2007年05月22日

お母さんを何と呼んでいますか?

今日は、娘の社会科見学。
朝5時に起きて、弁当作りにいそしんだ。
生協の冷凍食品でチャッチャッと作るはずだったのが、
「ママの手作りの唐揚げを持っていきたい」
という娘の一声で早朝の弁当作りになった。

母は健気だ。−自分で言うのもなんだけど・・・。

というわけで、3年生の読書の時間のテーマは
おかあさん」。

「みえる詩あそぶ詩きこえる詩」(はせみつこ編 飯野和好絵 冨山房)に
「アンケートU おかあさんをなんとよびますか?」というけったいなタイトルの詩がある。
まずは、それでクイズを一発。

おにぎりや.jpg

次に、「おかあさん元気ですか。」(後藤竜二・作 武田美穂・絵 ポプラ社)を読み聞かせ。
みんなも、掃除と称してお母さんに勝手にものを捨てられたことあるんじゃないかな?
と聞いてみたが、全然そんな子はいなかった。
私は以前、それをやって、盛大に娘を泣かしたことがある。
他のお母さんはやってないのかあ、エライなあ。

そこで、私のように「言い訳ばっかりするお母さん」が出てくる本を2冊紹介。
「だめだめ、ディジー」と「ママがちいさかったころはね」

次に「いろんなおかあさん 人間だけじゃないよ」をテーマに
「母グマ子グマ」
「くまの子ウーフ おかあさんおめでとう」
「パパはウルトラセブン ママだってウルトラセブン」
「オバケちゃんとおこりんぼママ」を紹介した。
「パパはウルトラセブン・・」では、年齢を偽る共感できるエピソードを紹介。
「うちのお母さんもサバよんでた」「あのね、学校の先生もそうだよ」という耳の痛い声が多数。

ここで「お母さんにだってひみつがあるんだぞ」ということで「かあさんのひみつ」を紹介。

「ちょっと悲しいお母さんの話」では、ダヤンシリーズの「なまずの駄菓子屋」と「ローザからキスをいっぱい」を。

そして「お母さんってすごい!」「ムーミン谷に春がきた」を紹介した。
魔物の帽子に入って、モンスターのように不気味な姿になってしまったムーミン・トロール。
友達や近所の人たちがこぞって「お前なんか、ムーミンじゃない」と言い張る中、ムーミンママだけは、子どもの真の姿を見抜いたのだ。
母って偉大だ!

最後に、お母さんは出てこないけど、「お母さん的存在」が登場する「おおきな木」(シルヴァスタイン作 篠崎書林)を読み聞かせた。

ここまで尽くして、幸せなら、母としてもう充分本望だろうなあ、
と、早朝弁当作りで自己満足している私は、まだまだ母修行が足りん!と思った次第。

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2007年05月18日

最近の傾向

今年度の図書予算が決定し、新しい本を選ぶ季節になった。
先日、展示会に出向き、予算の半分くらいはすでに発注してきた。
それでも納品は、6月末頃らしい。
注文が殺到する時期だから仕方ないけれど、
それでは、1学期が終わってしまう。もっと早くならないのかしら。

ここ、1、2年、選書の難しさを痛感している。
この仕事に就いた当初も、どんな本がいいのかわからなくて
困ったものだが、その時とはまた違った意味で悩んでいる。

例えば、二年前に大ブレークした外国のファンタジーものが
集まった書架を今見ると、気が重くなる。
4月から、一度も動いていない。
昨年度までは6年生を中心にけっこう人気があった。
しかし、今年度の6年生の読書傾向は、ミステリー系か、ヤングアダルト系に集中している。
5年生以下の学年は、これらのぎっしり文字が詰まった分厚い本には
まだ手が出ないようだ。

毎年、読書傾向が変わるので、
以前は全く人気が出なかったシリーズや、
思ってもみなかったシリーズがたくさん借りられたりする。

今朝、整理を兼ねて書架を回ったところでは、

・ポプラ社「アニメ版忍たま乱太郎」
4年生の代本板が集中していた。

・理論社「こそあどの森の物語」(岡田淳)
私は大好きなのだが、人気が出るか今ひとつ自信がなかった。
しかし、ブックトークで紹介したのをきっかけに、静かな人気となっている。
子ども達の話題に上ることはあまりないのだが、いつも誰かが借りている、という状態で、昨年からずっと、書架に全巻揃ったところを見たことがない。

・森絵都の本
「リズム」「ゴールドフィッシュ」「宇宙のみなしご」「つきのふね」等、いつも書架にない状態。
借りるのは6年生と4年生の女の子が多い。

・「ムーンストーンハウス」(小山内こころ 学研)
「ねこが見た話」(たかどのほうこ 福音館書店)
「スターハイツ0号室」(竹下文子 フレーベル館)

この3冊のような、中学年から読める中篇も人気。
派手なストーリー展開はないのだが、心に残る話で、
同業の方に勧められたり、私自身が図書館を回って選んだりしたもの。
こういう本が人気が出ると、とても嬉しい。
しかし、シリーズではない上、常に借りられていて書架にないので、
その存在を忘れてしまうこともしばしば。

・恐竜もの・図鑑
図鑑も一部借りられるようにしている。低学年の男の子を中心に人気。
でも重く持ち運びが大変なので、2冊は借りないように指導している。
恐竜の本は、図鑑からお話ものまで、低学年の男の子に根強い人気がある。

・特別展示の本表紙を見せて展示すると、大体手にとってくれる。
しかし、今展示している「教科書に出てくる本」は今ひとつ。
一昨年は反響があったのになあ。

以前は、ブームの本や人気が出そうな派手な装丁の本を
多く購入していたが、今後は息が長い本を入れるようにしたい。
予算も少ないことだし・・・。
しかし、息が長い本を見極めるのは、難しいなー。

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2007年05月17日

さあ、どれにする?

