2007年02月08日

イヌとネコのなまえ

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これは、理科室である。
どうしてここに、本が並んでいるかというと・・・、
1、2年生対象のミニブックトークをしたからである、ここで。
どうして理科室でしたかというと・・・、
1、2年生の教室に一番近いからで、
どうして近い場所を選んだからというと・・・、
ロングの休み時間でやらなければならなかったため、
移動の時間がもったいなかったからである。

テーマは「なまえ」。
どういうなまえかというと、
例えば「ミュータント」とか「モリー」といった名前。
そうです。「イヌとネコのなまえ」なのだ。
1、2年生は、イヌやネコが出てくる本が大好き。
そこで、本の中に登場するイヌとネコの名前をクイズにした。

名前を書いた短冊を用意する。
これはイヌの名前?ネコの名前?と子ども達に問いかける。
イヌらしい名前、ネコらしい名前というのがあるのかもしれない。大体2つ単位で、出していく。

@「バム」と「ダヤン」
最初はわかりやすい問題から。どちらも人気者なのでみんなすぐにわかったようだ。

A「エルフィー」と「ラルフ」
「エルフィー」も正解率が高い。一年の教科書に出てくる「ず ーとずっとだいすきだよ」のエルフィだからだ。
一方「ラルフ」は認知度が低い。
エルフィーもラルフも共通しているのは、どちらも飼い犬・飼い猫だということ。
しかし、2匹はかなり違う。
どう違うかは、冒頭の文章を読めばわかる。
「エルフィー」が「エルフィーは、せかいでいちばん、すばら しい犬です」とあるのに対し、
「ラルフ」は「あくたれねこのラルフは、セイラのねこでした」で始まるのだ。
ラルフのあくたれぶり、とくとごらんあれ!

B「タンゲくん」と「ろくべえ」
「ろくべえまってろよ」は1年生が大活躍する。
「タンゲくん」はネコだが、名前が面白い。
これは「タンゲサゼン」という片目のおさむらいさんににているからかな?
そういえば、ウチのミューちゃんとタンゲくん、似てる・・・。

C「ヘンリー」と「ハリー」
「ヘンリー」(「スキーをはいたねこのヘンリー」)は、スキーが得意なスゴイネコ。これを読むと、自分の家の猫にもスキーをはかせてみようとする人が必ずいるような気がする。
イヌの「ハリー」だって負けてはいない。どんな「だいかつやく」をするんだろう?

D「ムクムク」と「とら」
「ムクムク」は「ブルブル」という「やさしいライオン」のおかあさんになった。
「とら」は、とら縞模様だからだが、このネコとにかく大きい。本当にネコなのか???

E「ブブヒコ」と「じゃんけん」
フレンチブルドックの「ブブヒコ」が長い国と丸い国を冒険する。「ブブヒコ」も人気者だね。
ネコがどうやってじゃんけんするか知ってる?ネコとじゃんけんしたら勝てるだろうか?
ウチのミューちゃんとじゃんけんしてみたいなあ。

F「スノウ」と「シンシア」
「七日間のスノウ」は、生まれたばかりの子猫。ぜんそくのお姉ちゃんがいるので飼えないと思った女の子は、秘密の場所で育てることにした。ページ数はけっこうあるが、字が大きいので、低学年にも読みやすい。
「ありがとうシンシア」の「シンシア」は介助犬。
先日福祉講話があり、車椅子の人に会ったばかりの子ども達。
「シンシア」も車椅子のご主人を助ける犬だ。
でも、「シンシア」は道具ではない。家族の一員。そこが素晴らしい。

G「あしなが」(あきやまただし 作・絵)
読み聞かせ。
このお話、個人的にさほど気に入っているわけではない。
大体、私は動物を擬人化したお話は苦手な方。
しかし、「あしなが」の最後のセリフ

「えっ、あしながって、ぼくのこと?ぼくにそんなすてきななまえがあったんだね」

が、今日のテーマを象徴していると思った。
友だちも飼い主もいない「あしなが」には「なまえ」がなかった。
なぜなら名前というのは、人に呼んでもらうためにあるようなものだから。
名前をもらった「あしなが」は、もう一人ではないんだな・・・。


反省!
ちょっと盛りだくさんで、長すぎたかしら・・・?
ロングの休み時間を過ぎてしまいました。
スミマセン・・・。

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図書室に展示した「イヌとネコの本」たち。

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やっぱり、似てる・・・・。



posted by Helenaヘレナ at 12:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月07日

言葉遊びの本集まれ!!

4年生が国語で言葉遊びの勉強をしている。
自分達でも、言葉遊びを実践し、本を作ったらしい。
そのしめくくりとして、「言葉遊びの本」のブックトークを
して欲しい、と担任の先生に頼まれた。

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左上から「へんしんトンネル」(あきやまただし 金の星社)
「ことばあそびえほん」(のら書店)
「どうぶつはやくちあいうえお」(のら書店)
「どうぶつどどいつ」(のら書店)
「あいうえおっとせい」(さ・え・ら書房)
「おばけのもり」(小学館)
「声に出して読みたい日本語5 言葉遊び」(草思社)
「声にだすことばえほん おっと合点承知之助」(ほるぷ出版)「声にだすことばえほん えんにち奇想天外」(ほるぷ出版)「かぞえうたの本」(福音館書店)
「かずあそび ウラパン・オコサ」(童心社)
「これはのみのぴこ」(サンリード)
「みえる詩あそぶ詩きこえる詩」「しゃべる詩あそぶ詩きこえる詩」(冨山房)


言葉遊びの本は、いっとき集めたので充実している。
個人的には『のら書店』のものが気に入っている。
のら書店の「なぞなぞあそびうた」も言葉遊びの本に
入るのだが、あまりたくさんあってもかえって煩雑なので、
別の機会に紹介することにしよう。

