2008年07月11日

本の森を飾ろう!

水曜日は、第4回図書委員会だった。
年間活動計画の一学期の活動は、おすすめの本の紹介ポスターを
作ることで、もうとっくに終わってしまった。
さあ、何をやろうか?
実は、図書委員の女の子が以前「本の森のあたらしい友だち」を
書いてくれたことから、「本の森の友だちキャラ」を募集している。
キャラクターが集まったところで、図書委員さんがそれぞれの作品に
賞を決めることになっているのだ。
しかし、まだ枚数が集まっていない。

じゃあ、図書委員会でもキャラクターを描こうか、
と相談していたら、5年生の女の子が、
「ねえ、本の森なんだから、森らしく葉っぱとか描いて飾りつけしたい」と呟いた。
それ、いいじゃん、そうしよう!!
と言うと、「ヤッター」と嬉しそうに笑った。

そういうわけで、キャラクターを描くか飾りつけをするか、
各自やりたい方を選んで始めた。
みんなすごい集中力だった。
お喋りもしないで、黙々とイラストを描いたり、色画用紙を切ったり。
委員会の後は集団下校だったので焦ったが、
しっかり後片付けまでしていった。

飾りつけ、一部お目にかけましょう。

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咲いたのは、花ではなく“本”。

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本棚に絡みつく蔓が素敵!

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西瓜も転がっている。

kocchiheoide.jpg
みんな「こっちへおいで!」


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2008年07月04日

日本の神話

新しい学校には、保護者による読み聞かせボランティアがある。
そのボランティアの方が6年生に読み聞かせてくれた本。

日本の神話〈第1巻〉くにのはじまり
舟崎 克彦
4251008219


息子さんが自由研究で「お神楽」を調べた際、
親子でいろいろ日本の神さまについて勉強したらしい。
伊勢神宮にも行ったという。
その結果、自分達が日本人でありながら日本の神さまのことをまるで知らないことがわかった。
子ども達にも神さまの名前くらいは知って欲しくて、今回読み聞かせに選んだということだった。
“宗教”ぽくなるかな?と躊躇していたけれど、でもギリシャ神話を読むのだから、と。

このシリーズを図書室で見つけた時、私も貴重なお宝に出会った気がした。
読んでみると、「アマテラス」だの「スサノオ」だの「いなばのしろうさぎ」だの、単語くらいは聞いたことがあるが、系統だったことはまるで知らない。
今回じっくり読んでみて、そうだったのか!と発見したことがいくつもあった。

しかし、司書として保護者の読み聞かせボランティアに関わるのは初めてだが、みなさん意識が高い方ばかりでビックリ!!!
他にアンデルセンの『はだかのおうさま』を読んでくれた方がいたのだが、話を知らない子ども達がたくさんいて驚いたらしい。
神話もアンデルセンも昔から脈々と伝わってきたものだから、やはり大切にしたい。
そういうものを子ども達に伝えていくのが、
保護者ボランティアの活動として意義があることではないか、
との意見が打ち合わせの際に出て、みなさん頷きあっていた。

う〜ん、勉強になります。
posted by Helenaヘレナ at 23:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

こびとづかん

こびとづかん (cub label)
なばた としたか
4860951085


今回新しく買った本の目玉の一つがこの『こびとづかん』。
二年ほど前だろうか。
nora-takaさんのブログで目にした時は「おお!」と思わずのけぞった。
前任校で購入しようと思いつつも、結局果たせなかったのは、
ここの子ども達には受け入れられないかも・・・。
という直感が働いたから。

そして、今の学校で購入したのも、ここならもしや人気が出るかも、
という直感が働いたからだった。

そしてその直感が当たった。

始まりは3年生の女の子だった。
絵が恐ろしいほど上手で、プラス宇宙遊泳的にぶっとんだ思考を持つ彼女は、ひと目見るなりこの本を気に入ってくれた。
仲良しの男の子を連れて放課後やってくると、
男の子のために朗々とした声で『こびとづかん』を音読し始めた。
以来、3年生を中心にブレイクした。
ちょうど国語で、本の帯を作るという授業をやっていた彼らは
こぞってこの本の帯を制作し始めたのだ。

