2005年11月24日

ヘレナ先生のヘンナ一日

娘が我が家のネコを主人公に“ミュータントのある一日”という本を作っているので、
私も真似して書いてみた。

朝、起きると、気分がどんより重かった。
ずっと家にいたいけど「気分が乗らないので休みます」というわけにもいかない。

こんな朝は、気分を変えるため、インテリアから始めよう。
一昨日に、同じ町内の司書友達からもらったサンキライ(さるとりいばら)
大きな赤い実がクリスマスリースのよう。この辺りにはないので、彼女は実家の島根まで行って取ってきたという。“猿取り茨”というだけあって、鋭いトゲがある。子どもの手の届かないところに飾らなければ・・・

サンキライ.jpg

と考えていたところへ、校長先生がやってきた。
来年度の予算請求に「新しいカーテン」を頼んだので、カーテン視察に来たらしい。
帰り際、窓の外を見ながら、
「今朝、通勤してくるとき、八ヶ岳を見たら、なんだか変な雲が出ていてね。
山も朝日に映えてなんだか不気味な様相をしてましたよ」
気分がますます重くなるお言葉、ありがとうございます。
天変地異の前触れか???

変な八ヶ岳jpg.JPG

こんな日は、地道に新しい本の受け入れでもして過ごそう。

受け入れ作業.jpg

去年からようやく、わが小学校でもTRCを使うようになってきたのだが、
注文してから届くまで時間がかかるので、急ぐものは地元の本屋さんに頼んでいる。
早くていいけど、原簿記入、学校印捺印、分類番号作製、ブックカバー掛けと、受け入れ作業があるので、結局同じかなあ。でも、暗い気分の時は、このポリプロピレンフィルムを掛けるのが、結構いい心のリハビリになるのだ。

ロングの休み時間は、愛校作業の落ち葉集め
全校児童、全職員で外へ。
子ども達は、手に手にスーパーの袋を持って、落ち葉を集める。
集めた葉を袋に入れてやると、とても喜ばれる。
「先生、私のにも入れて」「ちょうだい、ちょうだい」とお声がかかる。
葉っぱがいっぱい入った袋を肩にかつぎ「サンタクロースだよ」という子も。
夢のない大人は「ああ、これがみんな札だったら・・・」とぶつぶつ。
30分の作業が終わってみると、校庭のサクラはみんなすっかり葉を落としていた。

葉っぱの名前を覚えよう.jpg

廊下に、「秋のおくりもの 葉っぱのなまえをおぼえよう」ということで、ラミネーター加工した葉と名前を掲示しました。

3校時、4年生のワンパク小僧が、いきなり入ってきた。
むっ、今は授業中だろう、と思っていると、
「先生、字が間違ってるよ」彼のリードで廊下に行く。
「ほら、フープになってるよ」
図書集会で出したクイズ「なぜ、3びきのクマはスープをよそったままさんぽにでかけたのでしょう?」の答えが貼ってあるところの、「スープ」が「フープ」になっていたのだ。
廊下の掲示って、子ども達はあまり見てないのよね、なんて思ってたけど・・・、しっかり見てくれてたんだね。「フ」を「ス」に直すのは簡単だ。
「ありがとう」と言うと、ワンパク君は「じゃあね!」と爽やかに去っていった。

4校時2年生の読書の授業。今日は「すずのへいたい」の読み聞かせ。読んだことのある男の子が、「次は魚に食われちゃうんだぜ」「腹から出てくるんだ」と次々筋を言うので、人差し指で「シー」のジェスチャー。
気持ちはわかるけど・・・。

給食時の昼の放送、木曜日は図書委員さんが本を読むことになっている。
落ち葉かきもあったし「葉っぱのフレディ」を読んでもらうことにした。
ちょっと内容は難しいが、読んでくれた6年生の二人の声が落ち着いていて、みらいななさんの美しい訳が耳に心地よい。

昼休み、いきなり停電 来た!天変地異・・じゃないか。職員室に問い合わせると、どうやら2階だけのよう。
ブレーカーが落ちていた。原因は不明。今日のパソコン作業は慎重にしよう!

6校時、教育実習生に図書館教育をレクチャー。
月曜から教育実習生が来ている。十年前にこの学校を卒業した22歳。
全校集会で挨拶に立った時は、しっかりしていて、とても22歳には見えなかったが、
じかに話をすると、やはり初々しい。
「あっ、この本好きだった。私達の頃は大人気だったんですよ」書架を廻りながら、
なつかしそうに話をしてくれる。
現在、県外の中学で補助教員をやっているらしい。
大学の教育学部ではなく、通信教育で勉強したということだった。
そういう情熱のある人が先生になってほしいよね。
小学生は慣れていないようで、「男の子コワイです」と話す姿を見ていると、
この図書室に来ていた小学生の頃の彼女が目に浮かぶようだ。
毎日緊張しているのだろう。
「図書室は落ち着くなあ」独り言のようにつぶやいた。
書けたらでいいから、ということで、図書室だよりに原稿を寄せてもらうことにした。
タイトルは「図書室の思い出」。

放課後。下校時刻の4時を少し過ぎた頃、外から教頭先生の叱る声。見ると、男の子ばかり10人、一列に並んで神妙な顔をしている。
ガラスでも割ったか?と思ったが、そうではなく、広島の事件を受けて、早く帰るようにとの指導だった。そうよ、君達がいつも元気でいることが先生達の一番の願いなのだよ。

結局、天変地異もなく目立ったミスもなく無事一日終わりそうである。
冴えない一日ではあったが、それは大体いつも同じ。
ふといいアイデアが浮かんだ。
娘の作っている本は「ミュータントのある一日」ではなく、
「ミュータントのミューな(妙な)一日」にしたらどうだろう?
あっ、おばさんギャグになってしまった。今日は、もう帰ろう・・。





posted by Helenaヘレナ at 14:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
以前、赤城山麓の小学校図書館を見学に行ったことがあります。冬の寒さは相当なものでしょうが、環境の素晴らしさをうらやましく思いました。ヘレナさんの学校も八ヶ岳の側でうらやましいです。その豊な自然をうまく取り入れた図書館経営も素敵です。
Posted by nora-taka at 2005年11月24日 22:11
はい、環境は抜群!図書室からの眺めも抜群です。子ども達は、これが当たり前で、ことさら自然の美しさを意識したこともないのでしょうが、それでも自ずと色々な知識や知恵を身につけています。それを大切にしていってほしいな、と思います。
Posted by Helenaヘレナ at 2005年11月25日 17:43
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。