2年生の先生が午後から出張になり、
急遽5校時に読書の時間が入ることになった。

「すみませんねえ。先生。静かにするように、よっく、
言い聞かせましたので」と担任の先生。

寸前まで面倒を見ていた教務主任の先生からも、
「〇くんと△くんには、静かにしないと、図書室に入れてもらえないよ、
って言っておいたので、よろしくお願いします」
と念押し。

そうなのだ。
2年生は大物ぞろいのスゴイ!学年なのだ。
総児童数90人を切り、学校集会も6年生を中心に、
水を打ったような静けさ。
校長先生が感激して、毎回「素晴らしい!」を連発している今年の我が校にあって、
2年生はまさに異色の存在

図書室にやってきて早々、件の〇くんがドアのところで
止まってしまった。
「せんせい、せんせい、これさ、ホントに先生?」
ドアに貼った私の似顔絵のことを言ってるに違いない。
なんとかなだめて入れて、はじめの挨拶をしようとしたら、
今度は△くんが座ってくれない。座るまで5分。
ここまでは、まだ想定内

挨拶してすぐに、クラスのリーダー的存在の男の子から
「いつもちこくのおとこのこージョン・パトリック・ノーマンマクヘンシー」(ジョン・バーニンガムさく あかね書房)を読んでくれとリクエストされる。
いいでしょう。この本は、私も大好き。
いつかは読んであげたいと思っていた。
主人公の男の子がライオンにズボンを破られるところでは
笑い声が起きたり、先生の仕打ちに対して「ひどい」と非難の声が漏れたり・・・。
反応がある、ということは集中している証拠。
元々このクラスは本が大好き。
毎日でも借りに来る子がたくさんいる。
しかし、気がつくと、何人かの男の子が椅子の上に足を乗せて伸び上がるようにして見ている。
読み終わってちゃんと座るように促してから
「先生、この本大好きなの」と言うと、
「うん、オレもすき〜」「おもしろいもん」と声が返ってきた。
「そうだよね。お話も面白いし、色もきれいでしょう?」と言うと、
「うん」と大きく頷いてくれた。
いや、なかなか感性のいい子達だ。
ちょっとぐらい、騒がしいのが何よ、活気がある証拠だわ!
と気を取り直す。

次に読んだのが、同じジョン・バーニンガムの
「ねえ、どれがいい?」
この本をこの人たちに読むのは、危険かもしれない、と思ったのだが、
いや、この人たちだからこそ、読んであげたい、
という気持ちが勝ってしまった。
予想通り、大盛り上がりで、1ページ読むごとに
「あのね、先生、オレね・・・」
と勝手に喋り出す子が続出。
しかし、あまりに嬉しそうで、こちらまで嬉しくなってしまう。
「お父さんが学校で踊るのと、お母さんが喫茶店で怒鳴るのどっちがいや?」というページでは
「おとうさんが踊ってくれたら嬉しい。家で踊ってくれないから、
学校で踊ってるの見れると最高!」
という女の子がいて、
なんてハッピーな子なんだろう、と感動してしまった。
しかしながら、本を読み終わった時には、ほぼ全員が立ち上がっていた・・・。

三冊目の「キャベツくん」(長新太 文・絵 文研出版)
を読んだ時には、プッツリ、緊張(最初からなかったかも)
の糸が切れてしまった。
そういうわけで、終わりの挨拶の時には、
こう言わなければならなかった。

「ねえ、どれがいい?
担任の〇〇先生に怒られるのと、
校長先生に怒られるのと、
ヘレナ先生に怒られるのと、
さあ、どれにする?


今までの騒ぎがウソのように静まり返った後、
「・・・・ヘレナ先生」と小さな声が返ってきた。





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2007年05月11日

チャレンジ!なまえあてクイズ

校庭の桜もすっかり散ってしまったので、
廊下の「さくら」掲示を外すことにした。
毎年、この時期は本のクイズをしていたのだが、
今年は、その応用編、ということで、・・・・
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「登場人物なまえあてクイズ」にチャレンジ
してもらうことにした。

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@「くまのがっこう」のジャッキーの二番目の兄さんの名前は?
A「シャーロットのおくりもの」のシャーロットは、
この中のどれ?
Bいつもちこくばかりしている男の子の名前は?
C「かいけつゾロリ」どちらがイシシ?どちらがノシシ?
Dダヤンに出てくる三人の魔女がひろった赤んぼうの名前は?
E「くまのプーさん」のともだちの名前を全部言いなさい。
F「てぶくろ」に住んでいる動物の名前は?
G「マチルダは小さな大天才」に出てくる校長先生の名前は?
H「モンスター学園」に出てくる男の子の名前は?
Iあだなで呼んで欲しい!と思っているにんきものの名前は?
J「あらしのよるに」出会った動物の名前は?
K「忍たま乱太郎」の男の子三人の名前は?

全部で12問。

解答用紙も作り、全問正解者には、本を買った時ついてきた
しおりや、ハガキなどの付録をプレゼントすることにした。
これがけっこうたまっていたのだ。
ちょっと難しいかな?と思ってのんびり構えていたら、
すでに全問正解者が9人も出た。
う〜ん、簡単だったかなあ・・・。

しかし、こうやって見ると、名前って大切ですね。
人の場合、親からもらう最初の贈り物だけど、
登場人物の場合、物語が始まるとっかかりにもなる。

図書室でよく聞かれるのが、マスコットのボナちゃんの名前。
「ボナちゃんって変な名前」
「なんでこんな名前つけたの?」
「私がつけたんじゃなくて、来た時からボナちゃんだったのよ」
と言うと、
「またまた、先生はウソばっかり」とあきれられる。
「正式の名前は、ボナベントゥラって言うんだよ」
と言うと、
「訳わかんない」と、そこで話が終わる。
「何語なの?」とか「どんな意味ですか?」と聞く子はいないなあ・・・。

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2007年05月08日

どろぼうがっこう

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今日の授業の小道具。
防災頭巾ではない。頬かむりである。
週に一度の3年生の読書の時間。
担任の先生は交換授業で他学年へ入るため、
教務主任のN先生が引率してきてくれることになった。
「よろしくお願いします」とN先生に挨拶したら、
「こちらこそ、一緒に何かやりましょうね」と言ってくださった。
校内でも有名な本好きのN先生。
将来、読み聞かせサークルに入りたい、との夢をお持ちと
聞いたので、一緒に読み聞かせをすることにした。