でも、何より私が感動したのは、女の子の音読をじっと聞き入っていた男の子の言葉。

「じゃあ、本当にいるんだ。今日ウチに帰ったら探してみよう。
黄色い花ってタンポポでもいいのかな。団地の駐車場のとこに咲いてたから。」


ウケねらいでも何でもない。
本心から素直に出たつぶやきだった。

「感動したね、わたしゃ」
家に帰ってフレディさんに話すと、
「なんか、その言い方、『ちびまるこちゃん』みたい」
と言われた。
そういえば、今の学校の子ども達って、ちびまるこちゃんのマンガに登場する子ども達とどこか似てるような・・・・。

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2008年06月28日

蝙蝠少年

先週は、子ども達を巡る不思議な出来事がいっぱいあった。

まずは、5年生の男の子が午後突然やってきて言った。

「なんだ〜、誰もいないじゃん」

でも、誰もいないのがなんだか嬉しそうである。
彼は最初見たとき、ちょっと乱暴そうなイメージがあった。
というのはつるんでるのが、授業抜けしてフラフラしてる子達
だったからである。
(まあ、その子達も乱暴ってわけではないけれど)
でも最初の印象とは違って、彼は案外真面目だった。
本の森探検(読書マラソン)にもしっかり参加し、
感想用紙に、『みにくいシュレック』の似顔絵を描いてくるようなオチャメな男の子だった。

「ちょっと調べたいんだけど。生き物のこと」

と言いながら、片手でTシャツの上からみぞおちの辺りをそっと押さえている。
「なんか、いるの?そこ」と尋ねると、
ニコニコ嬉しそうに笑いながら、(というか、いつも笑っているように
見える)
「ダメ!バレたらやばいから。先生に見つかったら絶対、ダメです!
って言われる・・・絶対言わない?」
「言わないよ。大体誰に言うの?」

彼がそっとTシャツをめくると、茶色い毛の小さな生き物がランニングにしっかりとしがみついていた。
パッと見、野ネズミのようだが、カラカサみたいな羽根が爬虫類っぽい。
コウモリだ。
「コイツ、何食べるのかな?」

書棚を探すと、こんな本があったので一緒に見た。

ふしぎいっぱい コウモリ (AMAZING WORLDS)
Jerry Young 徳永 優子
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でも、著者が外国の人だからか、この本に載っているのは、
主に外国に生息している大型コウモリが殆ど。
彼のお腹にしがみついているのは、小型コウモリの方だろう。
目がモグラのように小さい、というか殆どない。

動物図鑑で調べると、小型コウモリの食べ物は虫、主に蛾と書いてあった。

「蛾?蛾食べるの?こんな子どもに蛾なんかやっていいのかな?」
彼はひどくとまどって、何度も「蛾かあ」と呟いた。
どうやら、蛾が怖いらしいのだ。意外にも。

「小さな蛾でいいんじゃない?」

と話している内に、チャイムが鳴った。

「マズイ、行かなきゃ。帰りの会が始まっちゃうよ」
と、Tシャツを下ろした。

「その子潰さないように気をつけるんだよ。
皆にみつからないように祈ってるよ」

「知ってる奴もいるんだ。一緒に体育館の掃除やってた奴ら。
体育館で見つけたから」

そう言って、相変わらず嬉しそうな顔をして出て行った。

どうするのかな?
飼いたそうにしていたけど、蝙蝠って飼育可能なんだろうか?
おうちの人が許してくれるとも思えないけど。
彼の様子を見ていると、動物を飼いなれているようには見えない。
飼ったことはないけど、飼いたいと思っている。
蝙蝠をお腹に抱えている顔がすごく幸福そうだったから。
いや、でもいつも微笑みを浮かべているような、そういう顔なのか。





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2008年06月23日

お試し期間中!

新しい本

朝、図書室に出勤し、ピカピカの新しい本が目に入った途端、
気が滅入ってしまった。
学校図書館では、せっかくの粋のいい新鮮な本も子ども達の手に取られなければ、
存在価値がないのだ。

どうしようかな〜、と悩んでいたところへ、
授業が早く終わった3年生がみんなで遊びに来てくれた。
顔見知りの男の子を捕まえて
「〇〇くん、新しい本が入ったんだけど、ちょっと立ち読みしていかない?」(立ち読みは冗談だけど)
と、声をかけた。

すると、「あっ、ホントだ」「鬼太郎の本もある!」「僕はファーブル!」
と言いながら、わらわらと子ども達が寄ってきた。
みんな本はすでに「本の森たんけん(読書マラソン)」の本を借りているので、借りないで、図書室で熱心に読んでいる。

