みにくい」というと「見えにくい」という
意味しか知らない。)
並の醜さではない。
「花はたおれ、木がのけぞってよける」「人もけものも逃げまどいました」(本文引用)と、まさにking of ugly(文法が違う?)!
主人公は、その醜さに満々の誇りと自信を持っている。
そこが他の凡百なお話とは違うところ。
醜く強引な主人公が最後に改心したりすることはサラサラなく、
最後まで強引なまま突っ走るのである。
こういう本を読んでいると実に気持ちがいい。
そして「シュレックのような人に私はなりたい!」と思うのである。
シュレックと同じくらい強烈な個性の2年生の面々もいつにもまして
真剣に聞き入っていた。
「すげえ、面白い!」とため息交じりにつぶやく声も聞こえてきた。
みんな憧れるんだねえ。
醜い、とか美しいといった既製の概念を超越した生き方に。

しかし、そんなシュレックでさえ運命の相手である
気高く醜い王女にこういわれてしまうのだ。

「それになんだか さびしそう」(本文引用)

人間って、しょうがない生き物だね。


(強烈な表紙の絵を見たい方は、「みにくいっていけないことなの?」という過去の記事を見てください)




posted by Helenaヘレナ at 14:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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