初めてのコラボレーション。
本は、かこさとしさんの「どろぼうがっこう」(偕成社)
に決めた。
どうせやるなら、と頬かむり用の手ぬぐいを用意。
朝見せたところ「えっ?やるの?」ととまどい気味のN先生。
やっぱり、恥ずかしいよね、それに試しにやったら息が苦しかった。
頬かむりはあきらめよう。

と思っていたのだが・・・・
授業が始まった途端、
「手ぬぐいはあるんだよね」とN先生。
「えっ?やるんですか???」
N先生には「くまさかとらえもん校長先生」をやっていただいた。
まさにドン、ピシャリのはまり役。
「♪ぬきあし さしあし しのびあし」のところは、
さながらミュージカルを見ているようであった。
子ども達にもオオウケ。大爆笑の嵐!

読み聞かせが終わったところで
「どろぼう」が出てくる本を何冊か紹介した。

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昨年の3年生にも同じテーマで本を紹介したことがあったが、
今回は少し変えた。

「すてきな三にんぐみ」
「ミドリノ森のビビとベソ」
「図書館員になった山賊たち」(「海賊の大パーティ」収録)
「大どろぼうホッツェンプロッツ」
「日曜日には夢を」(「電車にのって」収録)

いやあ、でも楽しかったなあ。
さすが忘年会で、“バレエのチュチュをはいて踊った”
という逸話を持つN先生。
ちなみにN先生、ジョージ・クルーニばりに渋い魅力の、
中年男性である。

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2007年05月07日

教科書に出てくる本

ゴールデンウィークが終わった。
5月病にならないように、気分も一新!
特別展示を新しいものに変えた。

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各学年の国語の教科書に載っている本を集めた。
何年か前、同じ特集をやったことがあるが、
意外に評判が良く、貸し出しが多かった。
教科書に載っている話は、原作より短かったり、
挿絵がまったく違っていたりする。
この中で特に私が薦めたいのは、6年生の教科書に出てくる
星野道夫さんの「森へ」(たくさんのふしぎ傑作集)。
せっかくの美しい写真。やはり原作でじっくり味わってほしい。
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2007年04月26日

たんぽぽ畑で・・・

1年生に朝読書の時間の読み聞かせ。
今日は「おなべおなべにえたかな?」(こいでやすこ・さく 福音館書店)を読んだ。

こぎつねきっこが、おおばあちゃんの留守の間、
スープの番をするお話。
味見をしたらあまりに美味しくて、
「もういっぱい、もういっぱい」と言っている内に、
おなべがからっぽに・・・。

たんぽぽを入れたスープはきれいでおいしそう!
「コトコト」「フツフツ」「グツグツ」という音もいい!
1年生に読み聞かせをするのは三度目だが、
今までで一番集中して聞いてくれた。
わかるな〜、おいしそうだもんね。
きっこ達と一緒に、おなべがにえるのを待っている気分になる。

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この本を読んで思い出したのが、校庭に咲いたたんぽぽ。
図書室の窓から見ると黄色い絨毯のよう・・・。

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こんなにきれいに咲いていても、来月の愛校作業の
草取りの時には、抜かれてしまうんだろうな、雑草だから。
そう思うと、なんだかもったいなくて、写真に撮った。


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2007年04月19日

はらぺこあおむしとペロペロキャンディー

朝読書の時間、1年生の教室へ出張読み聞かせに行った。
1年生に読み聞かせをするのは、今日が2回目。
先週の1回目は「こぶたは大きい」(ダグラス・フロリアン作 灰島かり訳 BL出版)を読んだ。
1年生というと、なぜか「大きい」という言葉が思い浮かぶ。
小学校の中では、年齢も身体の大きさも一番小さい1年生。
しかし、存在は「大きい!」。

今日はエリック・カールの「はらぺこあおむし」を読むことにした。ただの「はらぺこあおむし」ではない。
大きい「はらぺこあおむし」だ。

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「はらぺこあおむし」(エリック=カール さく もりひさし やく 偕成社)のビッグブック。
しかし、1年生にはすっかりなじみの存在らしく、
「しってるぅ」「なんべんもみたー」という声が。
では、これでどうだ?

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いちごから顔を出したのは、はらぺこあおむしのぬいぐるみ。
娘が小さい頃、近所のご婦人からいただいた。

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これには、1年生も大喜びしてくれた。

さて、はらぺこあおむしは、土曜日たくさんご馳走を食べるのだけど、
「チョコレートケーキ、アイスクリーム、ピクルス、チーズ、サラミ」までは、「おいしそう」の歓声。
しかし「ペロペロキャンディー」と言うと、「わーきらい!」の悲鳴が・・・・。
えっ?ペロペロキャンディーがきらいなの???
では何が好き?と聞くと、チーズだのサラミだの。
みんな将来はいい酒飲みになりそうだね。
先生は今から一緒に飲む日が楽しみだ!!
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2007年04月02日

春・・・あたらしい出会いの季節

今日から19年度のスタート。
リニューアルされた新メンバーで、職員会議に臨む。
新しく来た先生は、緊張の面持ち。
古株の私だって、最初はやっぱり緊張する。
でも、新鮮な気分はいいもので、この時期が一年の内で
一番職員室が華やぐ季節ではないだろうか。
いつもはジャージ上下といういでたちの先生方も、
今日はバリッとスーツに身を固め、女の先生方からは
仄かに香水が薫る。

教務のN先生に今日もまた、ニコニコしながら聞かれた。
「先生、図書室のテーマは決まったの?」
「えっ、はい。・・・こんちゅう、です」
新しい企画は今のところ「昆虫かるたクイズ」のみ、なので
思わずこう答えてしまった。
しかし、テーマが「昆虫」っていうのも、ないよなあ、
と我ながら気まずかったのだが、N先生は、満面の笑みで、
「ほんとう!それは、いいねえ」と返してくれた。