クイズやゲームなどに使うため教材を作ったものもかなりあるので、それを使い遊びながら本の紹介をした。
4年生は、3年生の時、すでに授業でやったものもある。
たとえば「あいうえおっとせい」は、あかさたな、50音の折句になっているのだが、子ども達が本の絵を見ながら自分で折句を作ったこともあった。
その作品を読み上げて「誰が作ったかわかるかな?」と尋ねると、一年前のことでもうっすらと覚えているらしく、
顔を赤くしながら「オレだー」と言う子や、ちょっと自信がもてないなりに「オレの?」と聞く子もいて、なかなか楽しかった。

言葉遊びは何のためにあるのだろう?
「声にだすことばえほん おっと合点承知之助」の
著者の齋藤孝さんによると、つけたし言葉は
「相手との言葉のやりとりにつける、いわば潤滑油のような働きがあります」(本文引用)であり、
「話している相手との距離感をなくし、親しい雰囲気を盛り上げます」(本文引用)という働きがあるらしい。

私が思うに、言葉遊びをすることで精神的余裕が生まれる。
頭も柔軟になる。
言葉の遊びが精神の遊びにつながり、世界が広がる。
今よりもっと大きな視野で世界を見ることができるのかもしれない。

今度職員会議で「そんなことは、お茶の子さいさい河童の屁です」とでも言ってみようかな。
なごむかもしれない。
謝るときは「すいませんねん 亀は万年」と言えば、
角が立たないかも・・・。
でもふざけていると思われて余計に相手を怒らせてしまう気もする。

posted by Helenaヘレナ at 11:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月05日

我が家のお雛さま

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昨日お雛様を出した。
フレディさんと娘が人形をしつらえているところへ、
手伝おうと手を出したら、「ダメだよ。素手じゃ」と、軍手を渡された。
写真を見ながら、ぼんぼりはどの位置だっけ?と言いつつ
飾り付けたが、男雛と女雛の二人だけなので思ったより早くできた。
段飾りのお雛様がある娘の友だちのウチでは、
家族総出で一日かかるそうである。
略式はラクだ。

略式とは言っても、娘はけっこう嬉しそうである。
母もなんとなくウキウキする。
家の中で唯一畳があるのは、娘と私が寝ているこの寝室だけなので、
お雛様を飾った隣に、昨夜もやっぱり布団を敷いて寝た。
床の間も障子もない、和室ではない、ただの畳の間。
そのくだけた空間が、お雛様の登場で、どことなくひきしまってみえる。
和の静謐と華やぎが漂っている。

お雛様というと思い出すのが、この本。

りかさんjpg.JPG 梨木香歩の「りかさん」(偕成社)。市松人形というと、私なんかは、「コワイ」というイメージしかない。大体、人形自体が怖くて、我が家にあるのはもっぱらヌイグルミだ。それでも人からいただいた物は仕方なく飾ってあるが、なるべく目をそらして見ないようにしているくらいだから。
でも、この「りかさん」は全然怖くない、気立てのいい人形だ。
しかし「恨まない、っていうのは、人形にはとてもめずらしい資質だ。美徳といっていい」(本文引用)という文章を読んで、再びぎょっとする。
怖い場面は、確かにあったが、それでも、この本を読み終えた時、
「人形もいいなあ」と思った。雛人形が身近に感じる。
このお雛様は、娘が幸せになりますように、と祈ってくれているんだな。

梨木香歩さんというと「西の魔女」の素敵なイギリス人のおばあちゃんが、
思い浮かぶが、この「りかさん」でも、主人公にとって祖母である麻子さんは大きな存在だ。
麻子さんは、人形を修繕したり染物をしたりと、純和風なおばあさんだけど、「西の魔女」と似ているところがある。
たとえば、現世を修行の場だと思ってるところとかが、そうなのだが、
二人ともリンとしていて、それでいてユーモアがあって、どこか秘密めいていて、こんなおばあちゃんになりたい、と憧れる。

飾りつけが終わって、三人でじっくり雛人形を眺めながら、
「なんか顔つきが変わったね」と娘が言うと、フレディさんも
「うん、ちょっと大人になったみたいだな、髪も伸びたし」
そんなセリフを聞いても、そう怖いとは思わなくなったのは、
「りかさん」のおかげかな?
でもこの略式のお雛様、麻子さんがなんというか
聞いてみたい気がする。



posted by Helenaヘレナ at 10:23| Comment(4) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月31日

暖かな冬

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せっかく「この冬・・あたたかい図書室で本をよもう」と
“冬の本”を揃えたのに、寒くない。

今日の最高気温は、9度らしい。
心なしか、八ヶ岳もゆるんで見える。

ゆるむ八ヶ岳.jpg

3、4年生にするミニブックトーク「冬の本」のために、
エミリー・ロッダの「ローワンと白い魔物」を読み直しているのだが、
ぜんぜん雰囲気が出ない。
例年だったら、雪に閉じ込められ、寒気にあえぐリンの村の人たちに
無条件に共感できるだろうに、今年の冬は、それが難しい。

普段の冬でも半袖、もしくはランニング姿という
見ているだけで寒い子どもがいるのだから、
今年は、脱いでも脱いでも脱ぎ足らない様子。
ストーブをたいていると、校庭を駆け回ってきて額に汗をかいた
男の子が「先生、ここ暑い」と文句を言う。

昨年の四月は「ここはナルニア国か?」と思うほど寒かった。
「春が来ない」と嘆いたものだが、今年は「冬が来ない」。
寒くても暖かくても文句を言うのだから、人間って勝手だが、
暖かい冬はこちらを不安にさせる。

そういえば、春が来ない悲劇ではじまる物語はあるのに、
冬が来なくて困るという話はあまりないなあ、と思っていたら、
ひとつあった。

「ゆきだるまのふしぎなたび」(岩崎書店)
都会で作られたゆきだるまが、とけそうになってきて、
寒い北国に脱出する話。
作者の尾崎淳子さんは北海道出身の方らしいが、
寒い故郷が恋しくなる冬がやはりあったのだろうか?