そこで、急遽、
「新しい本お試し期間中につき、現在本を借りているで人も
新しい本をもう1冊借りられます!」と宣言した。

最初からこううすれば良かったのだろうが、新しい本の冊数に限りがあったため、躊躇っていたのだ。

こうして新しい本は目出度く日の目を、ではなく子ども達の目に
止まったのだった。

しかし、ファーブル昆虫記を借りていく子がけっこういるのには
驚いた。
図書室には古くて難しいファーブルしかなかったので、
今回新しくひさかたチャイルドの絵本を買ったのだ。

ファーブル昆虫記 (たまころがし) (科学絵本ライブラリー)
ファーブル昆虫記 (たまころがし) (科学絵本ライブラリー)ファーブル


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本を借りていく子にカウンターから
「読書マラソン以外の本もかりてみてね」と言うと、
「読書マラソンの本を借りろ、って言うんじゃなくて、
違う本にしろ、って言う先生は珍しい」と言われた。

これは誉め言葉かな?うん、きっと誉め言葉に違いない。




posted by Helenaヘレナ at 20:28| Comment(4) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月21日

まっています!新しい本

今年度初、というか、異動して初めて本を購入した。
まだ子ども達の読書傾向をしっかり把握できていないので、
というか、今、子ども達が借りているのは殆どが「本の森たんけん」(読書マラソン)の本なので、把握しようがないのだが・・・。
とにかく1回目は控えめに買った。
前任校の2倍の児童数なので、本の倍買える訳で、
気持ち的にはかなり余裕がある。

前任校で人気があった「ダヤンコレクションぶっく」や、
怪談好きなこの学校の子ども達向けに「水木しげるの妖怪百科シリーズ」など。

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チラシを作り、各学年に一枚ずつ配った。
「数にかぎりがありますので、かしだしはお一人様一回につき一冊とさせていただきます」
というお断りつき。
それでも、この冊数じゃ全員分はないかもしれないなあ。
借りれない子がいたらかわいそうだなあ。
そんなことまで心配した。
配架するのも貸しだし開始の休み時間ぎりぎりまで待って、
本の入ったダンボールも子どもの目につかないように気をつけた。
だって、以前は子ども達が鼻をひくひくさせて、
(新しい本は匂いでわかるらしい)
「先生、これもしかしたらあたらしい本?」なんて聞いてきたからだ。

しかし、休み時間になった途端、図書室に押し寄せる子ども達・・・
という私の想像は見事裏切られた。

だれも、新しい本を借りに来ない。
図書室に来た子に「新しい本が入ったからね!」と言っても
「ふ〜ん」、「私、読書マラソンの本がいい」
「もう少しで20冊だもん」「ポイントもらうんだ」

ショック!だった。
この子達は新しい本に興味がない????
読書マラソンなんてやめてしまおうか。
でも、もしやめたら、誰も本なんて借りにこないかもしれない・・・。

折りしも、昨日は娘の学校でPTA役員会があって、前任校へ行った。
市内の図書館に勤めている友人についつい愚痴ってしまった。

読書に対する考え方があまりに違っていてついていけない。
子どもも先生も図書室に関心がないように見える。

友人は私の愚痴を全部聞いてくれたうえでこう言った。

「でも、ここ(前任校)だって、最初はそうだったんじゃない?
何年もかけて、変えていったんだから。
またこれから変えていけばいいよ」

そうか・・・。
そういわれれば、最初の年はやっぱりめげてしまうこともいっぱい
あった気がする。もう忘れてしまっていたけど・・・・。

もう一回一から出直して・・・。
でも、どうすればいいのか、わからない今日この頃なのです。
posted by Helenaヘレナ at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あたらしいともだち

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「本の森たんけん」のポスターを作って、図書室の入り口の展示イーゼルに貼った。

イラストの殆どは娘の作だが、右下のクマさんとウサギさんは、
6年生の図書委員の女の子が書いてくれた。

ある日、「先生これ書いたんですけど、よかったらどうぞ」
とノートを切り取った紙をくれた。
見ると“本の森のあたらしいともだち”とタイトルがあって、
この絵が書いてあった。
娘作の本の森番キャラもまねして小さくかいてあった。

あまりに嬉しかったので、本人の承諾も得て「本の森通信」にも載せた。
担任の先生に「遊び心たっぷりの素敵な子ですね」と言ったら、
「はあ、そうですね。宿題をちゃんとやってきてくれればもっといいのですが・・・。
でもこんな風にとりあげてくださってありがとうございます」
とお礼を言われた。