昨年度の展示は「いい先生ってどんな先生?」というテーマで、
学校や先生に関する本を特集したが、
今年度は「春・・・あたらしい出会いの季節」にした。
我が校は、単学級なのでクラス替えがない。
だから、新年度になっても新しい友だちというのは、
転入生が来ない限りないのだが、それでも、
やはり春は出会いの季節だと思う。

別に新しい友達と出会うだけが出会いではない。
誰と出会うか、もしくは何と出会うかというのは人それぞれ。
自分の中の新しい可能性を発見することだって「出会い」と
言えるだろう。

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この一年で素晴らしい出会いがたくさんありますように!
子ども達にも、そして私にも・・・。
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2007年03月12日

本はかりられません

今年度の貸し出しも金曜日で終了し、
あとは、本を返してもらうだけになった。
本を借りに来てもらえないのは淋しいが、仕方がない。
今年度も、今日を含めあと9日間なのだ。

しかし、今までの経験から言って、
貸し出しが終了したことを、子ども達がすんなり納得してくれるとは思えない。
と、いうか忘れてしまうだけなのだが。

それで、こんな風にしてみた。

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これまでは、ドアの前にお知らせを掛けていたのだが、
殆ど見てくれなかった。
これならさすがに気がつくだろう。

休み時間になって、常連の男の子登場。
「せんせい、14日に返すんでしょ」と早速質問される。
「(いいぞ、いいぞ)そうよ、よく覚えてたね!」
「それでさあ、その日返したら、また2冊借りられるのかなあ」
「(ガクッツ)〇〇くん、そこに書いてあるでしょ?
(お知らせを指差して)借りられるかどうか、考えてみよう」
「借りられるのかなあ」
〇〇くんは、まだ悩んでいた。

引き続き、6年生の常連の女の子が入ってきた。
先日私が紹介した「12歳の伝説」を抱えている。
「せんせい、これ返すけどさ、〇ちゃんが次に借りるからね」
「(ガクッツ、ガクッツ)あのー、もう借りられないんだけど」
「えっ、そうなの?〇ちゃん借りたいって言ってたよ」
私も貸したいのはやまやまなんだけどね。
〇ちゃんには図書館か、中学の図書館で借りてもらうしかない。

せっかく「お知らせ」を作ったのに、あまり役に立っていないみたい。
私の書き方が悪いのかなあ。
1年生の常連△くんが本を返しに来たので、
今度は後についてアドバイスさせていただいた。

しかし、考えようによっては、こんなに嬉しいことはない。
卒業まであとわずかだというのに、まだ本を借りたい、と
言ってくれるのだから・・・・。


posted by Helenaヘレナ at 11:21| Comment(7) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月08日

6年生へ最後のブックトーク“12歳”

6年生への最後のブックトークの日がやってきた。
散々悩んで構成を考えたり、準備したりしても、
結局は本番が全て!というか、その場の雰囲気や流れに
任せるしかない。

場所は図書室にした。
6年教室でやろうかな、とも考えたが、
その後の貸し出しや、読書環境ということを思えば、
やはり図書室がベストである。
何より、6年生への最後のブックトークは図書室で
やりたかった。

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紹介した本は、以下の通り。

@「鏡 ゴースト・ストーリーズ」(偕成社)

A「空のてっぺん 銀色の風」(小峰書店)

B「時計坂の家」(リブリオ出版)

C「12歳たちの伝説」(新日本出版社)

D「夏の庭」(徳間書店)

E「春のオルガン」(徳間書店)


@〜Bは、ファンタジーで、12歳で不思議な出来事に巻き込まれるお話として、紹介した。
C〜Eは、現実を舞台にした本だけど、作風はそれぞれ異なる。
「夏の庭」と「春のオルガン」は同じ湯本香樹実さんの作だが、
同じ作者ということが疑わしく思えるくらい違う。

ブックトークの後、貸し出しがあったのは、C〜Eだった。
A、Bは、以前ブックトークで紹介したことがあったので、
新鮮味にかけたのかもしれない。

正直、あまりうまく出来なかった。
声が時々震えてしまったし、今ひとつ物語を
生き生きと再現できなかった気がする。
実家へ帰った疲れが出たのかな・・・(ああ、言い訳)
事前に入れ込みすぎると、大体失敗するものだ。

しかし、子ども達は皆真剣に耳を傾けてくれた。
おしゃべりする子は一人もいなかったし、
居眠りする子も、よそ見する子もいなかった。
怖いくらい真剣な眼差しを向けてくれる。

この学校の子たちは、学年が上がるに連れて
聞く態度がよくなる。
すごいなあ。
照れが出るから、憎まれ口をきいたりもするけれど、
心の中ではしっかり、卒業の準備ができているんだな。

やっと、全学年のブックトークも終了。
後は、卒業と終業に向けて、ラストスパート。
ああ、でも疲れた・・・。
暫く寝ていたい。

posted by Helenaヘレナ at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月07日

ほんとうのことをいってもいいの?

今日は、「6年生を送る会」が開催された。
インフルエンザが流行り出しているため、
延期するかどうするか、検討されたらしいが、
結局マスク着用で、全員体育館へ集合。

クイズと各学年の出し物の二部構成。
昨日まで、お休みをもらい実家へ帰っていた。
そのせいか、ステージで一生懸命頑張っている
子ども達の姿は、食べてしまいたいほどかわいかった。

各学年、それぞれの個性を生かした出し物をしていたが、
中でも、1年生は面白かった。
6年生全員の似顔絵を書いたプレートを
首からぶら下げ、リズムに乗って、
6年生一人一人の将来の夢を紹介する。
一人紹介し終わると、全員で
「がんばれ、がんばれ、〇〇」とエールを送る。
「将来の夢」は1年生が6年生に直接インタビューしたらしい。