ところで、エミリー・ロッダの本の中で私は
このローワンシリーズが一番好きで、物語的にも優れていると
思うのだけど、みなさんどうですか?
posted by Helenaヘレナ at 16:09| Comment(6) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月30日

ことわざの本集まれ!ーことわざカルタを作ろう

先週からはじまった、3年生の「ことわざでアニマシオン」
の2回目。
今日は「ことわざカルタを作ろう」の巻。
あ〜わまで、計44枚のことわざかるたを子ども達に作ってもらう。

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これが資料。
「ことわざの本集まれ!」と言ったところで、集まってくれるわけがないので、自分で図書館を回って集めた。

・「ことわざ親子で楽しむ300話」(ぎょうせい)
・「まんがことわざなんでも事典」(金の星社)
・「学習漫画よくわかる中国からきたことわざ事典」(集英社)
・「ことわざおもしろ探偵団」(フォア文庫)のシリーズ
・「どうぶつことわざえほん」(のら書店)
・「ことわざ絵本」(五味太郎 岩崎書店)
・「おもしろ国語ゼミナール ことわざ大発見」(ポプラ社)
・「学習漫画 ものしりことわざ事典」(集英社)
・「日本ことわざ物語玉川学園編」
・「子どもことわざ辞典」(講談社)
・「たのしくわかる ことばの辞典 ことわざ辞典」(小峰書店)
・「たのしく学ぶことわざ辞典」(NHK出版)
・「例解学習ことわざ辞典」(小学館)

「ことわざ辞典」というタイトルの本は、
辞典式になっているので、調べやすいのだが、
ことわざだけでなく慣用句や四字熟語なども
一緒に載っているところが便利なようで困ったところ。
でもそういう本が圧倒的に多いので、もしや
ことわざと慣用句は境界線がはっきりしていないのだろうか?
とも思った。

また「子どもことわざ辞典」(講談社)は、
我が図書室にもあって重宝しているのだが、
見開きのページに、全国の学校から募集した
「創作ことわざ」が載っている。
それを間違えて、書く子がいて、あちゃっ、と思った。
創作ことわざでも悪くはないのだが、やはり最初は
オーソドックスなものから覚えていってほしい。

集英社の「中国からきたことわざ事典」はなかなか面白い。
これを読むと、中国から来たことわざが実に多いことがわかる。
漢字も中国から来たし、言葉のみならず思想の影響も大きいのだろうな。

私がすきなのは、のら書店の「どうぶつことわざえほん」。
シンプルでわかりやすいし、きたやまようこさんの絵も楽しい。

机を回って、子ども達がカルタを作っている様子を見ていくと、
選んだことわざがその子にぴったりで思わず笑ってしまった。

ある釣りが好きな男の子は
「のがした魚は大きい」を選んでいた。
彼は「の」がつくことわざの担当なのだが、最初からこのことわざが
念頭にあったのだろうか?
もしそうならスゴイし、そうでなくてもやっぱりスゴイ。

「泣いてくらすも一生笑ってくらすも一生」
を選んだ女の子は、しっかり者でとってもかわいい女の子。
演歌を思わせるこのことわざと、その子のギャップが
妙に可笑しかった。

子どもって真面目な顔で、人を楽しませてくれるからいいよね!
posted by Helenaヘレナ at 14:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月29日

節分にいり豆をまくワケ

節分にちなんだ本の展示をした。

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1年生の授業で読んだ本がこれ。

????¢¨????.jpg 「鬼といりまめ」(谷真介・文 赤坂三好・絵 佼成出版社)行事むかしむかしシリーズの二月の本。今まで節分には、単純に鬼が出てくる本(「おにのくび」や「ソメコとオニ」など)を読んでいたのだが、こういう本があったとは・・・。勉強不足でした。
これは図書館から借りてきたので、貸し出しができない。来年度に12か月分買おうかしらん。


このお話、いりまめをまく理由はよっくわかるのだが、読後感がよくない。
オニがかわいそうになってくるのだ。
オニはおふくの母さんとの約束通り、雨を降らせて、おふくをお嫁にもらった。
ところが、雪が降ってやることがなかったから、酒ばかり飲んでいたら、
おふくが実家に帰ってしまった。
急いで、連れ戻しにいくと、いりまめを投げつけられて、それを植えて育てて花を咲かせてみろ、と言われる。
それは約束が違うだろう。と言えばいいのに、けなげにもオニはせっせといり豆を土に埋めるのだ。

オニがかわいそうだと思うんだけどな、と言ったら、
1年生の男の子が「そんなことない」と猛然と反発してきた。
「だってオニは悪いことしたんだから、やっつけられていいんだよ」
かわいい小鬼みたいなくせして、人間の味方かよ〜、と思った。
悪いことって、お酒ばかり飲んでたってこと?
「いり豆をまくワケ」じゃなくて「嫁が実家に帰ったワケ」という
記事タイトルになりそうなので、深入りしないが、そんなことで
いちいち実家に帰られちゃかなわない、とオニも思っただろうな。

まあ、おふくの母さんの気持ちもわからないではないけど。
もともと気に入らない婿だったんだろう。
「おまえは、さけばかりのんでよ、よっぱらっているというではないか。
そんなものに かわいいむすめはやれぬ」(本文引用)
私も将来そう言うかもしれないな・・・。

しかし、1年生はかわいい。
“本の感想カード”というのを書かされていて、今日は出張した担任の先生の代わりに見せてもらった。

「オバケちゃんとむわむわむう」(松谷みよこ 作 いとうひろし 絵)の上手な絵が書いてあり、感想のところに、
「この本にでてくるかぞくは、三人でさみしそうでした。かわいそうです」というようなことが書かれていた。
この子は五人家族。自分の生活体験を基にしながら、物語を理解しようとしているんだな、と思った。
もう一人の女の子は森絵都さんの「にんきものをめざせ」を読んで、
「バレンタインデーにふじしろけいたにチョコレートをあげたら、みんなにへんじんといわれた」と書いていた。
もしや、これも体験に基づいているのか・・・?