そうか、宿題もしないで本の森の“あたらしいともだち”を
描いてくれたんだ。
ありがとう!!
posted by Helenaヘレナ at 12:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月06日

ちょっと嬉しかったこと・・・

この頃の私の一日はこんな感じ。

8:05 学校着。すでに図書室には子供が来ている。
この学校は、朝も貸しだしがある。本来8時には着いていたいところだが・・・。
でも図書委員さんが誰かしら来てくれているので安心。

8:15 朝の職員打ち合わせ

8:30 図書室へ行き、机を拭き、鉢の植物に水をやる。

午前中は 

@本の森たんけん(読書マラソン)の感想用紙を色画用紙に印刷しカッターで切る。
感想用紙は一冊につき一枚なのですぐになくなってしまうのだ。

A調べ学習で子供が突然一クラスやってきて、その対応に追われる。
まだどこにどんな本があるか把握できていないのでうまくいかない。
また、ああその本ならあるある、と思ったら前任校にあったという具合。

Bそうこうしている内、ロングの休み時間に突入。
子供が貸しだしにやってくる。
殆どの子が「本の森たんけん」の本を借りている子供なので、
感想用紙をその場で読んでスタンプを2種類押す。
ズラリと子供の列ができる。
子供の感想を読むのは楽しい。感想はどれも実に素直で正直。

C低学年の読書の時間が入る。
また「本の森たんけん」の貸しだし。
本を1冊読み聞かせる。この選書にけっこう悩む。
気に入っている本は全部「本の森たんけん」の本リストに入れてしまったからだ。

12:35 給食へ職員室へ。
1:00 食べ終わり、全員の湯のみ茶碗を教務の女性の先生達と一緒に洗う。

昼休みはまた貸しだし。掃除になると、2年生の掃除指導。
2年生はかわいいが、一緒に掃除するのはエライ(しんどい、の方言)

午後もまた突然、調べ学習か学年貸しだしに子供がやってくる。


なんだかバタバタしている内に一日が過ぎていく。


でも今日はちょっと嬉しいことがあった。

昼近くに男の子が一人入ってきた。何年生かわからない。
多分、3、4年だと思うが・・・。

「授業でゴリラの絵を書きたいので図鑑を見せてください」

どうぞ、どうぞ、ゴリラなら私も好きよ。
などと言いながら、図鑑を何冊か一緒に捜す。

「ここで書いていいですか?」と言うので、どうぞ、どうぞ、
と、私は暫しパソコンに向かった。

「かけたけど、ちょっと変になっちゃった」

というのでプリントを覗き込むと、何度も消しゴムで書き直した跡のあるゴリラの顔が書いてあった。

いいじゃん、うまいよ。と言いつつ、プリントを見ると

「学校でみつけたおもしろいもの」というテーマが目に入った。

ん?ゴリラ・・・???ここら辺りにサルはいてもゴリラは・・・?
と思い、

これ、どういうこと?と尋ねた。

男の子は俯いたまま、

「あのね、さっき外を見たら、空に浮かんでた」

空に浮かんで・・・、もしかしたらゴリラの顔の形をした雲?

男の子はコクリと頷いた。

そういえば、私も雲をコレクションしてた頃があったなあ、と懐かしく思い出したのだった。

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雨ふりと雨あがりの日に読みたい本

最近雨の日が続いていた。
この図書室は、北側の日の当たらない場所にあるため、
天気が悪いと、途端に冬並の寒さになる。
でも、いいこともあって、今日のような暑い日だと過しやすい。

雨ふりとと雨あがり.jpg

ame雨展示.jpg

前任校の時は長い廊下の壁を飾り付けなければならなかったので
大変だったが、ここではそれで頭を悩ませることはなくなった。
まあ、それが淋しくもあるけれど・・・。
でも展示書架は、リッチな(?)今の学校ならでは。
久しぶりにこういう仕事をした。
posted by Helenaヘレナ at 21:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月31日

君はもう出発したか?