職員の出し物は、去年に引き続き拡大投影機を使っての
本の読み聞かせ。
担任の先生が選んだ本は「ほんとうのことをいってもいいの?」
(BL出版)
挿絵を描いたジゼル・ポターが好きで三年前購入した。
主題がはっきりとしていて、非常にわかりやすい。
あまりにわかりやすすぎて、絵本としての趣が損なわれるのでは、と心配になるほどだ。
しかし、こういった社会上のマナーは、しっかり教えるべきで
そういう意味でも優れた本だ。
ぜひ、第二弾として、プライバシーをテーマにした、
「のぞいてもいいの?」(仮題)を出して欲しい。

読み聞かせが終わって、担任の先生から、
「卒業まであと九日間、思いやりをもって人に接して欲しい。
そして、思いやりをもってほんとうのことを言ってほしい」
というようなコメントがあった。
また教頭先生からも、言葉は人類最大の武器かもしれない。
言葉一つで何人もの人を動かすこともできるし、
たった一人の大切な人を失うこともありえる、
というお話があった。

なるほど。
以前記事にした「辛口」ではないが、
心にもないお世辞を言わず、自分の思ったまんまの
言葉を発することは、小学生の美点でもあり特権でもある。
しかし、それは目も鼻も口も、そして心も子供サイズの
かわいい小学生だから通ること。
6年生の彼らは、そういう点でも大人への仲間入りを
しなけらばならない。

しかし、私が最も感じ入ったのは、
「卒業まで、あと9日間」という言葉だった。
こんなことしている場合ではない!!!
一瞬、図書室に駆け戻りたくなった!







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2007年03月02日

図書委員がえらんだベスト1

今年度最後の委員会活動。
一年間の反省は、すでに前回やってしまったので、
今日は、「図書委員が選んだ18年度ベスト1」
を展示してもらうことにした。

自分が一年間図書委員をやってきた上で、
オススメしたい図書室の本を一冊選び、
展示してもらう。

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私がいつもやっているように、
タイトルとおすすめの言葉、あと絵も書いてもらうことにした。
自分の名前は書かないので、印かマークをつける。
自分の名前を一字入れたハンコのようなマークを
絵のすみっこにちょこっと入れていた子が多かった。
おすすめの言葉に苦労していたので、
国語の授業で本の帯を作ったことを思い出して、
と言った。

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できあがって展示イーゼルに貼り付けると、
「わあ、すごい!」と自画自賛。
どの子も、嬉しそうに自分が展示した本を眺めていた。
借りに来た友達に
「私が書いたの、どれだと思う?」と尋ねていた子もいた。
私が作るより、余程効果がありそうだ。


卒業式も間近の暖かな金曜日。
試験で早く終わったとかで、去年の卒業生が
中学の制服姿で遊びに来た。
「この椅子ちっちゃい〜」なんて言いながら、
恒例のお絵かきをしていった。
「もう一度小学校に入りたいね」
「うん、1年生が一週間、2年生が一週間って感じで」
「6年生では修学旅行に行けるよ」
書き終わった絵をもってきて
「先生、これ図書室に飾ってね〜」と言い残し
制服のスカートをひらひらさせて、去っていった。

あと一月もしない内に、6年生もこの制服を着る。
旅立つ先がある若者はいいなあ。

PS.
実は私も明日から一身上の都合で実家へ帰ることになりました。
暫く?戻りませんが、図書室をよろしく!お願いします。
と、図書委員さんと主任の先生に頼んで、図書室を後にした。
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2007年02月28日

“12歳”は難しい

来週やる6年生対象のブックトークは、
テーマが「12歳」。
テーマは昨年の内に決まっていた。
「12歳」の本を求めて、blogでも呼びかけ、
いろいろな方に教えていただいた情報を元に、
新しく本も購入した。

「12歳」をテーマにした本を読んで感じたのは、
私がいかにこの年齢から遠く離れてしまったか、
ということだった。
「12歳たちの伝説」(後藤竜二 作 新日本出版社)
は、とても力のある本で、グイグイ引きこまれるように
読んだ。
でも、読み終えた途端息苦しくなってしまった。
なんとなく気恥ずかしい感じもした。
以前、重松清さんの「きみの友だち」を読んだ時も
同様に感じたのを思い出した。
面白くて、夢中になって読んだし、読み終わった後は、
とにかく辺り構わず人に薦めたかった。
でも、やっぱり、逃げ出したくなるほどの息苦しさを感じた。

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湯本香樹実さんのこの2冊も、リストに加えた。
机に置いていると、5年生の女の子たちから、
「この本、面白そう。読みたい。」とせがまれた。
どうやらこの装丁に魅かれるらしい。
装丁って大事だ。
字も小さいし、内容も複雑だが、この子たちなら読めるかもしれない、と思った。

「夏の庭」は、
設定もストーリーもくっきりと際立っていて、
そういう意味でも読みやすい。
しかし「春のオルガン」は、全く赴きが異なる。
Amazon等の読者レビューを見ると、同世代、つまり
12歳の読者は非常に共感を持って読んだらしい。
わかる気がする。
この本は読む人によっては、物足りない感じを持つかもしれないが、
この独特の雰囲気は、まさに「12歳の春」なのだ。
この年齢から遠く離れた私にも、それはわかった。

湯本香樹実という人の作品は、一風変わっている。
森絵都のように甘くないし、梨木香歩のようにも割り切れない。
その分、心の隅っこにいつまでもひっかかっている感じだ。

感慨深いのは、4、5年前は、
森絵都さんの本も、梨木香歩さんの本も、湯本香樹実さんの本も
この小学校の図書室にはなかった、ということ。
私自身、この作者の本は、中学生向けだと思っていた。
それが、今や大人気である。
この何年かの間に、小学生に何があったのだろう?
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2007年02月27日

ハンサムなおばあちゃんが出てくる本

昨日朝刊を読んでいたら、ショックな事実に
ぶちあたった。
ピック病の記事だったのだが、その言葉の解説に
若年期、初老期という単語があって、それによると
私の年齢は、初老期
に当たるというのである。
ガーン!