全員見せてもらったけれど、どの子も絵が上手い。
全学年共通でいえることだが、最近の子は本当に器用だ。
私なんか、「へのへのもへじ」と「アンパンマン」がやっとです。

PS.「アンパンマン」は、絵というものが到底かけない私にも、
かけるように工夫してある素晴らしいキャラクターだと思います。



posted by Helenaヘレナ at 16:27| Comment(4) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月26日

子どもを守る!

昨日、町の小中学校が主催した「地域で守る子どもの安全」講演会に
PTA保護者として参加してきた。

講師は、「子どもの危険回避研究所」所長の横矢真理先生。
こういう研究所があること自体知らなかったのだが、
横矢先生は「極めていらっしゃる」という印象の方だった。
何事も「極める」のは容易ではないが、
極めた人に共通して感じられる「奥深さ」や「謙虚な威厳」が
横矢先生からも伝わってきた。
自分に課せられた人生の課題を、しっかり認識している人を見ると、
いつも羨ましいと思う。


危険と一口にいっても、「犯罪」だけではない。
講演会資料の「子どもをとりまく危険分類図」を見ると、
「事故」「災害」「いじめ・虐待」「環境問題」等、
様々な要因があり、大人はそれらから子どもを守る義務がある。
ではどうやって守るかというと、
・子どもが危険に合わないための環境づくり。
・子どもの危険回避能力を向上させる。
の2つの方法で守るのだ、と先生は仰っていた。

絵を使っての具体的なレクチャーは、面白くわかりやすい
ものだった。
特に、犯罪に関しては、危険な「人」ではなく「場所」に着目し、
そういう場所を作らない、そういう場所に近づかせない、
ということが大切だということだった。
地域安全マップがなぜ必要なのかもわかった。

ただ、例に出されたのが、住宅街の中の狭い道路や、公園、エレベーターといった、私が住んでいる地域の子にはあまり縁のない場所だったのが残念。
我が校は、町内の他の学校とは特に環境が違うので仕方ないのかも
しれない。


終わってみて、他の参加者の反応を見た限り、
「危険」に対して、さほど切実な思いを持っていないかもしれない
という感がぬぐえなかった。
最近の犯罪が「都会」と「田舎」の別なく起きているにしても、
やはり「都会」に比べて、まだまだこの辺りは平和だと思ってしまうのは
ムリもないことだと思う。
私自身講演を聞いていて思ったのは、東京に住んでいた頃出あった様々な「危険」であり、今はあの頃より更に深刻な事態になっているのだろうな、
東京に住んでいる人たちは、まさに一刻も気が抜けない状況なのだろうな、という他人事のような思いだった。
しかし、一度子どもが「危険」に巻き込まれれば、もうここは平和な田舎ではなくなるのだ。
そして、起こってしまってからでは遅いのである。

学校に戻って図書室を探したら、以前購入した
「身近な危険から子どもを守る本」(横矢真理 著 大和書房)があった。
連日報道される子どもの被害。
その事件のひとつひとつを詳しく研究する結果だろうか。
講演する横矢真理先生の顔には、どこか悲しげな表情が刻まれているように見えた。

危険
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2007年01月24日

ふくしの本とヘンクツ小学生

今月末に福祉講話がある。
昨年はパラリンピックの金メダリスト、前場一也さんが来てくださった。

今回は、低学年・高学年分かれて行うため、
二人の講師の方が来校してくださることになっている。
一人は、市役所勤務の方で事故に遭って足が不自由になった。
現在車椅子を利用されている。
もう一人は、目が不自由な方で、盲導犬との出会いや点字などに
ついて話してくださる、という。

担当の先生から、図書室に福祉コーナーを設けてもらいたい、と言われた。
福祉の本を集めたコーナーは、すでに書架にあるのだが、
その中から何冊か集めて展示した。

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月曜から展示しているのだが、今まで借りられたのは
「盲導犬」と「盲導犬クィールの一生」の2冊だけ。
担当の先生に見てもらい、他の先生方にも呼びかけてもらえるよう
言ったのだが、子ども達の反応は今ひとつ
来週になれば、もっと盛り上がるかもしれない。
私からも子ども達に声をかけてみよう。

今の6年生が4年生の頃、何人かの女の子の間で
手話が流行ったことがある。
毎日図書室に調べにきて、ノートにまとめたりして覚え、
友だち同士手話で会話していた。
「手話クラブ、作ったら?」と言ったら、「いいですねえ」なんて
言っていたのに、同好会の段階で解散してしまったらしい。

子どもはあきっぽいものだし(大人だってそうだけど)、
やらなければならないこともたくさんあるから仕方ない。
でも、常々思っていた事だけど、
学校行事が多すぎて
結局その場限りの取り組みで子どもも先生も忘れてしまう。
というか、忘れて次に行かざるを得ないというか・・・。
私が子どもの頃は、小学校のうちからこんなに色々やらなかったけどなあ。
福祉、環境、国際、すべて現在の世の中には必要なことばかりだから
仕方ないのかもしれないが、そんなにたくさん入るのかな・・・?