久しぶりの記事更新。
あまりに長らくやっていなかったので、
どんな風に文章を綴ったらいいのかもよくわからない。
自分のだけでなく、リンクをはらせていただいている方々のブログにも
ずっと行っていなかった・・・。

みなさん、お元気でしょうか?
後でまたお邪魔します。


平成20年読書マラソン、本の森たんけんが始まった。
2年生が8日に先陣を切って出発した翌週には
4年、3年、5年と次々出発していった。
出発の前に説明を兼ねたオリエンテーションをするのだが、
実はそこでつまづいてしまったのだった。


私には一つ計画があった。
オリエンテーション時に、4年〜6年生の高学年には
本の森たんけんのリストに挙げた本のブックトークをしようと思ったのだ。
前任校では、よくブックトークをした。
1学年につき1時間という長い時間だったが、
みんな集中して聞いてくれたし、紹介した本には予約が集まった。

ところが4年生のオリエンで、一通りルールの変更点を説明した後、
「では、リストの本を何冊か紹介したいと思います」と言った途端、
「え〜!!」と2、3人の子から、明らかにブーイングと思われる声が出た。
「自分で本を読んだ方がいい」と言う。
そうか、そういう考え方もあるよな、では短めに、と、とりあえず2冊紹介し、
3冊目をとりあげようとした時、ある男の子の
「もう、いいよ、紹介しなくて」という言葉に、私は思わず切れてしまったのだ。

「いいから、聞けっ!!!」

気がついたら、そう怒鳴っていた。思いっきりドスの利いた声で。
一転、シーンと水を打ったような静けさ・・・・。
「あれ?この先生こんなキャラだっけ?」
という表情がどの子の顔にも現われている。
担任の先生がすかさずその男の子を注意した。
「そうよ!あなたが悪いのよ。そんな失礼なこと言うから怒られたでしょ!」

以来、情けないことに、自信をなくしてしまったのである。

5年生も、担任の先生が出張でいなかったこともあり、
説明の段階から、一部の子供が騒いで全く話を聞かない。
ブックトークは、始める前にあきらめた。

ブックトークを聞いてくれなくても、子ども達は本の森たんけんには
熱心に参加してくれているし、態度も実に素直。
子供のせいではなく、私の力不足なのだろう。
もっと勉強しなくちゃ、と前向きに考えてみたものの、
モチベーションは下がる一方。

そんな中、修学旅行から帰ってきた6年生のオリエンを迎えた。
ブックトークをやるのか、それとも説明だけして後は自主読書をさせるのか、さんざん迷った。
でも、4月の図書室利用開始時にやったオリエンテーションで
6年生が静かに聞いてくれていたことを思い出して、とりあえずやってみることにした。

始まる前に担任の先生から
「私、(ここに)いなくてもいいですか?」と聞かれた。
ちょっとがっかりしたが、
「はい。6年生のことを信頼していますから」と答えた。
まず、名称を「読書マラソン」から「本の森たんけん」に変更した理由を説明した。

読書は汗水たらして、がんばって成し遂げるものではない、と思う。
「マラソン」ではなくて「探検」にしたのは、みなさんが5年間利用しても、
まだ知らない本がこの図書室にはたくさんあって、
そういう未知なる本を発見して、未知なる世界を見つけられたらいいなあ、と思ったからです。


その後、福音館書店のたくさんのふしぎ傑作集から3冊、
「砂漠の花園」「森へ」「ダーウィンのミミズの研究」
を取り上げ、6年生になっても絵本を読んで欲しい、という思いから
「算数の呪い」「あなたがもし奴隷だったら・・・」を紹介した。

気がつくと、職員室で仕事をしているはずの担任の先生がまだいて、
じっと話を聞いてくれている。
おまけにその後ルール説明をしている時、私がさっき紹介した本を
熱心に読んでいた。

6年生は33名全員がじっとこちらを見つめて話を聞いてくれていた。
終わった後担任の先生に、
「ありがとうございます。最後までいてくださって」と言うと、
「話が面白くて、つい聞いてしまいました。」と言ってくださった。

それから、自分も「マラソン」という言葉と、先生から言われた本を読むという主旨には
違和感を感じてきたこと。
子供から「先生、自分の読みたい他の本を読んではいけないんですか?」と聞かれた時、
「自分の好きな本を読みなさい」と答えたこと。
そして最後に、
「ヘレナ先生の選ぶ本は面白いですね」と言ってくださった。

この時、異動の時からずっと自分の頭にかかっていた暗い霧が
みるみる晴れていく気がした。

こうして、ようやく私も出発できたのだった。
でかけましょう!本の森たんけん♪

3年生の本.jpg

4年生の本リスト.jpg

5年生の本.jpg

6年生の本jpg.JPG







posted by Helenaヘレナ at 15:49| Comment(11) | TrackBack(0) | 図書室 本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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