若く見せるとか、気持ちは若く、なんていうより、
もう、こうなったら、これしかない!!
「ハンサムなおばあちゃんを目指せ!!」
それでさがしたのが「ハンサムなおばあちゃんが出てくる本」

真っ先に思い浮かんだのが、さとうわきこさんの
ばばばあちゃん」のシリーズ。
1,2年生から、先生方まで、図書室でも幅広い人気を誇っているロングセラーだ。
ばばばあちゃんの日々の生活を楽しくするひらめき、遊び心。
子供の純粋さと大人のテクニックを
併せ持っている、まさにハンサムおばあちゃんだ。

次に浮かんだのは、梨木香歩さん「西の魔女が死んだ」「りかさん」
先日やった5年生対象のブックトークでも言ったのだが、
イギリス人の素敵なおばあちゃんと、純和風の趣味を持つ麻子さんには、共通点がある。
人生に対する姿勢とか、奇跡を起こす不思議な魅力とか。
作者の梨木香歩さんはおばあちゃんの影響が強かったのだろうかとふと思った。

高楼方子さん
「わたしたちの帽子」にも、素敵なおばあさんが登場する。
主人公のサキのお母さんが思わずこうつぶやいたほどだ。
「年とっていくのが、ぜんぜんいやじゃなくなるわね、
ああいうおばあさんを見ると」
「時計坂の家」に出てくる「りささん」というお手伝いさんは
おばあさんではなく、おばさんだが、やはりこんな風に
年を重ねたいと思わせるモデル。
年齢不詳だが、ある時は若く見え、またある時はひどく老成して見える、
そのナゾめいた部分が魅力的だ。

そして、今日朝日新聞の朝刊に載っていた
『石井桃子さん 現役で100歳!』の記事。
石井桃子さんって、絵本や児童書を見れば当たり前のように
その名が載っているが、いや、もう100歳なのですね。
私など、幼い頃「ちいさなうさこちゃん」を何度読んだことか。
実家へ帰れば今だに懐かしく手に取り、娘にも読み聞かせてやっている。
うさこちゃんの名前が実は「ミッフィーちゃん」であることを
知った今でも、私の中では「うさこちゃん」であり、
お父さんは「ふわふわさん」、お母さんは「ふわおくさん」だ。
佐野洋子さんと阿川佐和子さんの対談が載っていたので、
大好きな佐野洋子さんの「だってだってのおばあさん」もリストに加えよう。
このおばあさん、かわいくて大好き!なのだ。

しかし、確かついこの間まで
「素敵な大人の女性」を目指していたはずなのだが、
叶えられないまま、今度は「ハンサムなおばあちゃん」を
目指していくのか・・・。
きっとこんなことをブツブツ言いながら、年をとっていく
に違いない・・・。

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2007年02月26日

流れ星におねがい

流れ星に

出せば必ず予約がつく程、人気の森絵都さんの
新しい本「流れ星におねがい」(フォア文庫)が今ひとつ振るわない。
今日も「あたらしい本」として展示した中で、
ポツンと一冊残っていた。
表紙は「にんきものの本」のシリーズでコンビを
組んでいる武田美穂さんの絵だが、
対象学年になるであろう高学年が、森絵都さんの作品
だということに気がつかないのかもしれない。

ひょいと取り上げて、一読し(恥ずかしながら読んでなかった)
よし、これを来週の6年生のブックトークに加えようと思った。
ブックトークのテーマは「12歳」。
「流れ星におねがい」の主人公桃子は4年生だから、
テーマからは外れることになる。
しかし、あえて加えようと思ったのには、理由がある。

今朝の職員打ち合わせ。
児童会が取り組んだリサイクル活動の結果、
幾らかの収入があった。
子ども達は、当初からその収入で、
みんなが欲しいものを買おう、と決めていて、
ある体育用具を買いたい、と申し出ることにした。
しかし、その安全性や管理の面で、校長先生が
難色を示した。
児童会担当の先生は、児童総会で子供たちが
決めたことを無下に撤回してよいものかと
悩んでいた。
校長先生の考えももっともだし、担当の先生の気持ちも
よくわかる。
経緯もよく知らないし、児童会活動にも関わっていない私
が口を出す問題ではない。
ただ「う〜んいまどきの学校は民主的だ」と思ったくらいだ。

「流れ星におねがい」は、主人公の桃子が運動会のクラス対抗リレーの選手になぜか、
選ばれてしまったことから始まる。
この競技のサブタイトルは「校長先生におねがい」。
優勝したクラスは、ご褒美として、校長先生に
なんでもおねだりできるのだ。

桃子は足が遅いのに「体育係り」というだけで、
リレー選手をおしつけられ、いやなことがあると
いつも相談に行く用務員の仙さんの元に行く。

以前から、森絵都さんは、甘いなあ〜、
と感じていたが、このお話はその中でも殊更甘い!
悪い意味で言っているのではない。
児童書でも大人向けの小説でも、現実的であればいいわけ
ではないと思う。
森絵都さんの持つ「爽やかな甘さ」が、きっと読者を癒すのだ。

これを読んだ6年生が、その爽やかな甘さに気づいてくれますように。
そしてその爽やかさを、身につけてくれたら、もっといいな、
と思う。




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2007年02月22日

異界

いかいな本jpg.JPG

ここは、図書室である。
よかった!ようやくホームに帰ってこられた。
今日は読書活動で、5年生を対象にしたミニブックトーク。
理科室音楽室、と遍歴した末に故郷に帰ってきた気分。
しかし、私を待っていたのは、鼻水攻撃!!
まだ病院へは行っていないので、急遽市販のクスリを飲む。
集中できるだろうか・・・。

今日のテーマは「異界
いかいjpg.JPG

大辞林によれば、「人類学や民俗学での用語。疎遠で不気味な世界のこと。亡霊や鬼が生きる世界」

こう言った途端、席に座った子ども達がシーンと静まりかえった。
いや、もともと人の話を聞く時、集中する子たちなんだけど。

@「おとうさんがいっぱい」(三田村信行=作 フォア文庫)
この本は、「雨降り木曜日」のkmyさんの記事で知った。
面白そうだな、と思っていたら、図書室にもあった。ラッキー!
この本には、鬼も亡霊も出てこない。出てくるのは、ごく普通の人たちばかり。そのごく普通の人たちがある日、突然不思議な世界に迷い込んでしまう。それも出口のない・・・。
そこが怖い。