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今回作ったタイトル
我ながら「いいじゃん」とちょっと自信があったのだが・・・。
3年生の女の子が二人、持ってきて
「せんせい、よんでみよう、ってあるんですけど、よめませんよ、コレ」
と言う。
「えっ?」と思っていたら
「だって、これダンボールだからよめません」。もうーっ。
「そうね、それは読まなくていいです。本を読んでください」
と冷たく答えた。

そういえば、昨日も6年生の男の子が来て、
「先生、今年の紅白見ました?」と聞く。
「う〜ん、全部は見てないな」と言うと、
「へえ、未来に行って見たんですか?今年のですよ」だって。マッタク!

小学生の頃ヘンクツで有名だった我が家のフレディさんに、
「貴方も、こんな小学生だったのかなあ、って思った」と話したら、
「オレもヘンクツだったけど、そこまでじゃなかったな、あっぱれ」
ということだった。
まあ、ヘンクツ言いたい年頃ってあるけどね。





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2007年01月19日

語り合う夢

ようやく図書室だより「飛行船一月号」を出すことができた。
今さら、「今年もよろしくお願いします」もないよな、と思いつつ・・。

今月号の特集記事は、娘の担任の先生の原稿。
題して「〇〇先生と読む動物の本」だ。

魔法の指輪をはめて、動物達と話しをしたという聖書のソロモン王。
不思議な頭巾をかぶると、動物の言葉がわかる昔話「ききみみずきん」。
そして「2000年になれば、小学校では動物語の授業がある」という
予想を立てた1900年の新聞記事。
これらをふまえ、「ドリトル先生物語全集」や「シートン動物記」
椋鳩十などを紹介してくれた。
目のつけどころが、なかなか楽しいな、と思った。

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ひこうせん記事を受けた展示。
「ライオンボーイ」は、私が追加した。

確かに、動物と話せたら楽しいだろうな、と夢見ないわけではないが、
一方で我が家のモリーちゃんやミュータントの不平不満を聞くのは
ごめんだな、とも思う。
大体が、動物まで人間みたいにおしゃべりだったら、
この世の中、うるさくてしょうがない。
やっぱり、「話さないからこそ、動物はかわいいし、気高いのだ」
と手前勝手な結論に落ち着く私であった。

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2007年01月16日

久しぶりのブックトーク

4年生の先生が一日いないことが朝判明し、
4校時に読書の時間が入っていることが、教務主任の先生から告げられた。
あいにく4校時は他学年の利用時間になっていたので、
教務の先生に頼んで3校時に変更してもらった。
以前だったら、せっせと怒りを溜め込むところだが、
今年の私は人間ができている。
大体こんなことでいちいちアタマに来ていたら、
学校勤務は勤まらないのだ。

担任の先生は自主読書を考えていたようだが、
せっかくの機会なので、その前にちょっぴり本の紹介をすることにした。
といっても、いきなり新しいものが出てくるわけがないので、
今までやったストックの中からよせ集めてきた。


@「大きな森の小さな家」「大草原の小さな家」
このブログでも何度も触れたので、しつこいと思われるかもしれないが、
今の4年生には紹介したことがなかった。
私が子どもの頃夢中になった本であること、スーパーもコンビニもなく、食べ物はすべて手作りで、それゆえにとてもおいしそうなのだということ。
この2点以外に、このお話が「アメリカの開拓の歴史」であり、
今のアメリカ人の殆どがヨーロッパからの移住者で、彼らによって追いやられたのが、「大草原の小さな家」にも出てくるネイティブアメリカン(インディアン)である、ことにも触れた。
おいしそうな食べ物が出てくるということから「大きな森のお料理の本」も
一緒に紹介した。

A「シャーロットのおくりもの」
映画が上映されていることもあってネタばれかなあ、と思ったが、
12人中観に行った子は2人。2人にはだまっていてもらうことにして、
表紙を見せながら「シャーロットとはこの中の誰のことでしょう?」
クイズから始めた。
私としては、この本でクモという生きもの美しさや優れた生態を知って欲しいと思う。

B「盲導犬クィールの一生」
これは4年前、当時の4年生に「助け合う人と動物」というテーマでブックトークをしたことがあった。今月の末に福祉講話として盲導犬を連れた目の不自由な方が見えるということもあってとりあげた。
盲導犬が、どんな一生をたどるのか。
ボランティアや、訓練士といった様々な人の協力で、
盲導犬は存在しているのだと、わかってもらえたらいいと思う。

C「ふしぎの時間割」
短いお話が入っている本として紹介。
4年生もファンタジーが大好き。「デルトラクエスト」や「ナビ・ルナ」
などを読んでいる子が殆どだ。
この本はファンタジーの入門書として読むこともできると思う。
学校って一日いると、不思議な事が起こるものなのだ。
今朝のように・・・なんちゃって。

D「だいきらいがいっぱい」
これも短いお話が入っている。
「だいすきがいっぱい」なら、いかにも前向きで児童書らしいが、
「だいきらい」なところが面白いと思った。
でも考えてみれば、人間「好き」と同じくらい、いやそれ以上に「きらい」が気になるものなのだ。そんな複雑な心境があらわれている短編が詰まっている。

4年生には昨年の夏以来のブックトークだった。
反応を見ているとだるそうで、つまらなそうな表情。
失敗だったかな、と思ったが、紹介した本は「大きな森ー」以外すべて
借りてくれた。
「そういえば、反応が表に出にくいクラスだったんだわ」と思い出した。
にこにこしなくても、どっとうけなくても、ちゃんと耳を傾けてくれてたんだね。