A「ぼっこ」(富安陽子=作)
友人に教えてもらった本。
読みはじめたら、面白くて、はまってしまった。
「おれがついてるってゆうたやろ」大阪弁でしゃべる「ぼっこ」
がなんとも魅力的に描かれている。
私はこの主人公の茂のように子どもではないから、
「ぼっこ」は助けてくれない、とわかっていても、
時々、ふっと思う。「あー、こんな時、ぼっこがいてくれたら」

B「山猫軒の怪事件」
これは、「おばちゃんらいぶらりあん日記」のnora-takaさんの記事で知った。
本が入った時から、子ども達に目をつけられ、
「読みたい、先生、早く貸してよ」と言われていた。
ごめんなさい。5年生が優先になっちゃった。

C「ふたりのイーダ」(松谷みよ子=作 フォア文庫)
昨年図書室だよりで保護者アンケートを行った。
「心に残る一冊を教えてください」その時、あるお母さんが選んでくれた本。
読み始めると、止まらなくなり、読み終わってからも心をつかんで離さない、という本である。

D「りかさん」(梨木香歩=作)
これは、以前紹介した
私の人形恐怖症が治ったのは、この本のおかげ。
以来、毎晩お雛様と言葉を交わし、おまけに最近は
市松人形が欲しくなってきた。
人形って大事な役割を持ってるんだなあ。知らなかった。

りかさんタイトルjpg.JPG

クスリのおかげで、なんとか鼻水も垂らさず無事
5冊の本を紹介することができた。
ほっと一息。

読書活動の「ミニミニブックトーク」もあと6年生を残すのみ。
う〜ん、これが一番の難関なのだ。
どこでやろうかな?
いよいよ校長室か??
posted by Helenaヘレナ at 12:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月19日

本が失くなる時

常々、思っていたことではあるけれど、
私の側には、ブラックホールがある。
そうでなければ、こんなに物が頻繁に失くなるわけがない。

昨年も、職員会議資料を職員室で失くした。
もともと職員室に私の机はなく、
朝の打ち合わせでは、用務員さんの机を半分借りている。
職員会議の折には、全部借りている。
職員会議の資料を子ども達の目に触れさせてはいけないので、
資料のファイルは用務員さんの机の一角を貸していただいて、
そこに置いた箱の中に入れておいた。
それが、ある日忽然と消えた。
恥を忍んで、みんなに聞いたが、結局出てこないまま。
こう言ってはなんだが、私には特に必要ないものだったので
職員室の外に出なければ別に問題ないのだが、
しかし、どこへ行ってしまったのか、気持ちが悪い。

こういうことがあると、生活していくうえでとても不安だ。
整理整頓できない。記憶に自信がない。
こんな人間が司書をやっていて良いのだろうか???

今日は、朝からブラックホール日和だった。
すでに2冊も本が紛失している。
それも、新しい本。
ブラックホールは殊更新しい本がスキなのである。
朝、今年度最後の新しい本を展示した直後、
「かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまご」が忽然と姿を消した。
空になった展示イーゼルが、少し離れた場所にむなしく倒れていた。
しかし、ロングの休み時間は音楽活動で、誰一人として図書室に入ってきた子はいないはずなのだ。
??????
幸い、「かいけつゾロリ」のコーナーの書架を見たら、
そこにあった。あーっ、良かった!でも、断じて私ではない!

昼休み、1年生が大挙押しかけてきて、貸し出しに追われて
いるそのほんの隙に、
「妖界ナビ・ルナI黄金に輝く月」が、忽然と姿を消した。
そこにいた子ども達に聞いても、誰も知らないと言う。
うーっ、うーっ、またブラックホールの穴が開いてしまった!
??????
幸い、5年生の女の子が借りたらしいことがわかった。
「代本板置かなきゃダメじゃない」と注意すると、
「えー、おきました」という返事。
でも、彼女の代本板は、全く違う場所に置かれていた。
う〜ん、彼女の思い違いか?それとも事件か???

今回は、幸いなことに2冊ともブラックホールの口に
合わなかったらしく、吐き出してくれた。よかった!
しかし、ブラックホールに飲み込まれて、
結局戻らなかった本も、今まで何冊もあるのだ。
ブラックホールがある図書室は、ウチだけだろうか?

対策といっても、難しい。
カギをかけるわけにもいかないし、大体今日の2冊だって、
私がいる前で吸い込まれてしまった可能性もあるのだ。
一番困るのは、つい子供を疑いそうになってしまうことだ。
ブラックホールの仕業だというのに・・・・。
う〜ん、今日の職員会議、出たくないなあ。

posted by Helenaヘレナ at 14:26| Comment(10) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月15日

動物が出てくる冬の本

?jpg.JPG

これは音楽室である。その証拠に楽聖達もいらっしゃる。

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どうして音楽室かというと・・・・、
それは3・4年生のブックトークをするからであって・・・
単に音楽室が、3・4年の教室から近いからではなく、
この人数が入れる教室は音楽室しかなかったのだ。
先週の1・2年へのブックトークは理科室だった。
理科室の次は、音楽室だ。
図書室に帰れる日はいつだろう。

さて、テーマは「冬の本」にするつもりでずっといたのだが、
最近のこの暖かさである。
冬はどっかへ行ってしまった。
それで急遽テーマをマイナー変更。
動物が出てくる冬の本」にした。

@「しろくまだって」(斉藤洋作 高畠純絵 小峰書店)
冬といえば、なんてったって「シロクマ」だ。
昔“シロクマくん”というクーラーがあったくらいだ。
テレビなんかでクマの映像を見ると、まるで人間が着ぐるみを着てるみたいに思うが、
この表紙もそんな感じがするかもしれない。物語の初めのページを読んで聞かせる。
この本、私がこの学校に来た時、最初に手に取った本なのだ。
面白くていっぺんで気に入ってしまった。
早速コメントをつけて展示したのを覚えている。
しかし、斉藤さんと高畠さんのペアって、なぜかプロレスが出てくるお話が多い気がする・・・。