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2007年01月15日

スキー教室に向けて

今週の水曜日は、4・5・6年生のスキー教室。
5年生の男の子に
「先生、スキーの本ない?」と聞かれたが、図書室には一冊もないのだ。
近くの図書館に行って探したところ、一冊だけあった。

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「遊YOUキッズ スキーイング」(ベースボ−ルマガジン社)

子供向けのスキーやスケートの本って、案外ないのだなあ。
野球やサッカーはたくさんあるし、水泳や剣道やはたまた相撲の本も
あるというのに、ウィンタースポーツの主役がないなんて。
スケートとスキー教室は毎年あるのだから、揃えておくべきなのだ。
来年度は買おう。

ちなみにこの学校のスキー教室は、スキー遠足で一日だけ
スキー場に行くというもの。
私が小学校の時は、校庭にスキー山なるものがあり、
冬中、体育といえばスキーだった。
吹雪の中スキーをかついで、通学路を歩くのが辛かった。
それでは、スキーは上手いだろう、と思われるかもしれないが、
ぜーんぜん。
今でもスキーというと、あの八甲田山の雪の進軍のような
登下校を思い出す・・・・。


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娘に習ったゆびあみ

昨日、娘がむりやりゆびあみを教えてくれた。
そこで、あんだのがコレ。

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ボナちゃんのマフラー。
情熱的な赤がよくお似合い。

せっかくなので、ゆびあみの本を一緒に展示した。

「ゆびあみであんだボナちゃんのマフラー。
みんなもつくってみない!?
ヘレナせんせいでもあめました。かんたんです」

娘は、ゆびあみを学童で男の子から教わったそうだ。
ビーズといい、最近では男の子の方が上手なんだなあ。
確かに我が家でも・・・。
posted by Helenaヘレナ at 13:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月11日

この冬、あたたかい図書室で本をよもう!

今日から三学期。
夏休み明けは「おかえりなさい。ようこそ図書室へ」という
企画で展示をしたが、今回は

「この冬・・・あたたかい部屋で本をよもう」にした。

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入り口のドアには、「部屋」を「図書室」に変えて、
「あたたかい図書室で本をよもう」の貼り紙を。

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「冬の本」は探してみると、けっこうあった。
絵本が多いが、古典では小泉八雲の「雪女」、アンデルセンの「雪の女王」、宮沢賢治「水仙月の四日」、新見南吉「手ぶくろを買いに」、
ウクライナ民話「てぶくろ」など。
「ライオンと魔女」は、春の来ない永遠の冬が舞台。
「火よう日のごちそうはひきがえる」(ラッセル・E・エリクソン作 評論社)は中学年にピッタリだと思う。
「しろくまだって」(小峰書店)は、斉藤洋さんと高畠純さんのコンビで、私のお気に入りの本のひとつ。いたって真面目、なのにとぼけたしろくまの兄弟が絶妙の味をかもし出している。

「冬の本」は、冬の寒さや厳しさが、圧倒的な存在感をもって迫ってくるのだが、読み終わった後は、ほっと心が温かくなる。
冬の厳しさと、人の心のぬくもりと、そのコントラストが読む人の心をひきつけるのだと、思う。

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2007年01月09日

図書室の備品

1月6日から降った大雪のため、
せっかく出勤してきても、雪かきで一日が終わってしまいそうな予感。
11日の始業式に向けて、足元を確保しておかなければならないのだ。

雪の

昨日、友人の家に遊びに行った時、

「図書室とすっかり一体化してるね」と言われた。

仕事の最終目標は、「図書室の備品と化す」ことだったので、
認められてとても嬉しかった。

「存在を感じさせないくらい自然で、それでいながら、
図書室のいたるところに気配が感じられる」
そんな図書室の備品を目指して、今年も一年がんばりたい!
・・・廃棄はされたくない・・・。

廊下壁面も、アドベントカレンダーから模様替え。
恒例の「干支をぜんぶいえますか?」

えっとー.jpg

えっとー中.jpg

12の月たち.jpg これも新年恒例の展示です。

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2006年12月22日

大好き!冬の本

終業式ー今年最後の図書室。
冬休み中に読む本の特別貸し出しも、すでに終わり、
子どもはまばらだが、常連さんはやってきてくれる。

「ただいま」と3年生の男の子。
彼は図書室に来ると、ずっと絵を書いている。
棒人間が主流だが、リクエストすれば恐竜やサンタも書いてくれる。
どれも虫眼鏡で見たいくらい細かいが、上手い!
この才能伸ばせればなあ、と思う。
彼は帰るとき必ず「また明日ね」と言ってくれる。
今日は「うん、また来年ね!」

次も3年生の男の子。
「ぼくねえ、図書室に読み忘れた本があるんだ」
と入ってきて、「そんな気がしたんだけどなあ」
と言って本を探していると、思ったら、もうイスに座って読んでいる。

6年生の女の子二人は、いつも自分の本を持って図書室にやってくる。
図書室での貸し出し冊数は少ないが、実際に読んでいる本はかなり多い。
一人の子が昨日読み終わったばかりの
「グレート・ギャツビー」を貸してくれた。
代わりに私は「サイダーハウスルール」とレイモンド・カーヴァーの短編集を貸した。
絵も上手で、将来挿絵も自分で手がけて、小説を書きたい、と言っていた。
うん、本が出るの楽しみにしてるよ。


実家に帰らなければならない都合で、年内はもう出勤できない。
それで年明けの準備をする。
展示本のテーマは「冬の本」。
キャッチフレーズは「この冬、あたたかい部屋で本をよもう」

今年は戌年で、イヌの本を集めたが、来年はイノシシ。
あまり本が集まりそうになかったこともあって、「冬」にした。

探したら、思ったより冊数があってよかった。

冬の本

読んでみると、どの本もすごく面白い。
それに、心が温まるようなお話が多い。
冬って寒くて厳しいから、人は自然と温もりを求めるのだろう。

しかし、最後の日って、あっというまに過ぎる気がする。
集団下校で子どもの姿がない学校は、寒くて淋しい。

みんな元気で新年に会いましょう!!

冬
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2006年12月20日

久しぶりにへこんだ日

常日頃から、

「図書室の先生は天使のように優しくなければならない」

という持論を、念頭に置いている。
しかし、実行するのは、かくも困難だ。今日も・・・・

今日は、冬休みに読む本の学年貸し出し日。
各学年、担任の先生も一緒に図書室に来て、

@始業の挨拶
A司書である私から借り方の説明
Bそして担任の先生からの読書指導。

という風に、どの学年も大体スムーズに運んでいたのだが、
3年生でつまづいてしまった。

担任の先生からは、ロングの休み時間に来ると連絡をいただいていた。
別に授業中でなくても、先生がそうしたいというなら異論はない。

休み時間を知らせるチャイムが鳴った途端・・・・

「うおお・・・」というものすごい声とともに、
3年生が図書室にやってきた。
「失礼しまーす。本かりにきました」と言うが早いか、
いっせいに自分の代本板をつかむと、書棚に駆け寄っていった。
我先にと、本をとろうとする27名。
その途端、私の中で「天使のような図書室の先生」という理想は
ガラガラと崩れ去った。
「待ちなさい!全員まず席に着く!」と叫ぶと、
「先生、今は休み時間ですよ」と不服そうに言い返す男の子。
そうだよね、という言葉を飲み込んで
「休み時間でもいいから席に着いてください!」
その後3年生に在籍している娘を振り返り、
「〇〇(よびすて)、先生呼んできて!!」
娘は家での怒った母の姿がよみがえったのか、
「はい!」と顔をひきつらせて先生を呼びにいった。

図書室に笑顔で入ってきた先生に向かってかなり強い口調で
「他の学年は、担任の先生の指導が入りましたけど、よろしいんですか?」
と聞くと、指導は教室でしてきた、という。

その後、早口で、返す日や前もって予約をした人へのお知らせをして、
最後に図書室では静かに行動してください、と注意した。

授業中であれば、子ども達だけで来ても、こんなには騒がなかっただろう。
早く本を借りて、休み時間にしたい、という気持ちはわかるのだけど・・。

天使になりきれなかった私。
我を忘れ感情的になった後は、必ず気まずい思いにとらわれる。
別にあそこまで怒ることなかったじゃん、
娘を使うなんて公私混同じゃないの、先生にもあんな言い方して、・・・。

その後、子ども達にはもちろん先生にも愛想笑いを振りまき、
なんとか挽回しようとしている自分のせこさにまた腹が立つ。
別に間違ったこと言ってないんだから、堂々としてればいいじゃん、
という別の声も聞こえてくる・・・。



こんな気分の時は、内職をして、紛らわすに限る。
雪の結晶作りました。

結晶 雪 けっしょう

雪の結晶はこのサイトに型紙が載っています。
posted by Helenaヘレナ at 11:38| Comment(4) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月15日

I Wish you A Merry Christmas・・・−Dear Friends第2弾

12月のある寒い朝、ふたたび、Yatsyヤッツィーから手紙が届いた。
今度もまたDear Friendsで始まっていた。

「冬はすてきだよ。八ヶ岳の冬はとても寒いから、お部屋をあたたかくして、あたたかいセーターを着て、ストーブの前にごろんとなったり、こたつにもぐったりして、ゆっくり『本』を読むんだ」
(手紙より引用)

ヤッツィーのこの冬のおすすめの本は
「クリスマス・キャロル」「若草物語」らしい。

そして「本を読むってなんだろう?」と続き、

「本の中に、もし『海』が出てきたらその『海』は、君だけの海。
君だけが見たことがあったり、想像することができる海なんじゃないかなあ・・・。
『本を読む』って、そんな風に自分の心の中にその本の世界を
作るってことだと思うな」(手紙より引用)

追伸には、北欧の習慣「4本のロウソクのAdvent」について書かれていた。
う〜む、Yatsyは外国の方なのだろうか・・・?
それにしては日本語が堪能だ・・・。

さて今回も図書室だより「飛行船」に掲載した上で、廊下に掲示した。

やっつぃーくりすますjpg.JPG

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「4本のロウソクのAdvent」。同封されていた絵を、拡大コピーした。絵があると、わかりやすい。













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「クリスマス・キャロル」と「若草物語」。どちらも、クリスマス・イヴにお話が始まる。「若草物語」はクリスマスに始まり、クリスマスに終わる。









〓[〓E〓[〓〓〓.jpgカール・ラーション」はスウェーデンの画家。ヤッツィーが好きな画家らしい。














今回も、「ヤッツィーに返事のお手紙をかこう!!」のお知らせを
作ったのだが、ヤッツィーが「では、冬休みに読んだ本の話、返事まってるよ」と言っているので、ポストの設置は、冬休み明けにすることにした。

図書室だよりを配った後、子ども達から
「ねえ、ヤッツィーって、やっぱり先生じゃないの?」と言われた。
違うって言ってるでしょ。
よくお手紙を読めば、わかるじゃないの、正体が・・・。

ということで、みなさん・・・アイウィッシュユウアメリイ.jpg



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2006年12月08日

昔見た夢「おしいれのぼうけん」

おしいれの2年生の授業。
読み聞かせに選んだ本は「おしいれのぼうけん」
(ふるたたるひ たばたせいち 作 童心社)。

非常に有名な本にも関わらず、今まで一度も読み聞かせに使ったことがなかった。
なんとなく趣向に合わなかったのだと思う、私の。
今回どうして選んだのか。
本当はずっと気になっていたのかもしれない。