A「ペンギンじるしれいぞうこ」(竹下文子・作 鈴木まもる・絵 金の星社)
シロクマはクーラーだが、ペンギンの冷蔵庫だってある。
冷蔵庫は不思議だ。パソコンがない家でも、テレビがない家でも、掃除機がない家でも、
冷蔵庫はある!に違いない。
それくらい冷蔵庫の普及率は高いと思われるが、
その普及率に反して、冷蔵庫にはナゾが多い。
まず、広いようで結構狭い。その証拠にどんなに大きい冷蔵庫もすぐに食品でギュウギュウ詰めになってしまう。
また狭いようで結構広い。その証拠に入れたと思ったものがいつの間にかなくなっている。
ひとつだけ残っていたプリン然り、2本残っていたはずのちくわ然り。
あのプリンやちくわは一体どこにいったのだろう?
そして冷蔵庫はいつ開けても、北極のように冷えている。
それはなぜか???
そう、こういったことは全て「冷蔵庫ペンギン」の仕業なのです。

B「火よう日のごちそうはひきがえる」(評論社
冬、冬眠する生きものも紹介しよう。
それは、カエル。カエルは土の中で眠ってばかりいるものと思っていたが、そうではないらしい。
ウォートンとモートンのひきがえるの兄弟は、暖かな土の中の家で仲良く暮らしている。
ある日、モートンの作ったカブトムシの砂糖菓子があまりにおいしかったので、ウォートンは遠くに住むおばさんに届けてあげたくなった。さあ、危険な冒険の始まりだ。
お話は面白いが、このカブトムシの砂糖菓子は、あまり想像したくない代物である。

C「ムーミン谷の冬」(トーベ・ヤンソン 講談社)」
次も、冬眠する動物。といっても、正確には「動物」ではなく、「妖精」である。ムーミンは「カバ」だと思っている子が多いが、カバではない。ムーミントロールなのだから。
この本には、作者トーベ・ヤンソンの国フィンランドの冬の様子が描かれている。
美しいオーロラ、マイナス30度にもなる寒さ。
そして、冬は一日中日が昇らない場所もある、という夜の国。
寒いのもつらいが暗いのはもっとつらい気がする。
しかし、だからこそ、来るべく春は美しく、その到来をみんなが待ちわびている。

D「てぶくろ」(ウクライナ民話 福音館書店)
これはオマケ。話題を変えて、身に着けるもので冬の必需品と言えば・・・、そう手袋。
このお話、私は大好きだ。
最初はおじいさんの落とした手袋に、あんなにたくさんの動物が入るわけはない、と思うのだが、絵本を読み進んでいく内、不思議と納得してしまう。
そういうことも多分あるんだろうな、という具合に。
そして子犬が吠え立てたことで、手袋の中の動物達はいっせいに逃げ出し、また等身大の手袋だけが残っている。
このサイズの伸び縮みは見事!

E「ごめんねがいっぱい」(フォア文庫)から「しましまてぶくろのひみつ」(竹下文子作)
Dを受けて。これは新しい本の紹介も兼ねた。
この本には「ごめんね」という言葉にまつわる短い話がいくつか入っているのだが、
春を待つ気持ちと「ごめんね」と謝る時の気持ちはどこか似ている。
寒さが緩み、雪が溶けると、体も心もほっとする。それと同様、怒っていた相手が「ごめんね」の一言で「いいよ」と許してくれた時、緊張感が解けてほっとするのではないだろうか。

以上を、なんとか15分程で紹介した。
ロングの休み時間を利用した読書活動だが、3年生はこの後
外部講師の方が図工の授業をしに来てくれるのだ。
この間のように時間オーバーというわけにはいかない。

しかし、特別教室でやるのもたまには悪くない。
ガスのゴム管がぐるぐるしている理科室もなかなか趣があったが、楽聖に見下ろされる音楽室もいいものだ。
次は校長室辺りがいいんだけど・・・・。

posted by Helenaヘレナ at 11:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月09日

今年度最後の受け入れ

今年度最後の新しい本が来た!
もう予算はすっからかん、と思っていたのだが、
またどこからか出てきたらしい。アリガタや!アリガタや!

しかし、もう終わり!と思っていたので、
「急いで執行してください」と言われても正直困った。
そこで、いつも遊びにいくブログの方方から、
勝手にお知恵を拝借した。

himaさんからは「きみがしらないひみつの三人」(徳間書店)を。
nora-takaさんからは「山猫軒の怪事件」(小峰書店)を。
ふくろうさんからは「オウエンとムゼイ」(NHK出版)を。
kmyさんからは「ルリユールおじさん」(理論社)を。
みなさん、ありがとうございました!!


新しい本の中から司書研究会に提出する「おすすめの本」を選ぶことにした。
あれもいい、これもいい、と迷ったが、司書研ということもあり、やっぱりこれにしました。

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「ルリユールおじさん」(いせひでこ・作 理論社)
kmyさんの「雨降り木曜日」で、この本の存在を知ったのは、
テレビで、この仕事に就いている日本人のルポルタージュを
見た直後だった。
運命的なタイミングと思ったのを覚えている。
番組を見ながら「私もやってみたいなあ」とつぶやくと、
傍らにいたフレディさんが「ええっ」と驚きの声を上げた。
「なんて、身の程知らずな・・・・」
そう、私は司書という仕事に就いている人間の中でも
(たぶん)前代未聞のブキ!(不器用のこと)
所詮かなわぬ夢だが、でもムキ不向きはともかく、
私は一人シコシコやる手仕事に憧れる。

どんな本かは、kmyさんの記事を見ていただければいいので、
こまごま書かないが、この本は、作者のいせひでこさんが、
パリに住み込んでまでして、工房に通い生まれた逸品なのだ。
「本は時代を超えてそのいのちが何度でもよみがえる」(あとがき引用)その本を、読み手に渡す役割を担っている自分の仕事に
ささやかな幸福感と誇りを感じた。
posted by Helenaヘレナ at 16:17| Comment(10) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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