エッシャーの銅版画を思わせるモノクロの絵が、
押入れの奥に広がる世界に似合っている。
デコイチとミニカーのライトの光は、
本では白いのに、頭の中に広がるイメージは冴え冴えと黄色いのだ。

絵本なのに長くて、30分はかかったが、
子ども達は身を乗り出して最後まで飽きることなく聞いていた。

みんなは、押入れに入ったことある?
と尋ねると、殆どの子が「あるー」と返事した。
「いつも入って遊んでるよ」「部屋にしてるんだ」
叱られて入れられた子はいなかった。
「うちには、押入れ、ない」と答えた女の子。

そういえば我が家にもないなあ。
あるのはクローゼットか物入れで、
昔ながらの白い襖に黒い取っ手がついている「おしいれ」はない。
ウチの娘は、「こたつ」も「おしいれ」も知らずに育つんだな、
と思った。

「こたつ」も「おしいれ」も、中に闇を持っている気がする。

私も子どもの頃、押入れに入ったことがある。
かくれんぼをしていた時だ。
中に入って、ぴたっ、と戸を閉めると、ほんのりとした闇が広がる。
誰も探しに来ない、と思うと、くすぐったいような、クスクス笑い出したいような気分。
でも、しばらくすると、闇の粒子が、どんどん細かくなって
押入れの世界がじわりじわり広がっていくように感じる。
そして、いつの間にか、夢と現実の境界がわからなくなってくるのだ。

そういえば、この本、自分の夢を手探りで進んでいる感じがあるなあ。



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2006年12月06日

いつもそばにいてね「谷川俊太郎 歌の本」

「仕事に行くにも、買物するにも、それこそ山に登る時も
どこへ行くにも本を持ってないと、安心できないんだよね」

という友達がいて、その話を聞いた時は、
「へえ、すごいな、」と、ただそう思っていたのだが、
最近、ちょっと彼女の気持ちがわかってきた。

私にも、どこへ行くにもバックの中に入れている本がある。

谷川俊太郎 歌の本」(講談社)

先日、リゾナーレのブックス&カフェで見つけた。
金欠プラス書棚が一杯で、「本は図書館で借りる、もう買わない」
と固く誓ったのだが、どうしても欲しくなってしまった。
結局1時間店内をウロウロした末に、買った。

たとえば、バイオリンが弾けるとか、スケートが上手いとかだったら、
自分には到底できないことなので「すごい!」と素直に感動するのだけど、
「言葉」は私だって普段から使っていもの。
特に「詩」はどこか誤魔化されている気がする、
別段テクニックが必要なわけじゃないし、と思っていたのだ、正直。

でも、違うんだよね。
普段から誰もが使っていて、もう使い古されていると思っていた「言葉」が
武器になる。
どういう武器かというと、孤独を癒してくれる武器、
そして時々泣かせてくれる武器。

「私の胸は小さすぎる」という詩がある。
この詩を読むと、私は決まって泣いてしまう。
わあわあ、泣くわけじゃないけど、鼻のあたりがツーンとなって、
涙が目のウラに溜まってくる。

私の胸にひろがる広い海
それが私の夏の思い出
泳ぎながら笑ったあなた白い歯
今日の私のかなしみのように
私の胸にひろがる広い海

私の胸は小さすぎる
今日の私の愛のように
涙となってあふれるあなたの思い出(本文引用)


身に覚えもないのに、あたかも自分の思い出のように、
そして悲しみのように思えてしまう。

ちなみにこの詩集、谷川さんが書いた歌詞を集めてあり、
この詩にも曲がついているのだ。
どんな曲なのだろう。

以来この本を、どこへ行くにも持ち歩いている。
いつもそばにいてほしいーそんな一冊です。
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2006年12月04日

「大きな森の小さな家」の魅力

今日12月4日のおすすめの本は「大きな森の小さな家」。

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私が子どもの頃、夢中になって読んだ本だ。
テレビ映画を見た時は、「父さん」のイメージが本と
全然違っていたので、ショックだった。
ガース・ウィリアムズの挿絵では、あごひげをたたえた
渋い紳士だったから。
もちろんテレビのとうさんも(マイケル・ランドンだっけ?)
若々しくてよかったけれど。

この本は、あの頃ずいぶん人気があったと思うのだが、
今の子どもに人気のある本とはかなり趣が違っている。
「大きな森の小さな家」は、アメリカの開拓民といわれる
人たちの生活が事細かに、そしてかなりのページを割いて描かれている。
それは、豚の潰し方とか、メイプルシュガーの取り方とか、チーズの
作りかたとか、麦の脱穀の仕方とか、なのだが、そんな内容を
子ども達が喜んで読んでいたというのは、今考えると驚きである。
しかし、私自身、非常に楽しんで読んでいたのを覚えていて、
特に好きだったのが、食べ物が出てくるところ。
いつか私も、炭火で豚のしっぽをジュージュー焼いて塩をかけて食べたい、
と願ったものだ。

初めて、この本を子ども達に紹介したのは、四年前。
図書室だより「飛行船」で、「ようこそ・・・飛行船レストランへ」という企画をしていた。
食いしん坊の私は、本の中に登場するおいしそうな食べ物を紹介したいと
思ったのだった。
その第一弾が「大きな森の小さな家」特製“まっしろな雪の上でつくるクリスマスキャンディー”。
「クリスマス」というお話の中に出てくるお菓子で、
作るのが簡単な上に、何より楽しみながらできそうだった。
作りかたは本を見てください。
残念ながら、この企画これ一度きりで終わってしまった。
でも、またやってみたいな。
来年あたり、やろうかしらん。
posted by Helenaヘレナ at 16:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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